金本浩二&崔太山が初代AWF世界タッグ王者に!/韓国AWF世界プロレス試合結果速報!
AWF世界プロレス
「AWFタイトルシリーズ」
5月25日(金)
ソウル・チャムシル学生会館
観衆3,800人(主催者発表)
=セミファイナル=
45分1本勝負
シングルマッチ
○B・S・マシン(新日本プロレス/Black軍)
(9分32秒 ブレーンバスター→エビ固め)
ユン・ガンチョル(AWF世界プロレス)
※出場選手変更
=試合経過=
試合は序盤からマシンがユンを攻め立てる展開。アームロック、ヘッドロック、ボディスラムという、クラシカルな技で自らのペースに持ち込もうとする。対するユンは線の細い軽量級ファイター。マシンのひとつひとつの技に悶絶するシーンが多く見られた。
中盤、軽い身のこなしで飛び技を連発させ、形勢逆転を図ろうとするユンは、場外にエスケープしたマシンにプランチャをヒット。マシンをリングに入れたユンは、エプロンからのスワンダイブでさらに飛び技を狙うも、これは足がもつれて自爆。気を取り直し、セカンドロープからのムーンサルト、続けてブロックバスターを狙うが、体格差からマシンに的確なダメージを与えることが出来ず。串刺しラリアットを狙うも、マシンは狙いすましたかのような重量感あふれるカウンターのラリアット。これがアゴ元を捕らえ、もはやユンはKO寸前。しかしマシンは体重を乗せたセントーンという非情な攻め。
最後は滞空時間の長いブレーンバスターでフォール勝ち。韓国ファンのブーイングに対し、マシンはユンが入場時に着用するベストを地面に叩きつけ、踏みにじるアクション。この行為にさらに観衆はヒート。大ブーイングの中、マシンが意気揚々と退場した。
=メインイベント=
60分1本勝負
AWF世界タッグ王者決定戦
○崔太山(AWF世界プロレス)
金本浩二(新日本プロレス)
(11分34秒 スパインバスター→エビ固め)
×矢野通(新日本プロレス/G・B・H)
真壁刀義(新日本プロレス/G・B・H)
※崔太山、金本浩二組が初代王者に
=試合経過=
前日の空港での乱闘事件で、韓国でも一気にブーイングを浴びるG・B・H。韓国のファンは席を立ち上がり、G・B・Hに向かって親指を下に向けた。真壁は日本から持ち込んだチェーンでファンを威嚇。矢野も酒を撒き散らす傍若無人ぶりを見せ付けた。
一方の金本と“韓国の英雄”チェ・テサン(崔太山)は大歓声。韓国ファンから金本に対し、大「アニキ」コールが発生。日本のプロレス事情が韓国でも浸透している事が見受けられた。
試合前、両国家の友好を約束する花束贈呈式が行なわれたが、G・B・Hはこれを拒否。しかし強引に花束を渡そうとするスポンサーサイド。渋々花束を受け取ったG・B・Hだったが、その花束をチェと金本に投げつける奇襲攻撃で試合開始。
G・B・Hはチェに対しダブルクローズラインを狙うが、それをカウンターでかわされる。その後金本のドロップキックでG・B・Hは場外にエスケープ。金本とチェのコンビネーションは初タッグながら上々の滑り出し。
序盤からタイガースピン、ソバットなどいつもの動きを小気味良く連射し、歓声を受ける金本だったが、G・B・Hの連携は急造タッグよりは何枚も上手。場外戦、チェーン攻撃などダーティプレイを繰り出すG・B・Hに金本はローンバトルを強いられる。
矢野のラリアットを交わした金本はソバットで矢野の動きを止め、チェにスイッチ。リングインしたチェは、フラストレーションを爆発させるが如く、ボディスラム、ラリアットと重量感溢れるファイトでG・B・Hを一掃。さらに金本にプランチャを促し、金本もそれに呼応。チェも真壁にトペ・スイシーダ。場内は「チェ・テサン」コール。
これにG・B・Hはまたしてもレフェリーのブラインドをつきながら反則三昧。タッチロープを使ってのチョークやチェーン攻撃。5カウントを過ぎてもその手はまったく緩めない。
ロープに振ってラリアットを見舞おうとする真壁をかわし、チェは掌底一閃。そして勝機をつかむべく金本にすべてを託した。
金本はリープフロッグ、ローリングセントーン、そして掌底コンビネーションからの膝蹴りで真壁をコーナーに座らせ、顔面ウォッシュ。もちろん韓国のファンは顔面ウォッシュの際の掛け声は勉強済。場内からは「もう一丁!」の声。気をよくした金本は、もう一発お見舞い。さらにアンクルホールドのフルコース。
真壁は矢野、金本はチェにタッチし、G・B・Hはツープラトンのバックドロップ、トレイン攻撃でチェを追い込む。畳み掛けるべく真壁はチェーンを腕に巻きつけ、矢野が羽交い絞めにしたチェ目掛けて走りこむ。しかしこれは誤爆となり、さらに金本は真壁にドロップキックを浴びせ、G・B・Hを分断。
チェは矢野を正面に向かせ、膝辺りから担ぎ上げる。この間に金本はロープ最上段に上り、担がれた矢野目掛けてミサイルキック。ヒットを合図にチェは矢野にスパインバスター。
この合体攻撃がズバリ決まって、チェが矢野からフォール勝ち。金本&チェのコンビが、AWF初代タッグ王座に就いた。
=試合後コメント=
金本「見たでしょ? やってやりましたよ! 海外のベルトもなかなかいいですよね。やってやりましたよ! これ日本に持って帰りますから。楽しみにしてくださいよ!」
真壁「何にもねぇよ! 何にもねぇ! ふざけんな!」
矢野「(マスコミを睨む)」
真壁「もう一丁だろ? ああ。このままで終われるか? ふざけんなよ! ぜってぇあのベルト貰ってやるよ!」
矢野「(地元マスコミに向かって)いつまでもくだらねぇ事聞くな! バボ(韓国語でバカの意味)!」
※イベント開始前、AWFのエグゼクティブ・プロデューサーである星野勘太郎氏が、KBSのニュース番組にインタビューされ、イベントの主旨、イベントの意図などをPR。
さらにメインイベント前には星野氏と菅林直樹新日本プロレス代表取締役社長がリング上から挨拶。韓国プロレスファンから大きな喝采を浴びた。この日の模様は韓国国営放送KBSにて来週木曜日23時から放送されるという。
- 2007.5.27
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