元プロレスラーで、70年代に新日本プロレスでメインイベンターとして活躍したストロング小林さん(本名・小林省三さん)が、2021年12月31日都内の病院にて、のう肺のため亡くなっていたことが報道で明らかになった。享年81歳。
小林さんは当時の国鉄に勤務していたが、1966年にボディビル会場でスカウトされて国際プロレスに入門。67年に、日本人初の覆面レスラー“覆面太郎”としてプロレスデビュー。68年からは、素顔の“ストロング小林”となって、国際プロレスのトップレスラーとして活躍。ヨーロッパやアメリカマットでもその名を轟かせた。
1974年2月には国際プロレスを退団、同年3月に新日本プロレスの蔵前国技館にてアントニオ猪木の持つNWF世界ヘビー級王座に挑戦。試合には敗れるも日本人選手による団体トップ同士という禁断の一騎打ちは、「昭和の巌流島」と呼ばれて、大きな注目を集めた。
75年には新日本プロレスに入団し、トップ戦線で活躍。1976年2月に坂口征二とのNWA北米タッグ王座を獲得して、長きにわたってタイトルを保持した。81年秋から腰痛により長期欠場して以降は、リングに上がることはなく、84年8月26日に東京・福生市体育館で引退興行が行われ、現役を引退した。
引退後は芸名を「ストロング金剛」と改めて、バラエティ番組などで活躍。とくにTBS『風雲!たけし城』(1986年~)の出演で人気を博した。
ストロング小林さんのご冥福をお祈りいたします。
新日本プロレスリング株式会社