2月18日両国大会まであと3日!/リアル・アメリカン・ヒーロー、ついに新日本マットに上陸!
第8試合
60分1本勝負
スペシャルタッグマッチ“It’s real! It’s impulse!”
永田裕志
カート・アングル(TNA)
VS
トラヴィス・トムコ
ジャイアント・バーナード
兼ねてから日本マットの上陸を示唆していたカート・アングルが選んだ舞台は、新日本プロレスだった。アングルは昨年2月に行なわれたWWE日本公演以来の来日となる。
アングルは1996年におけるアトランタオリンピックのフリースタイルレスリングのゴールドメダリスト。その他、全米におけるレスリング選手権を総ナメにした“レスリングの猛者”。
プロ転向表明後、ドリー・ファンクJr.からプロレスの手ほどきを受け、1999年にWWEに初登場。その後、ヨーロピアン王座、インターコンチネンタル王座、さらにはWWE最強を決めるトーナメント「キング・オブ・ザ・リング」を制し、WWEヘビー級王座を獲得。またクリス・ベノワとのタッグでWWEタッグ王者になり、WWEにおけるタイトルはほぼ手中に収めている。
必殺技はオリンピック・スラム、アンクル・ホールド、フロント・スープレックス、ジャーマン・スープレックス。さらにはここ一番に繰り出すムーンサルトプレスは美しいフォームで相手に落ちる“秘技”である。
トレードマークはマウスピースと星条旗。入場時は星条旗で身を包み、リング上でそれを広げ、試合中に技を繰り出す際、食いしばった口元からのぞくマウスピースはインパクト十分である。
2006年、負傷を理由にWWEを退団。総合格闘技への転身の噂が絶えなかったがアングルだったが、2006年9月にTNA(トータル・ノンストップ・アクション)参戦を電撃表明。その後“サモアン・サブミッション・マシーン”サモア・ジョーとの抗争を開始。WWE時代は陽気で明るいアメリカンヒーローだったアングルだが、TNA移籍後は荒々しい格闘マシーンとして六角形のリングを所狭しと暴れまわり、現在はTNAの象徴であるNWA世界ヘビー級王座戦線に座り、現王者クリスチャン・ケージを脅かす存在となっている。
今回の両国のカードは永田裕志とタッグを結成し、新日本プロレス最強外国人の名をほしいままにしているジャイアント・バーナード、そしてNWA世界王者であるクリスチャン・ケージのパートナーを務めているトラヴィス・トムコ。ちなみにアングルは現在TNAでクリスチャン・ケージと並びトムコとも抗争を繰り広げている。
アングルの横には永田が立ち、日米レスリングコンビが両国では結成。永田としてはトムコとバーナードに一矢報い、最高のタッグチームとして名を挙げることがテーマ。また、永田自身兼ねてからアングルとの一騎打ちを熱望している。いずれにしてもこの一戦を機に“何かが始まる”のは間違いない。
アングルの勇姿、TNA直輸入の抗争劇、永田とアングルのスープレックスの“競演”、ナガタロックとアンクル・ホールドの“共演”。見所のつきないこの一戦は、両国のセミファイナルとして行なわれる。
アングルは自ら選択した戦場でどんなファイトを見せるのか? 目に映る光景はすべて“リアル”。究極のタッグマッチを見逃すな!
※次のページはTNA最新情報です。ネタバレにご注意下さい。
2007年2月11日(現地時間)
フロリダ州オーランドユニバーサルスタジオ
TNA PPV「アゲインスト・オール・オッズ」
メインイベント NWA世界ヘビー級タイトルマッチ
○クリスチャン・ケージ(withトラヴィス・トムコ)
(王者)
(19分04秒 アンプリティアー→ピンフォール)
×カート・アングル
(挑戦者)
=試合ダイジェスト=
試合終盤、トムコが乱入。アングルにジャーマン・スープレックスを仕掛ける。そしてクリスチャン側としてスコット・スタイナーもリングイン。このトムコとスタイナーの介入にアングルは孤軍奮闘。しかしこの事態にアングルの抗争相手だったサモア・ジョーが制止すべくリングインしアングルを救出。この間にアングルは必殺のアンクル・ロックを極め、クリスチャンがタップアウト。
しかし介入に巻き込まれたレフェリーがクリスチャンのタップに気づかず。アングルの勝利は幻となった。
レフェリー不在の中、クリスチャンはスタイナーが持ち込んだスチールパイプをアングルの脚に叩き込み、レフェリーを起こし、最後はクリスチャンの得意技であるアンプリティアーでフォール。クリスチャンが王座を防衛した。
試合後、介入したトムコとアングルは乱闘を展開。両者の抗争は日本でも引き続いて行なわれる形となった。