中西学、アビスとの一騎打ちを前に新技“大☆中西ジャーマン”を公開!
12月28日午後、中西学選手が公開練習を行ない、新技“大☆中西ジャーマン”を報道陣の前で披露した。
2008年1月4日「レッスルキングダムII in 東京ドーム」で、TNAのアビス選手と一騎打ちする中西選手。新技は、195cm158kgという巨体を持つ“ザ・モンスター”を攻略するための切り札だ。
まず、右手で天を指差し、練習相手の内藤哲也選手をロープに振った中西選手。反動で戻って来た内藤選手に素早く組みつくと、一気に投げっぱなしジャーマン。さらに、頭部を痛打してうずくまる内藤選手を無理やり立ち上がらせると、ダメ押しのジャーマンスープレックスホールド! あまりの破壊力に内藤選手は完全にダウンした。この一連の流れこそが、大☆中西ジャーマンである。
ロープの反動を利用した破壊力、グロッキー状態の相手へ間髪入れずに放たれる2発目。このあまりにも危険な荒技を解禁した中西選手は、集まった報道陣へ次のようにコメントした。
中西「アビスの巨体をリングに突き刺さるように叩きつければ、武器であるはずのヤツの体重が致命傷になる。そして、改めてジャーマンスープレックスで投げる。プロレスの醍醐味は1、2、3(3カウント)を獲ること。ヤツからキッチリと獲ってやりますよ。一見するとダイナミックですが、決して強引ではない。ロープの反動、相手の体重を利用し、(相手の体を)ヘソに乗せて一気に投げるんです。1度の動作で投げるから、やられた方には恐怖心が植えつけられる。技の名前なんですけど、日本人らしく大☆中西ジャーマンと名づけました。この技でアビスを葬ってやりますよ。相手がロープを掴んでも投げ切る自信がある。俺の両腕が相手の胴に回れば、どんな相手でも投げ切ってみせます」
ジャーマンスープレックスといえば、今年7月に惜しまれつつこの世を去った“プロレスの神様”カール・ゴッチさんが開発者。かつて、中西選手はゴッチさんの指導を受け、富士山ジャーマンを会得した。技に入る際、天を指差す動作には「ゴッチ先生に届け」「相手を空まで放り投げる」という2つの意味が込められているという。
背中を覆う鎧のような背筋は、ジャーマンのブリッジには不向き。それでも中西選手は「ただ体が柔らかいだけでは、巨漢選手は投げられない」と語り、ナチュラルに鍛え上げられた“野人”パワーで、“怪物”を空高く放り投げることを誓った。
また、アビス選手が得意とする画鋲攻撃(皮袋に詰め込んだ画鋲をリングにバラまき、相手をそこに叩きつける)については、「富士山ジャーマンの凄い所は、(投げきった時に)自分の頭がマットから数cm浮いていること。だから、俺の頭に押しピン(画鋲)は刺さらない。背中に刺さったぐらいじゃ死にやせん。頭に刺さなければナンボでも闘える」と怪気炎をあげた。
「レッスルキングダムII in 東京ドーム」
2008年1月4日(金)
東京・東京ドーム
17:00試合開始