大好評！ゲームデザイナーの野中大三さんによるプロレスコラム。今回は、今回は『NEW JAPAN CUP』が大詰め！「大きな物語の結末には、大きな切なさが待っている？」
　
■『新日本プロレスSTRONG SPIRITS Presents NEW JAPAN CUP 2022』
3月26日(土)　14：30開場／16：00開始
大阪・大阪城ホール
☆チケット情報
☆対戦カード情報
★ロイヤルシートは残りわずかとなりました。
★当日券は、13時30分から販売します。

3月27日(日)　12：30開場／14：00開始
大阪・大阪城ホール＜優勝決定戦＞
☆チケット情報
☆対戦カード情報
★ロイヤルシートは残りわずかとなりました。
★当日券は、11時30分から販売します。

　
■第42回「大きな物語の結末には大きな切なさが待っている？」

　
みなさん、こんにちは。
コラム「ゲーム的プロレス論」の野中です。

先日、名古屋PARCOで開催されていた『シンニチイズム』を見学してきました。
プロレスに関するお宝が山のように展示されていて夢のような時間を過ごさせてもらいました。
ベルトやマスクの展示が話題を集めていますが、個人的に感動したのはかつての大会告知ポスターです。
昔の名古屋大会や岐阜大会のポスターに載っている選手を見ると、「あの選手があの会場に来たのか！」という強い実感がわいてきます。時空を超えたプロレス観戦気分でした。

4月2日からは福岡キャナルシティでも開催されますので、福岡近隣の方はぜひ行ってください。
ここまでのプロレス展示会はもう生涯巡り合うことがないかも？ と思えるほどの貴重な経験ができます。

さて、本題に入りましょう！
今回は３月26、27日に大阪城ホールで開催される『NEW JAPAN CUP 2022』の準決勝、決勝をゲーム的に論じていきます。
大トーナメントのフィナーレを前にして胸に押し寄せるワクワクドキドキと、もうひとつの感情について分析していきますよ。

■メガトーナメントはいつもの楽しみ方が通用しない!?

過去最大規模で開幕した今年の『NEW JAPAN CUP』もいよいよ優勝決定戦を迎えます。
残っているのは、オカダ選手、内藤選手、オスプレイ選手、鷹木選手の四選手となりました。
48人エントリーで開幕した今回のトーナメントはいろんな楽しさを提供してくれました。

なんといってもいつも楽しみ方ができないというのがものすごく新鮮でした。
16名参加、32名参加の場合はトーナメントを4つのブロックに区切ってブロックごとに誰が上がってくるのか予想をしていましたが、今回はブロックを4等分しても12人も選手がいるのです。
そのうえ初顔合わせも多いので相性も全然わからない。
ということで準々決勝になるまで優勝予想は半ばあきらめ気味で楽しませてもらいました。
予測不能のトーナメントの楽しさというものを身をもって体験させてもらいました。

トーナメントの内容も好勝負が連発でした。
ジュニア対ヘビーの滅多に見られないシングルマッチ。
邪道選手対チェーズ選手、EVIL選手対タマ選手の同門対決（結果的には決裂という大事件！）
内藤選手と裕二郎選手の再会マッチも見ごたえある一戦でした。

42試合の公式戦を終えて、残すはあと３試合。
遂にメガトーナメントのフィナーレが今週末やってきます。1/48が決定する瞬間がすぐそこに迫っているのです。
目前に迫るフィナーレに臨む我々ファンの心にはワクワクドキドキする「期待」と同時に、どこか儚く、切ない気持ちが去来していることでしょう。
盛り上がっているはずなのに、なぜか切ない感情が芽生えていることに気付いている人も少なくないはずです。

このなんとも言えない切ない気持ちこそ、フィナーレを迎える醍醐味なのです。

■終わりがあるからこそ、味わえる感動がある。

フィナーレを目前に迎えて盛り上がる一方のはずなのに、心のどこかに切なさを覚えてしまう。
これはテレビゲームでも発生する心の動きです。
エンディングのあるゲームなら大抵のゲームで「そろそろ終わる」ということがわかります。
エンディングを迎えることを目的にプレイしてきたはずなのに、エンディングを目前にしてしまうとなぜか切ない気持ちになってしまう。
あれほど強く見たいと思っていたエンディングを見ることが惜しく感じてしまうのです。
これはそれまで体験して楽しい時間を喪失してしまうという喪失感なのだと僕は考えています。

