“俺は全ての頂点に立つ男”棚橋が中邑戦に絶対の自信!/「レッスルキングダムII in 東京ドーム」前日記者会見(2)
IWGP Jr.、IWGPタッグのタイトルマッチの調印式が終了すると、メインイベントのIWGPヘビー級選手権試合で対戦する王者・棚橋弘至選手と挑戦者・中邑真輔選手、永田裕志選手、後藤洋央紀選手の4選手、菅林直樹社長が会見場に登場。
「“1月4日”というくくりで考えますと、1992年から数えて明日で17回目の東京ドーム大会となります。全選手、全社員、やれることは全てやったつもりです。屈指の対戦カードを揃えられたと自負しております。プロレス・格闘技界唯一の東京ドーム大会を是非ご堪能いただければと思っております。」と、菅林社長が集まった報道陣に挨拶すると、4選手が、それぞれ意気込みを語った。
後藤「2008年最初の試合が、グレート・ムタ戦。対戦相手としては、ネームのあるいい相手だと思う。でも、自分の中では(ムタの)中身は“ただのデカいおっさん”だと思っているので、明日はグレート・ムタをぶっ飛ばして、必ず勝つ」
永田「初めてカート・アングルを観たのは、今から11年前、TVでやっていたオリンピックのハイライトシーン。金メダルを獲ったことに歓喜し、涙するカート・アングルの姿でした。そのカートがプロレスに転向するということで、すっと関心を持って観ていました。『いつかは闘いたい』という思いを持っていて、ようやくそれが東京ドームで実現する。彼に対して尊敬の念を持っていますし、偉大な選手だということを理解していますが、1つだけ譲れないことがあります。それは彼が、『自分こそがIWGPヘビー級チャンピオン』と自ら言っていること。これだけは、認めることはできない。あのベルトは、おととしの7月、棚橋選手がブロック・レスナーに挑戦するという試合が決まったのにも関わらず、ブロック・レスナーがその試合をしなかった。その時点でIWGPを剥奪されているわけです。ブロック・レスナーの行為はスポーツマンシップに則っていない行為であり、剥奪されるのも当然。世界的にスポーツマンシップに則った、最高の舞台で金メダルを獲ったカート・アングルならば、チャンピオンでないことを認めないといけない。でも、彼は自らがIWGPチャンピオンだと言っている。その現実に対して、思いっきり“ノー”を突きつけます。彼がIWGPチャンピオンだと主張する限り、この闘いは続くでしょう。ただ、それは明日の東京ドーム大会で終わりにします」
中邑「年末にギリギリ掴み取ったこのチャンスを活かして、やれることは全てやってきたつもりです。(左肩は)正直、完治したとは思っていないです。ただし、闘うことに支障はないと思います。明日は全身全霊を懸けて、チャンピオン棚橋弘至と闘います。特別な感情はありますが、その前に自分自身に勝って、そして棚橋弘至に勝ちたいと思います」
棚橋「そうそうたるメンバーが揃っていますが、俺は全ての頂点に立つ男。常に比較されてきた中邑真輔を倒すことで、それを証明する。必ず防衛します」
新日本勢が退席すると、アングル選手、“チーム3D”ことブラザー・ディーボン選手、ブラザー・レイ選手、アビス選手、クリスチャン・ケイジ選手、ピーティー・ウィリアムス選手が会見場に姿を見せ、それぞれ明日の大会へ向けてコメントした(※アビスはコメントを拒否したため、ノーコメント)。
ウィリアムス「TNAが最強であることを明日、証明するよ」
クリスチャン「日本のファンの前で、また試合ができることを光栄に思っている。今回、TNAの“ブランド”を日本へ持ってこられて凄く嬉しい。明日は、TNAの良さが分かってもらえると思う。AJスタイルズ、ピーティー・ウィリアムスとニュージャパンのリングに上がって、闘えることを非常に楽しみにしている」
レイ「今、オレたちは機嫌が悪い。なぜ、マカベ(真壁刀義)、ヤノ(矢野通)はここに来ていないんだ! ヤツらはどこにいるんだ? 明日は、俺たちの強さをヤツらに見せつけてやる!」
ディーボン「ECW、FMW、WWE、オールジャパン(全日本プロレス)、ハッスル……オレたちは様々なリングに上がって、色んな歴史を作ってきた。そして、明日は初めてニュージャパンに上がる。ここでも新たな歴史を作って、マカベ、ヤノをテーブルの上に叩きつけてやる」
アングル「ナガタは、確かに強い。私にとって、過酷な試練だ。だが、ブロック・レスナーに勝ったのは、彼ではない。タナハシもいるかもしれないが、私が“真のIWGPチャンピオン”だ。必ずこの試練をパスして、100点満点の試合をする」
会見終了後、出席した総勢16選手が東京ドーム前広場に集結。“ビッグエッグ”をバックに写真に納まった。いよいよ明日、新日本、TNAの2団体による“戦争”が本格開戦する!
「レッスルキングダムII in 東京ドーム」
2008年1月4日(金)
東京・東京ドーム
17:00試合開始