10.21日本武道館大会でザック・セイバーJr.とグラップリングルールでエキシビションマッチをおこなった柴田勝頼選手が現在の心境を激語り!
撮影/山本正二
※以下、インタビューの「序盤部分(※一部抜粋)」をWEBで無料公開!
■自分がいまやれること、やりたいものを全部ひっくるめて考えた時、「ザックがベストな相手だな」と思ってました
――さて、柴田選手。10.21武道館大会でサプライズ登場した際、まさかの試合仕様の姿で登場し、我々も驚かされました。
柴田 じつはあの試合用のコスチュームって、自分がザックの分も作ったんですよ。ただ、ザックが優勝決定戦まで残ったら試合ができなかったわけで、いろんなものが重なって可能になった試合でしたね。
――対戦相手はザック・セイバーJr.選手でなればならなかったですか?
柴田 自分がいまやれること、やりたいものを全部ひっくるめて考えた時、「ザックがベストな相手だな」と思ってましたね。ザックだったら背丈も一緒ぐらいだから、いつも作ってもらってるコスチューム屋さんに「同じサイズで黒と白を作ってください」ってお願いして、黒い方に日本の国旗、白い方にイギリスの国旗を入れてもらったんですよ。
――そうだったんですね。
柴田 ただ、お願いした時、「イギリス!?」って首を傾げてました(笑)。ザックには間接的に渡してもらったんですけど、あれを着ようが着まいがザック次第でいいと思ってたんですよ。そしたら、自分が作った白のファイトショーツに昔着てた白いジャケットを合わせて入場して、「あぁ、わかってるな…以心伝心」と思いましたね。
――事前にザック選手への打診はされていたんですか?
柴田 自分としては「こういうことをしたい」っていうのを会社に話して間接的に伝えてもらってました。まあ、彼がコメントで「シバタはどこだ!」って言ってた時期があったし、自分がケガして「最初に何ができるか?」って考えた時、なるべく打撃がない方がベターというか。観ている方にとっても。
――たしかにそうですね。
柴田 今回のグラップリングルールっていうのは、まず自分の駒を進める大きな第一歩であり、目に見えない0から1というカタチにできたのはすごく手応えがありました。ホント3歩進んで2歩下がるじゃないですけど、一歩ずつ一歩ずつ4年半かけて辿り着いた場所なんです。あのリングは。
■あのエキシビションマッチの5分間っていうのは、いまの新日本マットへの“アンチテーゼ”でもありました
――4年半というと長い月のなかでかなりの葛藤、苦労もあったと思います。
柴田 正直、復帰についていろんな人にいろいろ聞かれるのがストレスでしたね。それに対して何も答えられない自分もイヤでしたし、言えることもないし。「アメリカに行ってる間は聞かれないだろう」と思ってたら向こうでもやっぱり聞かれましたが……。
――そうだったんですね。
柴田 でも、アメリカ人と日本人とで決定的に違うのは「あなたがリングに戻って来るのを待ってます!」っていうシンプルなニュアンスのが多かったです。それは純粋に嬉しいし、「頑張ってるから待っててね!」って返せるんですよ。でも、日本だとそうもいかず。まあ、逆に言えば、どちらも「期待してくれてるんだな」とも思いました。
――やはり柴田選手の復帰を期待している方は多かったと思います。
柴田 ただ、これって意見が二つに分かれるというか、その二つの中でもさらに意味合いが二つに分かれるというか……誤解されたくないから本当に言葉選びますね。
――復帰を望む声と、身体のことを心配されるなど意見は分かれますよね。
柴田 それでも、やっぱり「元気をもらった!」とか、普通の素直な反応が一番嬉しいです。
――実際、武道館で柴田選手が登場し、さらに試合をするとなった瞬間、「オォ!」という歓声がありました。
柴田 解説席もざわついてましたね(笑)。まあでも、あれが生のリアクションじゃないですか。非現実的なリングのなかにリアルがあって。自分は上っ面だけのプロレスをしたくないんで。
――なるほど。
柴田 いくら試合をぶち壊そうが、それが本人の意思で、本人の気持ちが乗ってればいいんですけど、なんかそれが見えない部分が最近の日本での新日本の試合には多いなと感じております。だから、あのエキシビションマッチの5分間っていうのは、いまの新日本マットへの“アンチテーゼ”でもありました。
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