2000年初期くらいまでの作品だと、エンディングを迎えてしまうとそれ以上にやることが完全になくなってしまう完全一過性の作品が多かったので、クリア目前に喪失感を覚えることはゲームプレイにあるべき現象とも言えました。現代ではクリア後もエンドコンテンツと呼ばれる長く遊べる要素があったり、ストーリーやモードが追加される追加コンテンツ、さらには世界中のプレイヤーと遊べるオンラインマッチングなどが現れたことで「ゲームをクリアして遊び終える」という体験が少なくなりました。
しかし、今でも大抵のゲームにはエンディングが実装され、「終わりを迎える」という体験は残されています。

これはなぜか？

答えは、プレイヤーが終わりの疑似体験を求めているから、なのです。

ゲーム体験はいわば人生の疑似体験。自分の人生は一度切りですが、ゲームでは何度も体験できます。
本当の人生の終わりを体験することを望む人はほぼいませんが、疑似体験だからこそ終わりのある人生ストーリーを楽しみたいという欲求を持っているのです。

人生では終わりを体験できないからこそ、終わりのあるエンターテインメントは常に求められるものなのです。

■終わりがあるからはじまりがある。

プロレス観戦もゲーム体験と同じく、ファンは自己投影をして楽しみます。
大きな区切りがあることで、自分ではなかなか体験できない終わりの疑似体験ができるのです。
今年の『NEW JAPAN CUP』は過去最大規模なのでそのフィナーレで得られる感動も過去最大規模です。大きな達成感と同時に大きな山を登り終えたという切ない喪失感を味わうことができます。

しかし、プロレスは終わりのないマラソン。
終わりの次にははじまりがやってきます。
3月27日には“過去最大規模のトーナメント覇者”が誕生します。
4月9日には両国国技館大会が、5月1日には福岡Pay Payドームでの『レスリングどんたく』が控えています。『NEW JAPAN CUP 2022』の覇者はきっとその舞台の主役を狙ってくることでしょう。

山頂から見える景色は登ってみないと見えません。
その先の景色を見るため『NEW JAPAN CUP 2022』という大きな山の頂をいっしょに上り詰めましょう！

■『新日本プロレスSTRONG SPIRITS Presents NEW JAPAN CUP 2022』
3月26日(土)　14：30開場／16：00開始
大阪・大阪城ホール
☆チケット情報
☆対戦カード情報
★ロイヤルシートは残りわずかとなりました。
★当日券は、13時30分から販売します。

3月27日(日)　12：30開場／14：00開始
大阪・大阪城ホール＜優勝決定戦＞
☆チケット情報
☆対戦カード情報
★ロイヤルシートは残りわずかとなりました。
★当日券は、11時30分から販売します。

☆チケットは各社WEBサイト・コンビニ店頭にて、以下時刻まで販売！
3/26（土） ⇒ 大会当日17時まで
3/27（日） ⇒ 大会当日15時まで
【ローソンチケット】　http://l-tike.com/njpw　
ローソン・ミニストップ店頭Loppi
【チケットぴあ】　http://w.pia.jp/t/njpw/
セブンイレブン各店、ファミリーマート各店(決済・引き取りのみ可)
【イープラス】　http://eplus.jp/njpw/
ファミリーマート各店(店内Famiポート）

■野中大三（のなかだいぞう）
dotswreslerアーティスト、コラムニスト
プロレス観戦歴、ゲーム歴ともに38年。
プロレスラーをドット絵で表現するdotswrestlerをTwitterで公開中。

●Twitterアカウントはコチラ！
https://twitter.com/daizonnonaka

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・WONDERLAND OF WRESTLE Tシャツ（ブラック/dotswrestler）
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・A4クリアファイル&ダイカットステッカーセット（WOW dotswrestler ver.）
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・アクリルキーホルダー オカダ・カズチカ（WOW dotswrestler ver.）
https://shop.njpw.co.jp/collections/keyholder/products/4230062174

・アクリルキーホルダー 棚橋弘至（WOW dotswrestler ver.）
https://shop.njpw.co.jp/collections/keyholder/products/4232062176

・アクリルキーホルダー 飯伏幸太（WOW dotswrestler ver.）
https://shop.njpw.co.jp/collections/keyholder/products/4231062175

・アクリルキーホルダー 内藤哲也（WOW dotswrestler ver.）
https://shop.njpw.co.jp/collections/keyholder/products/4228062172

・アクリルキーホルダー 鷹木信悟（WOW dotswrestler ver.）
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