3月6日「旗揚げ記念日」第1試合を“鬼軍曹”山本小鉄が裁く!
“鬼軍曹”と呼ばれ、数多くの強豪選手を育てて来た山本小鉄氏が、3月6日後楽園ホール大会「旗揚げ記念日」の第1試合裕次郎vs平澤光秀をレフェリーとして裁く。
山本氏は1972年の新日本プロレス創立メンバーの1人。選手として第一線を退いてからも、コーチや審判部長として活躍。独自の信念に基づいた厳格な指導で、新日本を陰から支えて来た人物である。新日本でレフェリーを務めるのは、2003年7月9日大阪市中央体育館での矢野通vs山本尚史以来となる。
2月22日に開かれた記者会見に出席した山本氏は、「俺が話し出したら2時間かかる」とジョークを飛ばすと、35年の歴史と今回のレフェリングについて、熱弁をふるった。
=山本氏のコメント=
山本「私にとって35年は長いようで短かったという気がします。色々なことがありましたが、よくぞここまで来てくれた。みんな頑張ってくれたなという気持ちです。
私が現場監督をやっていた時は『レスラーは、まず強くあるべき』ということで、選手を竹刀でブン殴ったりしていました。たぶん、今の選手では、昔の僕の過酷な練習にはついて来れないんじゃないかと思います。でも、お客様に高いお金を出していただいて、(試合を)見せるんですから、それなりの練習をしなければ、プロとして失格だと思う。今後もその伝統だけは守って欲しい。
これからも新日本プロレスには『ストロングだし、練習はキツいし、いい試合をするし、たくさんのお客さんに観てもらえる団体』として頑張って欲しい。今は選手の指導も経営も後進に譲っていますけど、ぜひ、もう一歩、もう二歩、頑張って欲しいという気があります。
第1試合というのは、興行会社にとって一番大事なポジションにいる試合。大事な35周年ですから、(裕次郎と平澤には)是が非でもいい試合を見せて、お客さまに感動を与えるような試合をして欲しい。(2人が)モタモタしたら、ブン殴りたいという感じ。レフェリーが殴りますよ。もしかしたらレフェリーの方が強いかもしれない(キッパリ)」
最後は“鬼軍曹”らしく厳しい言葉で締め括った山本氏。今でも毎日欠かさず野毛道場で練習を続けているというだけに、その一言ずつに圧倒的な説得力がある。まさしく35周年を飾る記念大会になくてはならない存在だ。
そんな山本氏が裁く伝統の第1試合は、必ず見ておきたいカードだと言える。
旗揚げ記念日
3月6日(火)
東京・後楽園ホール