天山選手、G1優勝から一夜明けて会見!
8月14日、東京都内の新日本プロレス事務所にて「G1CLIMAX 2006(以下G1)」を制覇した天山広吉選手が、サイモン・ケリー猪木社長と祝勝会見を開いた。
=天山選手のコメント=
「今回のG1、自分はあまり注目されなかったが、優勝できたのは当然の結果だと思っています。全勝優勝できて最高の気分で、最後を締める事ができて、改めて勢いを取り戻す事ができたのではないかと。この勢いを持続して、これからもどんどん突っ走っていかなきゃいけないので、これからも精進していきたいと思います」
=サイモン社長のコメント=
「天山選手がライバルの小島聡選手を倒し、全日本プロレスではなく、新日本にこの(G1の)優勝トロフィーが戻ってきて、天山選手に感謝しています。選手の皆さんには1試合1試合大切に闘って頂いて、全試合とても良かったと思います。全体的に未来を考えると、今回のG1は良かったと思います」
肉体改造をして今年のG1に臨んだ天山選手は、「特にG1に照準を合わせた訳では無いのですが、(肉体改造によって)自分の体が少しずつ変わっていくのが分かって。ただ、これで終わった訳では無いので、これから先ももっと自分自身を変えていきたいと思います」と語り、さらなる進化を遂げた“猛牛”を見せる事を誓った。
今回でV3を達成し、勢いに乗る天山選手だが、「過去、2回優勝したが、その後は勢いを保つ事が出来ずに失速したので。今までの悪い教訓をいかして、これからもう1度勢いを加速させていかなきゃいけない」と、同じ轍は3度踏まないとばかりに意気込む。
「それは蝶野さん次第」と付け加えながらも、現在、蝶野正洋選手とIWGPタッグを保持し、G1を制覇した事によって、「今の時点で自分が1番だと思うし、この勢いをシングルの(ベルトの)方に向ける」と、天山選手は至上2人目となる“グランドスラム”(IWGPヘビー、IWGPタッグ、G1のタイトルを同時を奪取する事)へ向けて始動する事を宣言。
これに対し、サイモン社長も「出来るだけ早く闘わせて上げたい」と現IWGPヘビー級王者、棚橋弘至選手との早期決着を示唆。このサイモン社長の返答に対し、「どっちがチャンピオンに相応しいかはっきりさせる」と、天山選手の鼻息はいっそう荒くなった。
最後はサイモン社長から、優勝賞金一千万円の小切手を受け取り、ご満悦の表情を浮かべた天山選手は、この下半期で“グランドスラム”という偉業達成に挑む。