いよいよ目前となった『WRESTLE KINGDOM 16 in 東京ドーム』、1月5日にはジェフ・コブとのスペシャルシングル戦を控える内藤哲也を直撃!
1.8横浜アリーナのノア対抗戦、IWGP世界ヘビー級選手権のベルト論争を一刀両断! さらに30代最後の東京ドーム大会を前に、自身の“引退”も意識し始めた…!?
※このインタビューは、2021年12月末に収録。
撮影/笹井タカマサ
■『WRESTLE KINGDOM 16 in 東京ドーム』
2022年1月4日(火) 15:00開場 17:00試合開始(※第0試合は16時~予定)
東京・東京ドーム
★チケット情報/★対戦カード情報
※「ロイヤルシート」「アリーナA」「バルコニースタンド」は完売となりました。
※「アリーナB」「1Fスタンド」「2Fスタンド」は余裕がございます。
2022年1月5日(水) 15:00開場 17:00試合開始(※第0試合は16時~予定)
東京・東京ドーム
★チケット情報/★対戦カード情報
※「ロイヤルシート」は完売となりました。
※「アリーナA」「アリーナB」「1Fスタンド」「2Fスタンド」は余裕がございます。
★当日券情報
22ゲート当日券売場で、各日「13時」より発売いたします。
※以下、インタビューの前半部分を無料公開!
■いい刺激になりましたし、『WORLD TAG LEAGUE』には来年も出ますよ。たとえ、どんな状況であっても。
――さて、内藤選手。最初に昨年2021年を振り返っていただきたいんですが、年内最終戦の12.24後楽園の試合後に「悔しさばかりが残る1年でしたよ」と発言されてました。
内藤 まあ、いいこともありましたし、全部が全部、イヤなことではないですけど、トータルして振り返ったときに悔しさのほうが断然多い一年でしたね。
――なるほど。直近では『WORLD TAG LEAGUE』(以下『WTL』)にSANADA選手と出場。内藤選手は左足負傷からの復帰の舞台であり、優勝戦線に最後まで絡む活躍を見せましたが、納得はいってない?
内藤 そうですね。ひさびさにいろいろな地域のお客様に内藤哲也のプロレスを見せることができたので、その点は満足してます。ただ、公式戦の最後まで可能性を残したものの結果は伴わなかったと。しかも最後は“ホーム”の広島で敗れてしまったので……。
――12.12広島でEVIL&裕二郎組に敗北を喫し、優勝決定戦進出を阻まれました。
内藤 「ギリギリのところでチャンスをつかめない」というのが、まさにこの1年を象徴するような感じでしたね。でも、ひさびさに『WTL』に出場できて楽しかったですよ? ここ数年は出場を訴えても、やはり内藤哲也の言うことは新日本プロレスには聞いてもらえなかったので。
――『WTL』は2015年以来、5年ぶりの出場でした。
内藤 いい刺激になりましたし、来年も出ますよ。たとえ、どんな状況であっても。
――例年、1月の東京ドーム大会でカードが決定している選手の出場は見合わせていますが、なんとしても出る意向だと。
内藤 『WTL』の優勝チームと、IWGPタッグ王者が1月の東京ドームでやらなきゃいけないっていう厳格なルールもないので。むしろ俺はドームのカードが決まってる選手も『WTL』に出ないといけないと思います。じゃないと、“タッグの祭典”という看板がウソになる気がするので。
■ジェフ・コブは自分の技、自分のプロレスにちょっと自信がない部分があるんじゃないかな。だから、相手の技を使うのかなって
――さて、今回の1.5東京ドームではジェフ・コブ選手とスペシャルシングルで対戦しますが、このカード決定の発端となったのは12.15両国のタッグマッチ(内藤&SANADAvsコブ&グレート-O-カーン)でした。内藤選手はコブ選手からの挑発に「彼がやりたいのであれば、俺は受けて立つよ。すばらしい能力を持った選手であることは間違いない」と呼応しました。
内藤 そもそも、年内最後のビッグマッチである両国大会の時点で、個人的なテーマがなかったので「このまま東京ドームを迎えてしまうのかな……」という不安もあった中で、ジェフ・コブが俺にだいぶ絡んできたと。その行動に関してはジェフ・コブに感謝してますよ。
