現地時間・11月17日、AEWの『AEW DYNAMITE』に、CHAOSの石井智宏が初出場をはたした。
石井は、ロッキー・ロメロの手引きでCHOASと同盟を組んだAEWのユニット“ベスト・フレンズ”のオレンジ・キャシディと超異色タッグを結成し、AEWのザ・ブッチャー&ザ・ブレイド組と対戦。
世界に類を見ない“無気力スタイル”でおなじみのキャシディとバチバチファイトが身上の石井はまさに正反対の存在。はたして、コンビネーションは成立するのか?
まず、入場ゲートにキャシディ、続いてロッキーとともにジェイ・ホワイトから奪取したばかりのNEVER無差別級王座を巻いて姿を現した石井。
石井は先発で登場し、ザ・ブレイドと対峙。ザ・ブレイドがエルボーを連射していくが、石井は動かず、逆に強烈なエルボー一発でブレイドを沈めると場内大歓声。
続いて、キャシディにタッチしてWショルダータックル攻撃を狙ったが、ヤル気のないスタイルのキャシディは、攻撃に参加せず。石井がクレームをつける場面も。
だが、場内はキャシディへの大コール。キャシディは、定番のジーパンのポケットに手を入れた状態でちょんちょんとキック。さらに、軽快なムーブから両足ドロップキックをズバリと決めると場内は大爆発!
だが、キャシディがサングラスをかけたところへザ・ブッチャーがショルダータックル攻撃。続いて、ブレーンバスター。ザ・ブレイドは逆水平チョップ、キックでキャシディを場外へ叩き落すと、ここでザ・ブッチャー&ザ・ブレイド側のセコンドが介入。
ここからキャシディが捕獲される展開が続く。容赦ないチョップ攻撃を見せたザ・ブッチャーは、ロープを使ってキャシディの首を締め上げ、コーナーに叩きつければ、ザ・ブレイドもエプロンで強烈なストンピング。
ザ・ブッチャー&ザ・ブレイドが再びキャシディをコーナーに走らせて攻撃を狙うが、キャシディはスルリとトップロープを飛び越えて、突進を回避。さらに、ザ・ブッチャーを場外へ落とす。さらにザ・ブレイドの攻撃をコーナーからハイジャンプしてかわすと、優雅な動きでゆっくりコーナーに戻って来て、ようやく石井にタッチ。
場内の大声援をバックに石井がザ・ブレイドに突進し、ショルダータックル! さらにコーナーに詰めて、逆水平チョップ連射。さらに、コーナーに走らせて戻って来たところをバックドロップ一閃。これはカウント2。
ここでタッチしたザ・ブッチャーと額をくっつけて睨み合う石井。上背で上回るザ・ブッチャーと激しいエルボー合戦を展開。ザ・ブッチャーは、コーナーの石井に串刺しラリアットから、強烈な逆水平チョップを連射。
だが、石井は何も起きていないように涼しい顔。これには、場内がどよめきまくる。さらに、ザ・ブッチャーがエルボーを放つたびに、前進する独特の動きから、逆襲のエルボー!
さらにトップロープにザ・ブッチャーを据えて、雪崩式のブレーンバスターを爆発! 石井は代わったザ・ブレイドに自軍コーナーで串刺しラリアット!
ここで、再びキャシディが登場。トップロープから軽量のキャシディがザ・ブッチャー&ザ・ブレイドにクロスボディアタックを狙うも、これは二人が軽々とキャッチ。
だが、ザ・ブッチャーの攻撃をスタンガンで切り返し、ザ・ブレイドにはザ・ブッチャーに蹴りを入れてからのスイング式DDT! これで場内は大爆発もカウントは2。
キャシディは、場内にアピールするも、ザ・ブッチャーが切り返す。さらにザ・ブッチャー&ザ・ブレイドが合体攻撃で大ピンチとなったキャシディだが、ここは石井が救出。
石井はキャシディを強引に自軍コーナーに引っ張ってくると、ザ・ブッチャー&ザ・ブレイドを蹴散らしていき、ザ・ブッチャーにエルボー連射から逆水平チョップ。さらにコーナーで得意の逆水平&パンチのコンビネーションを見せて、大ダメージを与える。
これには、ザ・ブッチャー&ザ・ブレイドのセコンドであるマット・ハーディーらもたまらず抗議。このスキにザ・ブッチャーが石井の背後を伺うが、石井は逆に投げっぱなしジャーマン!
さらに抗議が続く中、石井の背後で今度はメリケンサックを指にハメたザ・ブレイドがパンチを狙うも、これはリング下から手を伸ばしたロッキーが排除! ここでロッキーに手を出した場外のハーディーとザ・ブレイドにキャシディが場外ダイブ!
ここを勝機と見たか、石井がザ・ブレイドに走り込んでのラリアット! そして必殺の垂直落下式ブレーンバスターを爆発させてカウント3を奪取した。
試合後、キャシディを気遣った石井は、健闘を認めるようにキャシディの腕を掲げてみせた。さらにキャシディが両手で握手を求めると、今度は右腕を掲げて場内にアピールした。