タイトル奪還を目論む前王者・田口が新技解禁を予告!/IWGP Jr.調印式
1月10日夕刻、新日本プロレス事務所にてIWGP Jr.ヘビー級選手権試合(1月27日後楽園ホール)の調印式が執り行われた。
出席した王者・井上亘選手、挑戦者・田口隆祐選手は、このタイトルマッチへ向け、それぞれ意気込みを述べた。
田口「井上選手の実力は十分に分かっています。挑戦するのではなく、前王者として現王者と闘うという気持ちです。僕の方が実力は上だと思っている。それを後楽園で皆さんに証明します。23日のゼロワン(ZERO1-MAX)との対抗戦で勝っておかないと、このタイトルマッチに臨む意味、僕自身の価値もなくなると思う。だから、まずは23日の試合に全力を注いで、タイトルマッチに臨みます。それから、手の内を明かすことになるので、あまり言わない方がいいと思いますが、この前の試合(昨年12月8日大阪大会)で取られた新しいランサー(変型トライアングルランサー)の返し方を思いつきました。将棋で言えば『“つめ”を逃れる、“つめ”を用意してある』と。井上選手、少しでも頭に入れてもらえれば」
井上「この後楽園のカードの通り、Jr.の試合がメインイベントに来ました。1月4日東京ドームでは、タイトルマッチが第2試合だったので、納得いかない部分がありました。次に東京ドーム大会があった時は、絶対に第2試合にはさせません。そのためにも、1月27日のタイトルマッチで、内容も結果も重視して闘いたいと思います。田口選手は、年末から対抗戦が続いていて、23日にも他団体に出撃するみたいなので、その辺りをスッキリさせて、27日に臨んでほしいです。あと、僕の必殺技に対して、何か逃れる術があるようですが、僕はあえてトライアングルランサーで田口選手を仕留めます」
井上選手の必殺技である変型トライアングルランサーの“返し技”を編み出したと語った田口選手。「この前の試合では、井上選手に“どどん”を返されたので、まだ見ぬ新必殺技“円盤中毒”、“スタラマンチ”がありますので、そろそろ出してもいいかな」と、まだ解禁していない、未知の新技を使うことを予告した。
それに対し、井上選手は「まだメキシコで習得した技で出してないものがあります。ただ、田口選手が新技を出すからこっちも出すという考えは持っていません。試合の場面で必要であれば出します。技の発表会ではないので、僕は内容と結果にこだわります」と、あくまで試合内容、タイトル防衛を重点に置いている様子だ。
コメントを終えた両選手は、調印書にそれぞれサイン。調印式中、互いに感情を表に出さなかったものの、内に秘めた闘志を漂わせていた。果たして、2度目の防衛戦に臨む王者がベルトを死守するのか? それとも、秘策十分の前王者が王座奪還を果たすのか!?
「Circuit2008 NEW JAPAN ISM」(開幕戦)
1月27日(日)
東京・後楽園ホール
18:30試合開始