“新ユニット”結成を宣言した渦中の稔選手を直撃!
8月26日「LAST OF C.T.U」にて、ミラノコレクションA.T.選手との絶縁を意味する“究極の兄弟喧嘩”を制した直後、会長と崇めていた石狩太一選手に突如反旗をひるがえし、C.T.U解体を受けて“新ユニット結成”を宣言した稔選手。
当サイトでは渦中の稔選手に直撃インタビューを敢行し、ここまでの経緯について余すところなく語ってもらった——。
–まずは幻となった“石狩ジム”入りから新ユニット結成までの経緯についてお聞かせください。
稔「実を言うと、俺の中では最初、石狩ジムが新軍団だった。ジムの看板(の題字)も知り合いの書道八段の先生に書いて頂いて、やる気満々だったのに……。(試合後に)リング上で喋っている内に『何でコイツを会長と崇めなければならないんだ』と思いはじめたら、急に腹が立ってきて。周りの人はみんな、『最初から(石狩を)騙していたんだろう』と言うけど、俺は看板を壊す“直前”まで会長について行く気だった。看板も書道家の先生が石狩の“狩”という字を間違えて(“借”と)書いていたので、最初から上手くいかない運命だったのかなと。ブラザー(ミラノ)はヘビー級に行くので、もう組む事は無いだろうという感じだったけど、石狩ジムの崩壊と共にブラザーの組みたいという意志がアイコンタクトから伝わってきた」
–そのような経緯で新ユニットが誕生したと?
稔「あと新ユニットでは、Jr.が俺と(プリンス・)デヴィットしかいないので、デヴィットと組んでIWGP Jr.タッグを狙いたい。俺は基本的にユニットどうこうって、どうでもいいんですよ。イタリアブラザーズだったり、デヴィットと組んだりで、個人個人が自分の目標を掲げてやっていくのが好きなので」
–その辺りのスタンスはC.T.Uの時と同じですか?
稔「C.T.Uはやっていく内にユニット自体が大きくなっていったけど、俺の中では『別に俺は俺だし』という気持ちだった。“稔というレスラー”は本隊にいようが、何処に属そうが変わらない。ちなみに、デヴィットとのチーム名はすでに考えてあって、今までの俺の経験からして、タッグチームってチーム名を決めると結構注目されるので。とりあえず名前をつけるというのが俺の悪いクセでもあり、良いクセでもあるんですけど(苦笑)。10月シリーズでヘビーのタッグリーグがあると思うので、その後のシリーズででもJr.のタッグリーグをやったら面白いんじゃないかな。固定されたチームがあまりいないので、これを機に浸透してくるチームが出てくるかもしれない」
–新ユニットの名前を募集するというコメントもされていましたが?
稔「どうしても“新生Black”と思われていて、Blackって蝶野正洋のイメージが強いので、蝶野選手がいないのにBlackを名乗ってもしょうがないかなと。絶対にやっちゃいけない名前は“稔ジム”、“ミラノ道場”、“中邑軍団”(苦笑)。あと某週刊誌に載っていた“イケメンファイブ”というのは……。俺、そんな事、一言も言ってないですから。それらの名前が浸透してしまうと困るので。『アナタのアイデアが新ユニットの名前になるかも!……』と(笑)」
–C.T.U解体によって全ての軍団がヘビーとJr.の混合チームとなりましたが?
稔「俺はJr.はJr.、ヘビーはヘビーでやりたい男なので。俺はC.T.Uの連中が何処に行ったとかは、別にどうでもいいんで。まぁ、後藤(洋央紀)の雲行きが怪しいみたいなので(笑)、その中でアイツが俺らと組んで美味しいと感じるのか? それとも1人でやっていく方がいいと思うのか? それはアイツの判断に任せる。とりあえず、デヴィットとのチームで勝った時にでも、チーム名を発表したいと思います」
–今後もJr.一筋で行くと?
稔「Jr.同士でハイレベルな攻防が出来るので、ヘビーとやる時はいつものJr.の俺とは違う風になるかもしれないし。とにかく、その日1番味を出して目立って終れればいいかなと。その上で結果がついてくればいいんじゃないかな。自分が楽しんでやって、お客さんが楽しんでくれれば。俺のモットーは“熱狂的な空間を作りたい”。俺が狙ったとこで笑いが来て、お客が“喜怒哀楽”を出して、感情表現をしてくれる事が熱狂に繋がるのであれば何でもいい。それだけですね」
——あくまでもJr.一筋と熱狂的な空間を作る事にこだわり続けると宣言した稔選手。まだまだ予断を許さない状況の新ユニット、そして稔選手の動向から目が離せない。