プロレス界随一の論客・“GK”金沢克彦氏の独特の視点から、現在進行形の新日本プロレスに関するコラムを続々レポート(不定期連載)!!
「50年の歴史を凝縮! 理屈抜きにハッピーな気分に浸れた『旗揚げ記念日』! 激闘の『NJC』開幕戦!」 日本武道館2連戦を大総括!!
■レインメーカーをして、「じつはメチャクチャ緊張してます」と口にしたところに、新日本プロレス50年で刻まれてきた長き歴史の重みを感じずにはいられない
新日本プロレスの記念すべき旗揚げ50周年イヤーの象徴的なイベントとして開催された3・1日本武道館大会の旗揚げ記念日。試合開始前に、豪華ゲスト陣がリング上に集合した。昨年コロナウイルス感染による重篤状態に陥りながら奇跡の復活を果たした田中ケロリングアナウンサーのコールと、テーマ曲にのって新日本プロレスで活躍したレジェンド、OBたちが次々とリングへ。
井上亘、獣神サンダー・ライガー、小林邦昭、坂口征二、保永昇男、タイガー服部、北沢幹之、ミラノコレクションA.T.、田中稔、垣原賢人、山崎一夫、藤原喜明、前田日明、越中詩郎、木村健悟、蝶野正洋、武藤敬司、長州力、藤波辰爾(※入場順)の19名。
これほど豪華なOBたちがリングで一同に介したのは初めてかもしれない。今年の1.4東京ドーム大会でビデオメッセージを送ってくれたアントニオ猪木はまだ闘病中だが、体調不良で来場できなかった初代タイガーマスクこと佐山聡からのメッセージVTRも流された。
OBを代表して坂口相談役が挨拶。つづいて、現役選手を代表してIWGP世界ヘビー級王者のオカダ・カズチカの挨拶。あの大胆不敵なレインメーカーをして、「じつはメチャクチャ緊張してます」と口にしたところに、新日本プロレス50年で刻まれてきた長き歴史の重みを感じずにはいられない。
■興味深いなあと感じたのは、長州と前田のコメント
じつは、このセレモニー前に新日本のオフィシャルが主だったOBたちにインタビューを敢行している。その内容は、新日本プロレス・オフィシャルスマホサイトに掲載されており、新日本プロレスワールドでも流れているのだが、その中身が個性的でおもしろいため他の複数のメディアでも紹介されている。
私自身もそれを聞いて読んで、興味深いなあと感じたのは、長州と前田のコメント。やはり超個性的というか、独特なキャラを持った人物の言葉を自分なりに解釈するのはおもしろい作業なのである。
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