1.4東京ドームまであと3日!/魔界を引き裂く“昇天”! “荒武者”後藤がムタ討伐へ出陣!
魔界より生まれし者、長久の時を越え、闘強導夢に降臨。若き荒武者、伝家の宝刀“昇天”にてこれに挑む——。
2008年1月4日「レッスルキングダムII in 東京ドーム」(以下レッスルキングダムII)第7試合。“プロレスリング・マスター”武藤敬司(全日本プロレス)の悪の化身グレート・ムタが、7年8ヶ月ぶりに新日本マットへ登場する。迎え撃つのはメキシコ帰りの“荒武者”後藤洋央紀。
新日本プロレス所属時代の1989年、海外遠征中の武藤は旧NWAマットでグレート・ムタに変身を遂げ、大ブレイク。一気にトップレスラーとしてスターダムにのし上がる。これは当時の日本プロレス界において快挙だった。
その後ムタは、1990年9月7日大阪府立体育会館大会のサムライ・シロー(越中詩郎)戦で、日本初登場。続く9月14日広島サンプラザ大会では、対戦相手の馳浩を大流血に追い込んだ末に反則負けを喫したものの、狂乱の残虐ファイトで絶大なインパクトを残す。そして、妖しくも華麗な容姿、予測不可能な行動、奇想天外な戦法など、オリジナリティ溢れる魅力で、すぐに日本でも大人気となった。
それ以降は、長州力、藤波辰爾、蝶野正洋、橋本真也といったトップどころを始め、アントニオ猪木、ハルク・ホーガン、小川直也、グレート・ニタなどの強敵たちともビッグマッチで次々と対戦。そのどれもが名勝負としてファンの脳裏に深く刻まれて行く。そして、武藤が新日本を離れたあともムタは進化を続け、今なお日本マット界に君臨し続けているのである。
対戦相手にとってムタほど恐ろしい敵はいない。前述した選手の誰もが、魔界という名のムタ・ワールドに引きずり込まれ、ことごとく苦杯を舐めてきた。“カリスマ”猪木でさえ、ムタの前では苦戦を強いられたほどだ。
こんな魔物を相手にし、後藤はいかなる闘いをしようというのか? 圧倒的不利を唱える声も多い。だが、後藤こそ新日本プロレスで今もっとも期待できる男である。凱旋帰国後の快進撃、天山広吉越え、IWGPヘビー級王者・棚橋弘至と繰り広げた好勝負など、実績も十分。この勢いのまま大物食いする可能性も十分ある。
後藤が伝家の宝刀“昇天”をさく裂させ、宣言通りに“新日本の未来”を見せるのか? それとも、ムタが毒霧を吐いて、獲物を魔界の深淵まで落とし入れるのか? 東京ドームにかつてない衝撃が走る……。
「レッスルキングダムII in 東京ドーム」
2008年1月4日(金)
東京・東京ドーム
17:00試合開始