「1日も早く完全復活した永田裕志を見せたい」/1度中止になった「永田vs後藤」が7/8後楽園で実現!
6月18日夕刻、新日本プロレス本社・大会議室で記者会見が行なわれ、次期シリーズ「NEW JAPAN TRILL」7月8日後楽園ホール大会の対戦カードとして「永田裕志vs後藤洋央紀」が発表された。
2月17日両国国技館大会でマッチメークされていたが、永田選手の欠場により1度は中止になったこのカード。両選手の強い希望により、約5ヶ月の期間を経て実現に至った。
この一騎打ちを前に、永田選手と後藤選手はそれぞれ意気込みをコメントした。
後藤「2月の両国で流れてしまったこのシングルマッチ。前々から希望を出して、今回組まれて嬉しく思っています。まぁでも、欠場明けの選手なので、試合で当たって万全じゃないと思ったら、また欠場してもらいます。勝ちにいきます」
永田「5月2日に復帰しまして、先日シリーズを全部やってみたわけですけど、その中で自分が感じているのは、本来の調子に戻りつつある部分と、もう一歩前へ出たいときに止まっているというか。それは精神的なものなのか、もしくは本能的に何かが自分にストップをかけるのか。はっきりとは分からないですけど、復帰して走り始めた限りは前へ進まないといけない。その中でシングルマッチをやることで、初めて永田裕志の本来の力が戻るんじゃないかと。G1(CLIMAX)も控えていますし。今回、2月に1度流れた後藤洋央紀との対決。若い選手の中で一番イキがいいと思われる後藤とやれることは、会社に感謝しています。だからこそ全力で臨んで、1日も早く完全復活した永田裕志を見せたいです」
=マスコミとの質疑応答=
–復帰してから後藤選手とはタッグで何度か対戦していますが、どういった印象を持ちましたか?
永田「活きは凄くいいですよね。ただ、ちょっと力に頼りすぎている。確かにJr.ヘビーの時に海外へ1年行って、素晴らしい体を手に入れて帰ってきたことでパワーアップした自分を見せようっていう意識が強いのは分かるんですけど、いつまでもそれじゃ伸びない。本当は2月の両国で試合をしてその辺を僕が叩き込めれば、もしかしたら(後藤は)NEW JAPAN CUPで優勝していたんじゃないかと。そういった意味で迷っている印象がありますね」
後藤「(永田のコメントを聞いて)まぁ、感じ方というのは人それぞれなので。俺は俺のやり方で新日本のトップを目指しますよ。前のシリーズで何度か当たったんですけど、欠場前に匹敵するような、いい状態に戻ってきていると思いますよ。その万全な状態の永田裕志を倒さないと意味がないので、万全な状態で上がってきてほしい」
–この後藤戦が完全復活に繋がる試合になりますか?
永田「シングルマッチでこれだけ若くて活きのいい選手とやれることで、自分がどこまで復帰してからできるようになったのかと改めて自分自身で分かると思うんですよ。そこで完全復活と感じれば、G1に向けて終盤まで行けるでしょうし、もう一息と思えばG1を完走したときが本当の意味での復活だと思う。自分の本能、意思、気持ちが一番の敵なんじゃないかなと。しばらくはこの闘いが続くと思います」
–復帰から1ヵ月半が経過しましたが、現在の体調は?
永田「久しぶりのシリーズで連戦してきて、やっぱり疲れたなと感じた部分はある。あと移動とかの疲れもありますけど、これは慣れですし、取り戻すのは早いと思いますよ。ただ、吹っ切れない部分があるんですよ。殴り合いなんかしていても、以前だったら相手はひっくり返っているのに(今は)倒れない。それは相手が強くなったからかもしれないですけど、なんか自分の物足りなさを感じます。やっぱり、試合をしないと取り戻せないと思うんですよ。だから、G1を前にこういう活きのいい選手と闘うチャンスをもらったので、本当にものにしてG1に臨みたい」