棚橋が異例の前祝いで「CC」優勝宣言!/4月5日全日本プロレス後楽園大会試合結果
全日本プロレス
GAORA SPECIAL 2008 チャンピオン・カーニバル
4月5日(土)
東京・後楽園ホール
第3試合
30分1本勝負
○棚橋弘至
内藤哲也
(16分23秒 ハイフライフロー→片エビ固め)
×征矢学
諏訪魔
=入場式=
第1試合終了後、チャンピオンカーニバル(以下CC)の入場式が行なわれた。新日本プロレスの赤いジャージを着た棚橋がAブロックの1番手として入場すると、たちまち場内からブーイングが飛ぶ。
その後も選手が続々と入場し、最後に前年度優勝者の武藤敬司が登場。全10選手がリング上に勢ぞろいすると、開会宣言が読み上げられた。そして、武藤が巨大な優勝トロフィーを返還して入場式は終了。
棚橋は天を指差す得意のポーズや、両手を広げたふてぶてしい態度でさらなるブーイングを煽ると、モンローウォークで楽しそうに退場して行った。
=試合経過=
両手を広げてスキップをしながら棚橋が入場すると、館内にブーイングと歓声が入り混じる。それでもコールの際には、棚橋と内藤へ紙テープが投げ入れられる。さらに「棚橋」コールも起こるが、それを上回る「諏訪魔」コールでかき消された。
先発したのは内藤と征矢。グラウンドの攻防では内藤がやや有利だったが、征矢が内藤を自軍コーナーに押し込んで諏訪魔とタッチ。
その諏訪魔が「『CC』で闘いたい相手」として名指しした棚橋をリングに招き入れると、たちまち両者へのコールが交錯。
棚橋は不意を突いた張り手を2発繰り出して諏訪魔を挑発。これに怒った諏訪魔は、強烈なショルダータックルで棚橋を吹き飛ばした。
その後も棚橋は、征矢の頭を何度もコーナーに叩きつけるなど、ダーティーなファイトで諏訪魔と全日本ファンを挑発し続ける。
そんな棚橋へラリアットをお見舞いした諏訪魔は、助けに入った内藤をジャンピングショルダータックルで一蹴。串刺しラリアット、フロントスープレックスで棚橋に追い討ちをかける。だが、棚橋も太陽ブローから諏訪魔をコーナーに追いつめると、セカンドロープに乗って上からパンチ攻撃。さらにダウンした諏訪魔へダイビングサンセットフリップを投下。
終盤、諏訪魔組が内藤の捕獲に成功。諏訪魔のローリングラリアット&征矢のジャーマンスープレックスホイップという合体技から、征矢が内藤をフォールするが、カウントは2。
続いて、諏訪魔のラストライド&征矢のコーナー最上段からのジャンピングネックブリーカーという超荒技がさく裂。万事休すかと思われたが、棚橋のカットが間に合う。そして、内藤はジャンピングエルボーアタックで征矢に反撃し、棚橋とタッチ。
最後は棚橋がスリングブレイド、ハイフライフローの連続攻撃で征矢を仕留め、棚橋、内藤組の勝利となった。
試合後、諏訪魔と握手する素振りを見せる棚橋。だが、サッと手を引っ込めると、まるで汚いものでも追い払うかのような仕草で諏訪魔を小馬鹿にする。さらに、ブーイングを浴びつつマイクを掴んだ棚橋は、「『CC』に優勝しに来た。盛大に前祝いをやるぜ。行くぜ、オラ! 愛してま〜す!」と、かなり強引にその場を締めた。
=試合後コメント=
棚橋「俺の目的は1つ……。2つかな。優勝して、さらにモテること。まぁ、リング上で前祝いを決めて来たんで、もう、俺自身あとに引けねぇですから。指名したら、とことん最後まで指名するのが男の礼儀なんで。全日本のリングに春の嵐を巻き起こしますよ。なんか、ちょっと思ったけど、諏訪魔って選手、実はチャラいな。隠しているけど、実はチャラいな、アイツは。(自分と)同じ匂いがする。感想はそんだけ。(『全日本マットの感触は?』)何だろう? 俺の人気。まいっちゃうよねぇ(と悦に入る)。新日本の棚橋ファンが来てくれていることはスゲェ心強いけど。やっぱり世界的、いや、宇宙的なベビーフェースはどこに行っても人気モンだな。こりゃ、策を練り直さないと(ニヤリ)。楽しみだな〜、あと4日。ハードな試合になるのは分かってるし、5歳ぐらい老け込むかもしれないけど、優勝が俺を待っている。絶対、モノにします」
※内藤はノーコメント