団体の威信を懸けた壮絶なる死闘!/3月2日ZERO1後楽園大会試合結果(1)
ZERO1-MAX
「真世紀創造 -SEVEN-」
3月2日(日)
東京・後楽園ホール
第2試合
シングルマッチ
30分1本勝負
○裕次郎
(7分11秒 ラリアット→片エビ固め)
×浪口修
=試合経過=
まずは歓声とブーイングと入り混じる中、裕次郎が登場。続いて大歓声に後押しされながら浪口が入場すると、会場のボルテージは最高潮に。
この一戦に向けてラグビー特訓を積んできた浪口に対し、グラウンドで主導権を握る裕次郎。ジャーマンスープレックスホイップ、ストマックブロックから浪口をカバー。キックアウトした浪口を張り手合戦で一蹴し、フロント水車落としから逆エビ固めへ。
そう簡単に負けられない浪口は何とかロープエスケープすると、カウンターのドロップキックから反撃開始。串刺しバックエルボー、ドロップキック、ミサイルキックから裕次郎をフォール。さらに脚への低空タックルから横十字固めで連続して丸め込むが、いずれもニアフォールとなる。
すると、裕次郎はここでカウンターラリアット一閃。インカレスラムは逆さ押さえ込みで切り返されるも、ストレッチバスターの体勢からのアバランシュホールド、ラリアットとラッシュし、粘る浪口を仕留めた。
=試合後コメント=
裕次郎「浪口にひとことだけ言ってやるよ。ぜんぜん練習が足りないよ」
第3試合
タッグマッチ
30分1本勝負
○内藤哲也
平澤光秀
(11分40秒 スターダストプレス→片エビ固め)
×高西翔太
崔領二
=試合経過=
ZERO1-MAXとの対抗戦に向けて結成された“チーム中西”の切り込み隊長である平澤が、内藤とのヤングライオンコンビで出陣。
高西の先制ドロップキックで試合開始のゴング。これで両チームはのっけからヒートアップ。1人体格的に劣る高西が捕まる展開となるも、パートナーの崔と会場の大声援が後押し。すると、高西は平澤に低空ドロップキックをヒットさせて、何とか自軍コーナーへ帰還。崔はリングに飛び込むや、エルボーで2人を蹴散らし、平澤にミドルキック連打、レッグラリアット、ブレーンバスター。だが、平澤も打撃合戦からスパインバスターで反撃して、内藤に繋ぐ。
内藤がドロップキック、顔面へのトーキック、串刺しエルボー連打、串刺しジャンピングエルボーと畳み掛けると、これでさらに火が点いた崔はニーリフト、ミドルキック、張り手、ソバット、ボディブローを乱射し、顔面へのジャンピングニーパットで追撃。
動きの止まった内藤に高西が崔とのトレイン攻撃、スイングネックブリーカードロップからフォール。内藤がカウント2で返すと、高西はダイビングフットスタンプを投下。だが、フォールは平澤のカットが間に合った。
ここで内藤はロープワークから起死回生のジャンピングエルボーアタック。そして、スワンダイブミサイルキック2連発からコーナー最上段に上がると、なんとスターダストプレスを発射。そのまま高西からピンフォールを奪い、これで新日本軍が対抗戦2連勝。
当然の如く、怒りの収まらない崔は平澤と試合後も場外で激しい乱闘を繰り広げた。
=試合後コメント=
内藤「このタッグ。ちょっとだけど、練習生の時代を共に過ごした。平澤さんには失礼かもしれないけど、同期みたいなもの。オレら2人が組んで、他団体の若手に負けるわけねぇだろう。楽しいよ。また平澤さんと組んで他団体に行きたい(と平澤と握手して去る)」
平澤「オイ、ZERO1(-MAX)、こんなもんか、お前ら! 最後に(襲って)来たの、崔だけだぞ、オラ! ほかの若いヤツらは何やってんだよ。(ZERO1の)北海道(の大会)で崔とカード組んでみろよ、この野郎! ぜってぇ負けないからな。オレのホームグラウンド(出身地)で勝負してみろよ、崔!」
第5試合
シングルマッチ
60分1本勝負
○大森隆男
(17分50秒 アックスボンバー→片エビ固め)
×中西学
=試合経過=
かつて名タッグチーム“ワイルドチャイルド”としてタッグ二冠王に君臨した中西と大森が、遂にリング上で雌雄を決する。
レスリングでの攻防、力比べ、ショルダータックル合戦と続き、場外へと落ちた大森を中西が追撃。両者の打撃、イス、机が飛びかう場外戦から、先にリングインした大森は中西にエルボースタンプ。そして中西の串刺しチョップ連打に、大森がエルボースマッシュで反撃すると、ダウンした中西はマッケンローからチョーク攻撃へ。さらに中西はジャーマンスープレックスホイップからエプロンを走り場外の大森へスピアー。
再び場外戦を挟んで両者はリングインすると、中西は滞空時間の長いブレーンバスターからアルゼンチンバックブリーカーの体勢。これを回避した大森は中西のラリアットをかわしてバックドロップ、フライングニールキック。
ここで中西が先に仕掛ける。水車落とし、チョップ連打、串刺しローリングラリアット、野人ハンマー、ブルドッキングヘッドロックから連続でカバーしていくも大森はカウント3を許さない。
すると大森も張り手、ソバットからアックスギロチンドライバー、フルネルソンバスター、ダイビングニードロップで逆襲。中西もフォールを返し続ける。
対する中西は大森のアックスボンバーにジャンピングニーパットを合わせ、張り手合戦から地獄突き、クロスチョップ。そして、ジャンピングパワーボム、ミサイルキックと大技攻勢も、大森はカウント2で返し続ける。
そして、中西の「ホー!」の雄たけびからのラリアットをラリアットで切ると、ラリアットの相打ちから、大森は中西の延髄にアックスボンバー。中西も走ってきた大森を野人ハンマーで撃退するが、大森は立ち上がってアックスボンバー2連発で野人退治を果たした。
敗れた中西は、平澤の肩を借りながらノーコメントで控え室へと消えた。