プロレス界随一の論客・“GK”金沢克彦氏の独特の視点から、現在進行形の新日本プロレスに関するコラムを続々レポート(不定期連載)!!
「オカダvsザックのIWGP世界ヘビー級選手権は、“予測不能”の大一番」『NJC』『NJC』決勝&準決勝、大阪城ホール2連戦を大総括!!
■『HYPER BATTLE’22』
・4月9日(土) 15:30開場 17:00試合開始
東京・両国国技館 <シリーズ最終戦>
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★砂かぶり席、1階升席Aは完売!!
■あの鷹木を落としたのだから、やはりザックはホンモノ。昨年の『G1』での大躍進からはじまり、さらにザックは強さに磨きをかけてきた。
史上最多の48選手がエントリーして杯を競った今年の『NEW JAPAN CUP2022』(以下、『NJC』)トーナメント。トップ勢はもとより、ヤングライオン、中堅、ベテラン、ジュニア戦士、常連外国人、他団体の大物、さらにIWGP世界ヘビー級王者まで参戦した異例のスケールでの開催となった。
その頂点を決する舞台が、3・26&27の大阪城ホール2連戦。負けたら終わりのサバイバル戦を勝ち抜いてきたのは、鷹木信悟、ザック・セイバーJr・、オカダ・カズチカ、内藤哲也の4強だった。
26日に行なわれた準決勝。まずは、鷹木vsザックの顔合わせ。昨年、両者はシングルマッチで二度対戦し、1勝1敗。『G1 CLIMAX』公式戦では、ザックが腕十字固めでタップアウト勝ちを収め、その勢いのまま11・6エディオンアリーナ大阪大会で当時IWGP世界ヘビー級王座を保持していた鷹木に挑戦。その一戦では王者・鷹木がリベンジに成功している。
パワー、スピード、テクニック、スタミナと、すべてを備えている鷹木はいわゆるオールマイティなレスラー。相手がスーパーヘビーであろうと、メキシコのルチャ戦士であろうと、見事に対応してしまう力量にはほとほと感心させられる。いま、もっとも穴のない現代プロレスラーの代表格といっていいだろう。
その鷹木が、もしかしたら唯一苦手意識を持っているのがザックなのかもしれない。鷹木同様にすべてに秀でている対戦相手よりも、サブミッション(関節技)に関して特化している男のほうが怖い。しかも、その引き出しの多さには今でも計り知れないものがあるからだ。
中盤までザックの徹底した右腕攻めに苦戦した鷹木は、豪快なトップロープからの雪崩式ブレーンバスターで形勢逆転に成功。この1発を食った際にザックは右脇腹を痛めたようで、さかんに右の肋骨周辺に手をやるようになった。それでも鷹木は押し切れなかった。
鷹木のエルボー連打に対し、ザックも張り手の乱発で退かないのだ。気合でも鷹木と渡り合うザック。珍しいシーンだった。フィニッシュも意外性に満ちていた。
スリーパーホールドで絡みつくザックを担いだままセカンドロープまで上った鷹木がそのまま後方へドロップ。それでもスリーパーを解かないザックの前に、ついに鷹木が力尽きガクッと頭を垂れた瞬間にレフェリーストップ。
終わってみれば、ザックの完勝といった趣き。あの鷹木を落としたのだから、やはりザックはホンモノ。昨年の『G1』での大躍進からはじまり、さらにザックは強さに磨きをかけてきた。そんな印象が強く残った。
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