「俺が“1番強い”という事を証明できた」/棚橋選手一夜明け会見!
10月9日夕刻、昨日の両国大会で永田裕志選手を撃破しIWGPヘビー級王者に返り咲いた棚橋弘至選手が、新日本プロレス本社・大会議室にて一夜明け会見を行なった。
まずは昨夜の死闘を振り返り、「心地良い(体の)痛みで、充実感を感じた。『G1( CLIMAX 2007)』を獲って、IWGPを獲って、俺が“1番強い”という事を、身を持って証明できた」と、安堵の表情を浮かべながら語った。
シングル二冠王となった棚橋選手の次なる刺客は、昨日の両国大会で天山広吉選手を下した後藤洋央紀選手。この会見の席で、11月11日両国大会で初防衛戦を行なう事も併せて発表された。
「(IWGPヘビーの防衛戦で)世代的に下と当たるのははじめての事。これで、ますます棚橋弘至のチャンピオンとしての力量が問われる。飛び抜けたものを見せていきます」と、王座防衛に意欲を見せていた。
今の後藤選手を、かつての自分と重ね合わせているという棚橋選手は、「ハートが強い。どんな状況になっても物怖じしないし、自分の力で(会場の)空気を変えてやるというのが試合から出ている」と、警戒する事も忘れていない。
そして、当初Xと発表されていた「G1 TAG LEAGUE」のパートナーが、熱望していた金本浩二選手に正式決定。「相乗効果のあるチームになると思う」と、決勝戦で涙を呑んだ昨年以上の成績を誓うと同時に、タッグ王座獲りへ向けて本格的に動き出す事を明言した。
会見終了後、当サイトでは棚橋選手に独自取材を敢行。新王者に現在の心境を語ってもらった。
–昨日の永田選手との一戦は30分を超える熱戦となりました。
棚橋「会場は永田選手への声援が多かった。そういう部分で色々な要素が良い方向に働いて盛り上がったし、ベルトも獲れたので、俺にとっては最高の夜でしたね」
–今後も黒のショートタイツで?
棚橋「あれは“勝負パンツ”ですね。“なんちゃって”ストロングスタイル仕様です。まぁ、今後は、穿きどころがあれば」
–戦前、永田選手とはこれで終わりにしたいとコメントされていましたが?
棚橋「1つの節目でしょうね。ここから永田選手がどう動くか? 元気な人ですよ、ホントに(苦笑)。王者としてのキャリアが長いので、試合運びの上手さは感じました」
–そして、初防衛戦の相手が後藤選手に決定しましたが。
棚橋「俺自身、何回も何回も潰されて上がってきたので、ポッと上がられても。“対戦相手思い”な俺の意見としては、ここでしっかりと潰してこそ、後藤選手のためになるかと。(後藤選手は) プロレスに対する情熱があるし、双方にとって良い流れだと思います。新日本にとっても、全く違うステージで、全く新しい新日本を見せれるチャンス」
–その前に「G1 TAG」がありますが、パートナーが金本選手に決定しました。
棚橋「金本選手とのタッグは気持ちいいですよ。金本選手はタイトルマッチに向けて勢いをつけてもらって、どんどん俺を利用してもらって。新日本プロレスの魅力を出せるチームだと思うので、それに結果がついてくれば最高」
–リーグ戦でマークしているチームは?
棚橋「ジャイアント・バーナード&トラヴィス・トムコと邪道&外道。楽しみですね。まぁ、去年準優勝だった分、“ネクスト”があるという事で、今年はそれ以上を狙います」
–さらに、来年1月4日の東京ドーム大会ではアメリカTNAとの対抗戦が発表されましたが。
棚橋「TNAは凄くしっかりとした団体で、ジャパニーズスタイルに近いし、ビッグネームもいるし、若い選手もいる。みんなプロですね」
–現在、カート・アングル選手が3代目IWGPヘビーのベルトを持っているという状況ですが?
棚橋「うやむやにしてもいいんですよ。別にここにベルトがある訳だから。ただ、それじゃ納得しない人がいて、それが俺なんですよ。ベルトを直前に持って行かれたのも俺なので、自分のケツは自分で拭く。まぁ、TNAという名前が挙がったのならば、ベルトを持ってアメリカに乗り込んでもいい。俺が向こうに行って火を点けて来ますよ。それくらいの意気込みがある」
–TNAで闘ってみたい選手は?
棚橋「チャンピオンなんで、向こうから挑戦したいという風に持っていきます。ただ、(昨年1月のTNA遠征で闘った)AJスタイルズとはまた違う形で会いたいですね。俺が先頭に立って走れば、新日本はついて来ますよ!」
※棚橋選手が初防衛戦を行なう11月11日両国大会の詳細は以下のリンクよりご覧ください
11月11日(月・祝)
東京・両国国技館
17:00試合開始