12月15 日(水)両国国技館大会、『WORLD TAG LEAGUE 2021 & BEST OF THE SUPER Jr.28』優勝決定戦の全カードが決定した。
昨年に続き、『WORLD TAG』『SUPER Jr.』二つの優勝決定戦が同日に行われる今大会。
最終試合となる第8試合の“ダブルメインイベントⅡ”が、『SUPER Jr.』優勝決定戦、高橋ヒロムvsYOH。
第7試合が“ダブルメインイベントⅠ”として、『WORLD TAG』優勝決定戦、後藤洋央紀&YOSHI-HASHIvsEVIL&に決定した。
<優勝決定戦>
■ダブルメインイベントⅡは、『SUPERJr.』優勝決定戦、高橋ヒロムvsYOH!
両国大会のダブルメインイベントⅡは、『BEST OF THE SUPER Jr.28』優勝決定戦は、高橋ヒロム(リーグ戦1位)vsYOH(リーグ戦2位)に正式決定した。
ヒロムは、開幕2戦目の後楽園でSHOに敗戦を喫し、11.21愛知ではエル・デスペラードと時間切れ引き分け、11.27藤沢で石森太二、11.29後楽園ではエル・ファンタズモに敗戦も、終盤戦では連勝を重ねて、12.11姫路ではロビー・イーグルスにリベンジ勝利、「7勝3敗1分=15点」で堂々のリーグ戦1位通過をはたして、2年連続の優勝決定戦進出。2連覇を伺う。
一方のYOHは、開幕から4連敗を喫して、リーグ戦序盤では最下位が続いていたが、11.24後楽園でロビーに勝利、11.27藤沢でマスター・ワト、11.29後楽園で石森、12.3所沢ではデスペラードからも勝利。その後も連勝は止まらず、12.11姫路では因縁のSHOに勝利して、「7勝4敗=14点」でリーグ戦2位通過をはたし、優勝決定戦に初進出。
この両雄、開幕戦の11.13後楽園でも対戦しているが、この時は復帰戦となって意気込むYOHを、ヒロムがわずか3分55秒、名も無きヒロムロールで技アリの丸め込み勝利を収めている。
今年3月の復帰から様々な苦悩を経て、この大舞台にたどり着いたYOHは、12.11姫路のリング上で「苦しみました。もがきました。真っ暗になりました。自信をなくしました。時間をもらいました。時間を返しに来ました。這いつくばりました。何かが、吹っ切れました。そして、ここまで来れました。両国であなたを必ず倒します」とマイク。
ヒロムは「その気持ち、すべて! 決勝戦で、このオレにぶつけてこい!」とマイクする一方、バックステージでは「YOH、オマエは昔から正直、何考えてるのかよく分からなかった奴だから、オレの人生で一生関わることはねえと思ってたよ。まさか、こんなところで出会うことになるとは想定外です」とコメント。
常に感情むき出しで全力ファイトのヒロムと、一見クールながら情熱を胸に秘めて闘うタイプのYOH。だが、ともに新日本プロレス生え抜きのジュニア戦士であり、先輩のヒロムが2010年デビューの32歳、2012年デビューで後輩のYOHが33歳という関係性。
同世代の両雄だが、ここまでの実績ではヒロムが断然リード。2連覇を目論むヒロムに対して、YOHは初優勝を狙う。今後の新日本ジュニアの未来を占う大一番、はたして優勝を掴むのはヒロムか? YOHか?
■ダブルメインイベントⅠ、『WORLD TAG LEAGUE』優勝決定戦は、後藤洋央紀&YOSHI-HASHIvsEVIL&高橋裕二郎!
