CLOSE-UP! 「G1 TAG LEAGUE」(11/5越谷)
G1タッグリーグ全公式戦の最後のトリを飾るのは、永田裕志選手、飯塚高史選手組と長州力選手、曙選手組のマッチアップ。
今日の結果如何でBブロックがより混沌とした状況を招く可能性を秘めている。
2000年のG1タッグ覇者の永田&飯塚は、初戦で“タッグキング”邪道&外道の前に苦汁をなめたが、続く蝶野正洋&中邑真輔、真壁刀義&越中詩郎と、難敵を相手に粘り強い闘いを見せ、薄氷ながらも連勝。Bブロック通過に逆王手をかけた。
今大会参加チーム中で唯一のG1タッグ参戦経験がある“ディフェンディングチャンピオン”だが、ここを落とせば一転して“予選敗退”の可能性も出てくる。
同じ勝ち点の場合は直接対決で勝利しているチームが上位となるが、Aブロックはジャイアント・バーナード&トラヴィス・トムコが1位通過したものの、棚橋弘至&金本浩二と天山広吉&獣神サンダー・ライガーが勝ち点4で並び、直接対決もドローであったため、明日11月6日の後楽園大会で“決勝トーナメント進出決定戦”を行なう事となった。
Bブロックは現段階で、この2チームを含む蝶野正洋&中邑真輔、邪道&外道と計4チームが勝ち点4のため、G1タッグ制覇のためにも無駄な試合は1つでも避けて、何としても後楽園に夢を繋ぎたいところだ。
一方、長州&曙は永田&飯塚に勝利すれば晴れて1位通過となるが、もし勝ち点を積み上げられなければ、優勝するためには相当な遠回りを強いられる事となる。
やはり、この試合のカギを握るのは“百戦錬磨のベテラン”長州選手だ。永田&飯塚に唯一の土をつけた邪道&外道に勝利しているだけに、曙選手を上手くコントロール出来れば、永田&飯塚のV2を阻止し、自身のG1タッグ初Vも決して夢物語ではない。
この試合で永田&飯塚が勝利すると、3チームが勝ち点4で並び、3チームによる直接対決の勝敗を見ると、他の2チームに連勝している蝶野&中邑が2位通過となる。
逆に長州&曙が勝利すると、残り3チーム同士の勝敗はそれぞれ1勝1敗のため、この3チームの中から決勝トーナメントに進出する1チームを決定する試合を行なう必要がある。
さらに、この試合が引き分けで終われば、揃って予選突破となるも、1位通過を決めるための再試合を行なうハメになる。
この“Bブロック蟻地獄”から抜け出すためには、何が何でも勝つしかないのだ。
その他、本日の越谷大会では10月29日神戸大会の流れを受けて、天山&真壁VS蝶野&中邑という好カードがラインナップ。決勝トーナメント進出への可能性を残す蝶野&中邑だが、まずはリング上の覇権争いで“GBH”に連敗する事だけは許されない。