“犬猿の仲”永田と鈴木が大乱闘!/三冠ヘビー級選手権公開調印式
1/4東京ドーム大会を目前に控えた1月3日。全日本プロレスの後楽園ホール大会(「2007新春SHINING SERIES」2日目)で「三冠ヘビー級選手権試合」鈴木みのる(第35代王者)vs永田裕志(挑戦者)の公開調印式が行われた。
挑戦者である永田はスーツ姿、王者・鈴木は三冠ベルトをぶらさげながらTシャツ姿で入場。永田がマイクを持つと、場内からは永田の声がかき消されるほどの野次。その野次を強引に押しのけた永田は、「歴史と伝統があるこのベルトに挑戦することができて、興奮しております。私は三冠チャンピオンである鈴木みのる選手のことは心から尊敬しています。明日は歴史に残る素晴らしい試合をしたいと思っています」と、明日への意気込みを語った。
一方、王者である鈴木は、「しゃべってもいいけど、一体、この調印式は誰のためにやってるの? 全日本はいつもこんなことやんないでしょ? くだらねぇ」と、不満をぶちまけると、「がんばりまーす!」と最後に付け加えた。
全日本プロレス・内田雅之取締役の立ち合いのもと、調印を終えた永田は敬礼ポーズで写真撮影。そして鈴木に握手を求める。しかし、向き合ったその時、なんと永田が鈴木の顔面に水を吹きかけるという暴挙を敢行。
これに怒った鈴木が永田に掴みかかり乱闘が展開。しかし、なんとか全日本の若手勢が制止。鈴木は、リングを下り去っていく永田の後ろ姿に、「久々のデカイ舞台だからって張り切ってんじゃねぇよ! 田舎モン!」と捨てゼリフ。だが永田は、満面の笑みを浮かべながら悠々と退場した。
=控え室でのコメント=
永田「12月24日後楽園で最初に水をかけられたのは僕の方。借りは返さないとね。普通に返しても面白くないから、グレート・ムタばりにやってみました。きっとまたあいつが僕のことを『パクリレスラー』って言うでしょうね。あいつは僕の吐く息も吸いたくないくらいなのに、唾液入りの水をかけられたんだからね(笑)。やられたことは明日リングの上で返せばいい。特別な相手なんで、いつも以上に盛り上がっています。あとは決戦を迎えるだけです」
※鈴木は第6試合後のコメントで、調印式と明日のドーム大会について言及。
鈴木「調印式だって普段はやらないくせに、どいつもこいつも田舎モンがはしゃぐんじゃねぇ! まるで一生に一度の七五三みだいだな。よく『企業の寿命は35年』(実際は30年と言われている)と言うけど、新日本も全日本も死ぬ直前の還暦祝いだ。赤いちゃんちゃんこでも着て祝ってろ。永田の奴、誰に向かってツバ吐いてるんだ? 明日は容赦しねぇよ。ただじゃおかねぇ。俺は目の前の敵をぶっ潰すだけ」
明日、鈴木と永田が、東京ドームで三冠ベルトを賭け20年来の遺恨に決着を着ける。