12.15両国大会のダブルメインイベントⅠは、『WORLD TAG LEAGUE2021』優勝決定戦は、後藤洋央紀&YOSHI-HASHI(リーグ戦1位)vsEVIL&高橋裕二郎(リーグ戦2位)に決定。
後藤&YOSHI-HASHIは、開幕戦で内藤哲也&SANADAに敗戦、11.19松本ではタマ・トンガ&タンガ・ロアに勝利。11.28東金でEVIL&裕二郎に敗戦も、12.2春日部では棚橋弘至&矢野通に勝利、12.9愛媛ではグレート-O-カーン&アーロン・ヘナーレに勝利など、首位グループを並走。12.12広島ではタイチ&ザック・セイバーJr.から大逆転勝利。「9勝2敗=18点」でリーグ1位通過をはたした。
一方、EVIL&裕二郎は、開幕戦で棚橋&矢野に敗戦し、11.17富山でオーカーン&ヘナーレに敗戦など序盤は黒星が続くも、11.23川崎で天山&小島、11.28東金で後藤&YOSHI-HASHIに勝利すると、ここから調子を上げて12.2春日部ではタマ&タンガ、12.4山梨でタイチ&ザックに勝利。12.12広島では内藤&SANADAから無法勝利を挙げて、「8勝3敗=16点」でリーグ2位通過。
この両チーム、11.6大阪府立大会ではNEVER無差別級6人タッグ王座戦でも対戦(後藤&石井&YOSHI-HASHIvsEVIL&裕二郎&SHO)しており、この時は、“V9”の連続防衛中だった後藤組をEVIL組が無法殺法で撃破して、6人タッグ王座を強奪している因縁がある。
また、前述のように、11.28東金ではEVIL&裕二郎が後藤&YOSHI-HASHIにダーティファイトで勝利。試合後のEVILは「あんなもんよ、プロのレスラーなんかじゃねえよ。もどきだよ。何回やっても結果は変わんねえんだよ。まあ、それでもまた次、オレらの前に現れるならよ、“永遠に眠らせてやる”からよ、よく覚えとけ」コメントでも一刀両断。
今回、どちらのチームも優勝決定戦初進出となるが、かつて後藤は2012年にカール・アンダーソンとのタッグで、2014年は柴田勝頼とのタッグで『WORLD TAG』優勝をはたしている。対するEVILも、2017年と2018年にSANADAとのコンビで『WORLD TAG』2連覇を達成している。
広島大会のメイン終了後、優勝決定戦進出を決めた後藤&YOSHI-HASHIの前に、EVIL&裕二郎&東郷が登場するも視殺戦を展開しただけで、無言で不気味に退場。一方、後藤は「俺たちが! 新日本プロレスのタッグの歴史を、動かします!」と堂々のマイクアピール。
はたして2021年のタッグの頂点に輝くのは、信頼度抜群のコンビネーションと合体技“消灯”で苦難の道を切り開いてきた後藤&YOSHI-HASHI組か? それとも、反則&介入なんでもアリの無法ファイト全開でHOUSE OF TORTUREがタッグリーグを蹂躙してしまうのか?
■第6試合は、1.4東京ドーム前哨戦! 鷹木&BUSHIvsオカダ&ロビーが激突!
1.4東京ドーム大会、IWGP世界ヘビー級選手権の前哨戦が実現! 鷹木信悟&BUSHIvsオカダ・カズチカ&ロビー・イーグルスがタッグで激突する。
11.8東京ドーム会見以来の顔合わせとなる、鷹木とオカダ。この時は、鷹木の持つ世界ヘビー級王座、オカダが挑戦権利証代わりに持つ4代目のIWGPヘビー王座を巡る論戦が展開された。いよいよ、1.4東京ドーム決戦まで残り1カ月を切る中、年内最後のビッグマッチで両雄がどんな闘いを見せるのか?
『SUPERJr.』では各地で激闘を展開したBUSHI、ロビーの攻防にも注目だ。
■第5試合は、コブが再来日!オーカーンとのタッグで、内藤&SANADAと激突!!
第5試合は、内藤哲也&SANADAがジェフ・コブ&グレート-O-カーンとタッグ対決。
『G1 CLIMAX 31』公式戦であわや全勝という快進撃を見せ、驚異の進化を遂げた“スープレックス・モンスター”ジェフ・コブが注目の再来日、オーカーンとのタッグ再結成をはたす。
対するは『WORLD TAG』断トツの優勝候補と目されながら、最終戦でEVIL&裕二郎組の無法殺法に敗戦、惜しくも優勝決定戦進出を逃した内藤&SANADA組。
11.30後楽園『WORLD TAG』公式戦では、オーカーン&ヘナーレが実力行使で内藤&SANADAから堂々勝利を挙げているだけに、L・I・JとしてUNITED EMPIREからリベンジ勝利を挙げたいところ。
だが、やはり不気味なのはコブの存在。新日本マットでさらに存在感を高めるオーカーンとともに、年内最後のビッグマッチで“怪物”コブが何を見せるのか?