――コブ選手も「格好の相手が見つかった」という気持ちがあったかもしれないですね。
内藤 でしょうね。お互いに一致した部分はあったんだと思います。
――過去、内藤vsコブは2019年の『G1 CLIMAX』公式戦で一度実現してますが、コブ選手はその後、UNITED EMPIREに加入して見違えるように変貌しました。
内藤 とくに今年ですよね、ジェフ・コブの存在っていうのがどんどん大きくなって。それはハタから見ててもすごく感じました。たしかに過去のシングルでは俺が勝ってますけど、それは参考にならないくらい、この短期間でジェフ・コブっていう選手は大きく変わったと思います。
――とくに昨年の『G1』でコブ選手は怒涛の開幕8連勝を飾り、最終公式戦でオカダ・カズチカ選手に敗れるも、その実力を満天下に示したというか。
内藤 フフフ。まあ、ジェフ・コブが非常に強敵なのはわかりますが、ノーテーマだった状態から一気に浮上するには、一番いい相手だと思いますね。
――コブ選手は12.24後楽園では第三世代との6人タッグに臨み、試合中には内藤選手を意識するようなコーナーミサイルを繰り出し、試合後には「ナイトー、オマエの技すべて、俺のほうが断然うまいだろ。1.4ではおまえにデスティーノをお見舞いしてやろうかな。ついでにグロリアも使っちゃおうかな」と挑発してますけど。
内藤 なるほどね……。
――あと「オマエは俺のツアー・オブ・ジ・アイランドを超える技は持ち合わせてない。ナイトー、“旅行”に行く用意をちゃんとしておけよ」とも言ってます。
内藤 旅行? ……ああ、ツアーだからか(笑)。まあ、俺が逆にジェフ・コブのツアー・オブ・ジ・アイランドをやるのは不可能ですよ、体格的に。でも、たとえできたとしても、試合ではやらないですよ。だって、自分の戦いに自信があるから、わざわざ相手の技を使う必要はないし。
――自分の得意技だけで勝負すると。
内藤 そういう意味でジェフ・コブは自分の技、自分のプロレスにちょっと自信がない部分があるんじゃないかな。だから、相手の技を使うのかなって。もちろん、それだけ器用な選手ではあるんですけど、もっと自分のプロレスに自信持てばいいのになって、俺は思いますけどね。
――また、内藤選手はコブ選手のことを、かつて新日本マットでIWGPインターコンチネンタル王座戴冠など活躍したマイケル・エルガン選手に重ね合わせていました。
内藤 パワーがあって器用という部分では似てるかなと。まあ、かつての俺はエルガンみたいなパワー系のレスラーはもっとも苦手としたタイプだったんですけど、15年5月にロス・インゴベルナブレスに出会ってからは、逆にもっとも得意とするタイプになったんで。
――パワー系のレスラーが得意になった理由というのはどのあたりに?
内藤 やっぱり、デスティーノっていう技が大きいですね。パワーファイターは相手を抱え上げる技が多いので、それをうまく切り返せるというか。
――ああ、技の相性がいいわけですね。前哨戦での内藤選手とコブ選手の攻防を見ていると、非常にスイングしているというか。
内藤 フフフ。ジェフ・コブは俺の技を使ったりしてますけど、彼は内藤のことが好きなんじゃないですか? じつは内藤ファンで、家にL・I・Jグッズがいっぱいあるかも知れない(ニヤリ)。
――ただ、コブ選手は過去に飯伏選手のカミゴェをコブゴェ、オカダ選手のレインメーカーをアロハメーカーと称し、繰り出してますけど(笑)。
内藤 ああ、そうか。べつに俺だけじゃないのか(苦笑)。
■この一年で、ジェフ・コブのポテンシャルっていうのはだいぶ浸透したとは思いますけど、“コレ”っていう結果が出てないですよね。
――そういえば復帰に合わせてなのか、内藤選手の肉体がこのところ大きくなってるように感じますけど。
内藤 ああ。というか、『G1』のときにちょっと体重を下げすぎたんですよ。
――『G1』に向けて減量されたんですね。そのほうが動きやすいと?
