大好評!ゲームデザイナーの野中大三さんによるプロレスコラム。今回は、「ベルト問題はIWGPのケミストリーになるか?」!
★『WRESTLE KINGDOM 16』特設サイトはコチラ!
■『WRESTLE KINGDOM 16 in 東京ドーム』
2022年1月4日(火) 15:00開場 17:00試合開始(※第0試合は16時~予定)
東京・東京ドーム
★チケット情報/★対戦カード情報
※「ロイヤルシート」「アリーナA」「バルコニースタンド」は完売となりました。
※「アリーナB」「1Fスタンド」「2Fスタンド」は余裕がございます。
2022年1月5日(水) 15:00開場 17:00試合開始(※第0試合は16時~予定)
東京・東京ドーム
★チケット情報/★対戦カード情報
※「ロイヤルシート」は完売となりました。
※「アリーナA」「アリーナB」「1Fスタンド」「2Fスタンド」は余裕がございます。
★いますぐダウンロード!野中さん作、IWGP世界ヘビーを争う3選手のSP待ち受けを配信中!
■第39回 ベルト問題はIWGPのケミストリーになるか?
あけまして、おめでとうございます。
コラム「ゲーム的プロレス論」の野中です。
『WORLD TAG LEAGUE2021』と『BEST OF THE SUPER Jr.28』の同時開催は今年も最高に楽しませていただきました!予選11試合×2リーグという超ボリュームのシリーズは見どころだらけでおなか一杯の日々でしたが、終わったときの喪失感もまた相当なものでした。
さて、そのダブルリーグ戦の優勝決定戦翌日には『WRESTLE KINGDOM 16 in 東京ドーム』大会の全カードが発表され、一息入れる間もなく次のドラマ、戦いがはじまっています。
このスピード感こそ新日本プロレスの魅力です。
今回はその『WRESTLE KINGDOM 16 in 東京ドーム』のメインイベントとなる、IWGP世界ヘビー級選手権試合2連戦をテーマに論じていきます。
そうです。「ベルト問題」を取り上げていきます。
■2021年の総決算
東京ドーム2連戦では本戦で全16試合が組まれました。
そのうち9試合がタイトルマッチとなり、新日本プロレスが日本で管理している全タイトル戦が組まれました。
両日のメインを飾るのはベルト問題と話題になっているIWGP世界ヘビー級王座戦です。
1.4では王者鷹木選手が、『G1』優勝者であり、IWGP“ヘビー級”王座を持ち出したオカダ選手を相手に防衛戦を、1.5はその勝者が自作と思われる、もうひとつのIWGP世界ヘビー級王座を持つオスプレイ選手と防衛戦を行います。
2021年に生まれたベルト問題の決着戦がメインとなることから今回のWRESTLE KINGDOMはまさに2021年の総決算の大会と言えるでしょう。
■ベルト問題のスタートとゴール
このベルト問題、何が問題なのかというと、3人の選手がそれぞれ「自分こそがチャンピオンだ」と主張して各々がベルトを持っている(持ち出している)ことにあります。
IWGP世界ヘビー2代目王者となったウィル・オスプレイ選手ですが、6月7日の大阪城ホール大会を欠場し、王座返上となります。返上を受けて組まれた王座決定戦でオカダ選手と下して3代目王者となったのが鷹木選手です。
オスプレイ選手は8月14日のロサンゼルス大会に登場し、ベルト返上に異論を掲げ、もう一本のIWGP世界ヘビー級ベルトを取り出します。さらに『G1』不出場も宣言しました。
そして、その『G1』で優勝したのがオカダ選手ですが、優勝者に与えられるIWGP世界ヘビー級挑戦権利証の代わりとして封印されていたIWGPヘビー級ベルトの貸与を希望し、次期シリーズからはベルトを持って入場するようになりました。鷹木選手が出場していたG1で優勝したのだから、自分は『G1』のチャンピオンであり、鷹木選手に挑戦する立場ではない、というのがオカダ選手の主張です。
はい。ややこしいです。
みなさんいろんな主張がありますが、どれも微妙に筋が通っているところがあります。
鷹木選手はオスプレイ選手に勝っていないし、オスプレイ選手は『G1』に出てもいない。オカダ選手は鷹木選手に王座決定戦で負けているが、『G1』ではきっちり優勝している。
3人が3人とも「本当の王者は自分」と主張している状態です。これがベルト問題のスタートです。
各自が自分こそが本物の王者であると言っていることに端を発しているのですが、そのゴールは「本当の王者が決まったよ」という単純なものではないと考えています。
