「レッスルキングダムII」はTNAとの対抗戦! 3代目IWGPベルト問題にも着手!
10月9日、菅林直樹社長とタイガー服部レフェリーが、1月4日に開催される「レッスルキングダムII in 東京ドーム」(以下レッスルキングダムII)についての記者会見を開いた。
=菅林社長の話=
「3代目のIWGPベルトを、(カート・)アングル選手が持っているという状態で、勝手に(新日本プロレスの)ベルトを使用されているので、8月中にTNAの方へ返還を求めました。しかし、1ヶ月経っても返答がなかったため、9月中に私と服部さんが渡米し、TNAのジェフ・ジャレット氏にベルト返還の要求をしました。しかし、闘いをもってベルトを獲り返すのが新日本らしいと思い、すべてを懸けてTNAとの対抗戦をやってみようと決意しました。そして、それにふさわしい舞台は、やはり東京ドームということになり『レッスルキングダムII』の開催を決定いたしました」
さらに菅林社長は、ヘビー、タッグ、Jr.などのIWGP王座や、TNAのXディヴィジョン王座などの防衛戦を、「レッスルキングダムII」で開催したいという意向を述べ、その流れによっては同大会が新日本vsTNAの全面対抗戦となる可能性を示した。
3代目IWGPベルトとは、かつて第44代王者・ブロック・レスナー選手がその腰に巻いていたベルトのこと。王座を剥奪されたにも関わらずレスナー選手が返還を拒み続けた上に、他団体のリングで防衛戦が強行され、アングル選手へベルトが移動。これに対し新日本プロレスは、現王者の棚橋弘至選手が持つ2代目のベルトを正式なベルトと認定したものの、同じ名称のベルトが2本存在するという異常事態に陥っていた。
そんな背景もあり、会見の途中には「闘って取り戻すということは、3代目ベルトを認めることにならないか?」という質問が飛んだ。これに対し、菅林社長は「あくまでも正当なIWGP王者は棚橋選手。ただ、現実問題として、どんな形であれ(IWGP)ベルトを巻いているもう1人の選手がいる。会社同士の話し合いで解決もできると思うが、僕たちはプロレスの会社なので、闘って取り返すのが1番分かりやすいということです」と返答。
あくまでも新日本プロレス流のやり方で、混迷のベルト問題に終止符を打つことを強調した。