現地時間・3月14日、80年代後半~90年代に新日本プロレスでも活躍、WCWやWWEマットでトップレスラーとして名を馳せた“レイザーラモン”ことスコット・ホールさんが逝去した。享年63歳。
3月頭に股関節の骨折でアメリカの病院に入院した後、手術を受けたものの、その後3度の心臓発作を起こしていたとのこと。
ホールさんは、フロリダ州タンパ出身。1984年10月にプロレスデビュー。1987年に新日本プロレスに初来日し、第5回『IWGPリーグ戦』に参加。
以降は、レギュラーの外国人選手として活躍。90年3月には、パニッシャー・ダイス・モーガン(後のジ・アンダーテイカー)とのタッグで、マサ斎藤&橋本真也組の持つIWGPタッグ王座にも挑戦した。
92年からは、WWEに参戦し、“バッドガイ”レイザーラモンに改名。1994年3.20『レッスルマニア X』でのショーン・マイケルズとのラダーマッチの死闘は大きな衝撃を与えた。
96年にはWCWに移籍。ハルク・ホーガン、ケビン・ナッシュらと、伝説のnWo(New World Order)を結成して、猛威を振い「nWoブーム」と呼ばれる世界的な社会現象を巻き起こす。
当時・WCW遠征中だった蝶野正洋が「nWo JAPAN」として日本に持ち込み、1997年5.3大阪ドームに来日したホールさんは、蝶野正洋&ナッシュとnWo日米トリオを結成、武藤敬司&リック・スタイナー&スコット・スタイナーと対戦し注目を浴びた。
その後も、TEAM 2000のメンバーとして新日本マットに来日。2001年9.9千葉・東金大会では、デビュー2年目の棚橋弘至とのシングルマッチも実現している。
日米マットを股にかけ、世界プロレス界に多大な影響を与えたホールさんは、2014年にレイザー・ラモンとしてWWE殿堂入り、2019年にはnWoとしてもWWE殿堂入りをはたしている。
スコット・ホールさんのご冥福をお祈り申し上げます。
新日本プロレスリング株式会社
※写真提供:週刊プロレス