棚橋とケアが前哨戦で激突!/1月2日全日本プロレス後楽園大会試合結果
1月2日(火)
東京・後楽園ホール
全日本プロレス「2007 新春 SHINING SERIES」開幕戦
=第5試合=
30分1本勝負
6人タッグマッチ
○武藤敬司
太陽ケア
TAKAみちのく
(20分54秒 足4の字固め)
×裕次郎
棚橋弘至
飯塚高史
=試合経過=
1月2日、全日本プロレス後楽園ホール大会にて新日本対全日本の6人タッグマッチが行われた。2日後の1/4東京ドーム大会でIWGPヘビー級選手権試合を控えた棚橋とケアの、最初で最後の前哨戦となる。
大ブーイングの中、新日本プロレスの棚橋弘至、飯塚高史、裕次郎の3選手が入場。棚橋とケアは激しく睨み合い、試合も棚橋対ケアでスタートした。序盤は、相手の力量を見極めるように、打撃戦から手四つ、そしてグラウンド戦と、緊張感ある攻防が展開。
しかし中盤、棚橋が失速。全日組に捕獲され、爆弾を抱えたヒザへのピンポイント攻撃に苦戦。ケアと武藤はドラゴンスクリュー連発で棚橋を悶絶させた。ついには武藤の足4の字でギブアップ寸前まで追い込まれた棚橋だったが、飯塚がカット。
気力を奮い立たせた棚橋は、メキシコで習得したフライングリバースフォーアームを決めて脱出。飯塚にタッチ。
飯塚がスリーパー、ヒールホールド、続いて裕次郎もダイビングヘッドバット、ジャーマンスープレックスとペース奪回に奔走。しかし、ケアの必殺技・TKOが裕次郎に炸裂すれば急展開。最後は武藤が足4の字固めで裕次郎からギブアップ勝利。
前哨戦を白星で飾ったケアはリング上で棚橋に手を差しのべる。それに応えようと手を差し出した棚橋だったが、突如ケアがフロントキックで攻撃。さらには34thを敢行した。1/4目前の遺恨勃発。新日の至宝を賭けての一戦に向け、遂に闘いの火蓋が切って落とされた。
=試合後コメント=
棚橋「こちらがクリーンにやろうと言ってるのに、最後の1発にはムカつきました。ケアは“わびさび”が分かってませんね。でも彼もこのタイトルマッチに関しては『ビッグチャンス』と言っていた。今日は彼の気持ちが分かっただけで充分収穫がありました。ケアはリングで、俺に『そのベルトを磨いておけ』と言ってきましたが、俺は、俺自身のために毎日磨いています。今年の俺の抱負は、年越しまでこのベルトを保持すること。アウェイのリングに、ベルトを巻いて団体の代表として出て、ピリッと引き締まりました。全日本というパッケージは素敵ですね。今日は俺がやられている姿を見ることができ、全日ファンにとってHAPPY NEW YEARだったしょうが、全日ファンのHAPPYは今日まで! 4日は必ず勝ちます!」