「俺を中心に新日本を回して行く!」天山広吉、ついに新軍団結成!
10月2日 16:00より、新日本プロレス本社大会議室で記者会見が開かれ、天山広吉選手が新軍団の結成を発表した。
かねてより「声を掛けたい選手がいる」と公言していた天山選手と共に会見場に現れたのは、なんと真壁刀義選手と越中詩郎選手。異様な雰囲気の中、天山選手が事の経緯を次のように説明した。
天山「蝶野正洋と完全に(関係が)切れて、やりたい事が出て来た。自分の力だけでやるのも面白いが、蝶野が作った以上のチームを自分で作りたいと思っている。2人(越中、真壁)は新日本の中で(矢野通、石井智宏と)小さい抗争をやっているようだが『もっと上を見てデカい事をしよう』と声をかけた」
この言葉を黙って聞いていた真壁選手だったが、天山選手に話しかけられると、突如として態度を硬化。会見場が一気に凍りついてしまう。緊迫した両選手のやり取りをここに再現する。
天山「なぁ、真壁。一緒にやろう。新日本プロレスを変えていこうや」
真壁「そう言われて『ハイ、分かりました』と簡単には言えないよ」
天山「そんなちっちゃい事言うな。オマエの今の勢いをどこに向けるんや? 小さいヤツを相手にしてもしょうがない。もっと大きい相手にぶつかっていけや」
真壁「たしかに、中邑(真輔)が帰って来て調子に乗って、蝶野と組んだ。アイツと同じチームでやって行くつもりはサラサラない。俺は今、(WEWの)チャンピオンだぜ。正直に言ってくれ。俺の力が必要なのか?」
天山「ああ。オマエの力が必要なんや。オマエと一緒にデカい事がしたいんや」
ここでようやく2人が握手。越中選手も加わり、新軍団は3人での記念撮影に収まった。
続いて天山選手は「今は3人だけだが、ここからデカくして行きます」と、さらなる勢力拡大を示唆。その条件は「強くて、悪くて、カッコいい男だったら誰でもいい」という。
また天山選手は、真壁選手を以前の自分に重ね合わせて見ていたとも告白。自分と組む事で真壁選手がさらなる飛躍を遂げるはずだと期待を寄せている。ただし、上下関係というわけではなく「自分の気持ちをぶつけていけばいい」と真壁選手へメッセージを送った。
「今の勢力争いに一石を投じた」と話す天山選手の野望は限りなく大きい。「俺を中心に新日本を回して行く。今は新日本を変えて行く事しか考えられない。そして、お客さんが見たくなるような物を作って行きたい」と意気込みを語る。それこそがプロレス界の復活に繋がると信じている。
そのためにも棚橋弘至選手とのIWGPヘビー級タイトル戦には負けられない。IWGPのベルトを手中に収めれば、それが求心力となって軍団の結束、拡大に繋がるからだ。目前に迫った10月9日両国国技館大会は、天山選手にとってタイトルマッチ以上の大一番となるだろう。
最後に天山選手は、記者団から蝶野選手と敵対するサイモン・ケリー猪木社長との合体の可能性を聞かれ、次のように答えている。
天山「社長業をしっかりやれ! アメリカに帰って何をやっているんだ? 肉体改造? その成果をまたテレビ電話で報告するんか? そんなムダづかいする暇あったら、他にやる事があるだろう。リングに上がるなんて勘違いも甚だしい。リングは俺たちのものだ!」