僕はこのベルト問題は生まれたばかりのIWGP世界ヘビーに起こったケミストリーではないかと強い期待を寄せているのです。
■ケミストリーが未来を拓く
ケミストリーは「化学反応」という意味です。
複数の事象が組み合わさることで反応が起き、全く別の化合物が生まれることを指します。
ゲームの歴史には数々のケミストリーがありました。
家庭用ゲーム機であるWiiにフィットネス概念を持ち込んだ「Wii Fit」はゲーム業界に大きな変革をもたらしました。普段ゲームを遊ばない人もゲームを遊ぶようになり、見事にゲーム人口は拡大しました。
見ず知らずの人とネットワークの世界でつながってお宝を奪い合う「怪盗ロワイヤル」は不特定多数と楽しめるソーシャルゲームという新たなゲームジャンルを誕生させました。これもまたケミストリーと言えます。
どちらも発表時点では「こんなのゲームじゃない」といった否定的な意見がありましたが、見事に成功し、前評判をひっくり返しました。
常識に捕らわれず、新しい価値を追求する勇気があれば未来を開拓できるとこれまでのケミストリーが証明してくれているのです。
今回のベルト問題はこの類の論争だと思うからこそ、僕はその結果に強い期待を寄せているいるのです。
■いつの時代もケミストリーに必要なのは確信と勇気
ケミストリーと呼ばれる大きな変化が起こるときに必要なのはそれを提案する人の確信と勇気です。
オレの提案は絶対にうまく行くんだ!という強い確信と、それを進める勇気という推進力なのです。
鷹木選手、オカダ選手、オスプレイ選手の3人はそれぞれ強い確信を持ちながらも他の2人の主張を全く受け入れようとしません。3者とも自分の主張の先にこそIWGP世界ヘビー戦の素晴らしい未来が待っていると考えているのでしょう。
相容れない3者ではありますが、1つだけ意見が合うところがあります。
それは「王者は自分ひとりだけであるべき」という点です。
この2連戦のフィナーレでリングに立っているのは間違いなくこの3人のうちの1人です。
そこで提示されるのは、単に「王者は一人であるとはっきりしました。これからもよろしくね」という単純なものではありません。
前代未聞のベルト問題を経て生まれた王者が2022年の新たなIWGPの未来を拓いてくれるはずです。
ベルト問題というケミストリーの行く末を見届けましょう!
★いますぐダウンロード!IWGP世界ヘビーを争う3選手のSP待ち受けを配信中!
★『WRESTLE KINGDOM 16』特設サイトはコチラ!
■『WRESTLE KINGDOM 16 in 東京ドーム』
2022年1月4日(火) 15:00開場 17:00試合開始(※第0試合は16時~予定)
東京・東京ドーム
★チケット情報/★対戦カード情報
※「ロイヤルシート」「アリーナA」「バルコニースタンド」は完売となりました。
※「アリーナB」「1Fスタンド」「2Fスタンド」は余裕がございます。
2022年1月5日(水) 15:00開場 17:00試合開始(※第0試合は16時~予定)
東京・東京ドーム
★チケット情報/★対戦カード情報
※「ロイヤルシート」は完売となりました。
※「アリーナA」「アリーナB」「1Fスタンド」「2Fスタンド」は余裕がございます。
■『WRESTLE KINGDOM 16 in 横浜アリーナ』
2022年1月8日(土) 15:30開場17:00試合開始
神奈川・横浜アリーナ
★チケット情報/★対戦カード情報
※チケットは全席完売となりました。当日券の発売はございません。
【PPVは絶賛販売中!】1月8日(土) 横浜アリーナ大会は「ABEMA PPV ONLINE LIVE」で生配信!
■野中大三(のなかだいぞう)
dotswreslerアーティスト、コラムニスト
プロレス観戦歴、ゲーム歴ともに37年。
Twitterアカウントはコチラ!
●田口隆祐選手×dotswresteler Tシャツとトートバッグが新発売!
https://shop.njpw.co.jp/products/4125
https://shop.njpw.co.jp/products/4128062091
●BUSHI×dotswresteler Tシャツも好評発売中!
https://shop.njpw.co.jp/products/4028
●L・I・J dotswrestler ver.2 プルオーバーパーカーも好評発売中!
https://shop.njpw.co.jp/collections/new-arrival/products/4011