■第4試合は、棚橋&天山&小島&永田が、タマ&タンガ&ファレ&オーエンズと激突!
第4試合は、棚橋弘至&天山広吉&小島聡&永田裕志の本隊カルテットが、タマ・トンガ&タンガ・ロア&バッドラック・ファレ&チェーズ・オーエンズのBULLET CLUBと8人タッグ戦で激突。
『WORLD TAG』にエントリーした8選手が、シリーズ最終戦で激突する。注目は、12.12広島の試合後に自身が保持していたIWGP USヘビー級王座への挑戦を表明した棚橋。現US王者・KENTAに対して、どんな闘いでアピールするのか?
US王座といえば、今年の『G1』公式戦で棚橋から勝利を奪取するも、KENTAに先に挑戦権を譲る形になったのがオーエンズ。12.12広島で、オーエンズは棚橋に敗戦を喫しているが、KENTAとのトライアングル模様は要注目だ。
■第3試合は、矢野&真壁&本間&ワトvsタイチ&ザック&デスペラード&金丸の8人タッグ戦!
第3試合は、“CHAOS&本隊”混合軍の矢野通&真壁刀義&本間朋晃&マスター・ワトが、鈴木軍のタイチ&ザック・セイバーJr.&エル・デスペラード&金丸義信と8人タッグで激突する。
『WORLD TAG』『SUPERJr.』で激闘をくり広げた8選手。とくに優勝決定戦進出を最終局面で逃してしまった現IWGPタッグ王者のタイチ&ザック、現IWGPジュニア王者のデスペラードは、相当なウップンが溜まっていることは確実。『SUPERJr.』で存在感を発揮した金丸とともに、シリーズ最終戦で憂さをはらす大暴れが予想される。
一方、棚橋との“トオルとヒロシ”で話題を呼ぶも優勝決定戦進出を逃した矢野、ひさびさの『WORLD TAG』出場で芳しい結果を残せなかった真壁&本間、『SUPERJr.』負け越しとなったワトは、巻き返しのためにも勝利を奪いたいところ。はたして、どんな試合が展開されるのか?
■第2試合は、タイガー&大岩が、石森&ファンタズモとタッグ戦!
第2試合は、タイガーマスク&大岩陵平が、石森太二&エル・ファンタズモとタッグ激突。永田からのラブコールで、『SUPERJr.』ではなく『WORLD TAG』にエントリーしたタイガーマスク。厳しい結果に終わったものの、広島の試合後には、“IWGPジュニアタッグ王者”ロビーとのタッグと共に、永田とのタッグも続行の意思を示した。
シリーズ最終戦では、12.4山梨でIWGP世界ヘビー級王者・鷹木とシングルが組まれるなど、成長著しいヤングライオン・大岩とフレッシュタッグ結成。『SUPERJr.』でも猛威を奮った石森&ファンタズモと対峙する。
元IWGPジュニアタッグ王者組の石森&ファンタズモとしては、現ジュニアタッグ王者のタイガーマスクは格好の獲物。はたして、どんな闘いが展開するのか?
■オープニングマッチは、田口監督&中島&藤田が、鈴木軍トリオと激突!
オープニングマッチは、田口隆祐が“ヤングライオン”中島佑斗&藤田晃生とトリオを結成し、鈴木みのる&TAKAみちのく&DOUKIと対戦する6人タッグ戦。
『SUPERJr.』では、今年も独特すぎる闘いで各選手を翻弄しまくった田口監督。次の狙いは、IWGPジュニアタッグ“69代”王座を公言している中、この日は若武者二人とチーム結成。
対するは、『WORLD TAG』で全敗という屈辱の結果に終わった鈴木&TAKA、『SUPERJr.』で田口に敗戦しているDOUKIの3人。鈴木軍がリーグ戦へのイラ立ちをぶつけて来た場合、危険な一戦となる予感は十分。
だが、中島と藤田の二人も自らノアとの対抗戦に出撃をアピールするなど、肝っ玉の据わった新人らしからぬ男たち。それだけに、鈴木との試練の初遭遇は必見と言えそうだ。
<優勝決定戦>