内藤 それはありますね。あとはシングルの連戦が続くのでスタミナ面を考えて抑えてたんですけど、「ちょっと減りすぎたな」と思って、復帰に向けて増やそうかなと。それで欠場期間中は食べるようにしました。
――内藤選手は食べるのが好きじゃないイメージがありますけど、肉体改造に向けてどんなものを摂取されたんですか?
内藤 えーとね、タンメン(笑)。
――タンメン(笑)。
内藤 コンビニでタンメンを買って、よく食べてました(笑)。
――タンメンで肉体改造しましたか。肉体でいうと、内藤選手は2010年前半に比べてL・I・J以降は絞ってる印象はありますね。
内藤 それはヒザのケガが大きいですね。体重があると、どうしてもヒザには負担がかかるので。
――今回、くしくもパワーファイターのコブ戦を前に、身体が大きくなったというか。
内藤 ただ、そこも実際はあんまり関係ないですかね。べつに力でジェフ・コブに勝とうという気はないし、無理なんで。たまたまって感じですね。
――コブ選手の場合はあの体型で難なくその場飛びムーンサルトプレスをこなすなど、運動神経もモンスター級というか。
内藤 さすがオリンピック選手は違いますね。力もあるし、動けるし。
――ちなみに2021年1.5東京ドームでは、同門である鷹木信悟選手のNEVER無差別級王座に挑戦し、敗れるも名勝負を繰り広げています。
内藤 それを皮切りにこの一年で、ジェフ・コブのポテンシャルっていうのはだいぶ浸透したとは思いますけど、“コレ”っていう結果が出てないですよね。
――たしかにベルトや優勝など、目に見える勲章はまだ得ていないというか。
内藤 その歯がゆさが本人にもあるはずなので、この注目される大舞台で対戦相手が内藤ですから、かなり懸けてる部分はあると思いますよ。ノンタイトルのシングルマッチではありますが、俺同様にジェフ・コブもこの試合をステップボードにしたい思いは強いでしょうね。
――かたや内藤選手は2021年の1.4東京ドームで飯伏選手との二冠王座戦に惜敗後、「東京ドームのメインに必ず戻る」と明言されましたが、今回のコブ戦はセミ前となりました。これについては?
内藤 一年で戻りたかったですけどね。まあ、「今年ダメだったから来年でいいや、来年できないなら再来年でいいや」みたいな、そんな余裕は年齢的にも俺にはないので。いまっていうのを大事にしながら、2023年1.4東京ドームのメインは狙っていきますよ。俺は21年4月の広島大会でオーカーンに勝ったときに「逆転の内藤哲也のキッカケをつかんだ」って言ったんですけど、その後何もできずに終わってしまったので、22年1.5東京ドームのジェフ・コブ戦は2023年1.4東京ドームのメインへのきっかけにしたいですね。
■俺、レスラーになったときに「現役は40越えたくらいまでかな」って思ってたんですよ。
――さて、内藤選手は2022年に40歳を迎えます。ということは、今回が30代最後の東京ドーム、その部分で何か思われることは?
内藤 そうだなあ……。俺、レスラーになったときに「現役は40越えたくらいまでかな」って思ってたんですよ……。
このあとは
・自身の「引退」に関して
・1.8横浜アリーナ、金剛戦、中嶋勝彦選手に関して、
・IWGP世界ヘビーをめぐる“ベルト論争”を一刀両断!
※無料公開はここまで! 以下は、スマホサイトでご覧ください
【“加入月”無料!】話題沸騰! スマホサイトの“プレミアムプラン”! 飯伏選手、オーカーン選手、清野アナのPodcast番組が絶賛配信中!
。