現地時間・8月5日、IMPACT WRESTLINGのリングで、ジェイ・ホワイトvsデビッド・フィンレーの代理戦争ともいえる一戦、クリス・ベイvsジュース・ロビンソンのシングルマッチが実現した。
現地時間・8月14日、『RESERGENSE』ロス大会で行われるNEVER無差別級選手権を前に、IMPACT WRESTLINGのリングでも間接的な抗争を続けてきたジェイとフィンレー。この日は、ジェイがBULLET CLUBに勧誘するもまだ正式な加入に至っていないベイと、フィンレーの“盟友”ジュースとのシングルマッチが実現。
ベイのセコンドにはジェイ、ジュースの傍らにはフィンレーが寄り添って、試合がスタートした。
ゴングと同時に走り込んだベイは、見事な跳躍力の両足ドロップキックをジュースに一閃! してやったりの表情でストンピングを放つが、ジュースが体勢を入れ替えて逆襲のラッシュ。
ベイは、一瞬のスキからジュースを場外に叩き落とす。さらに、場外ではサードロープの反動を利用してクルリと回転しながらキック。そこからトップコーナーに昇ったベイが、今度は豪快なドロップキック!
だが、これはカウント2。勢いづくベイは、観客を煽りつつ「ベイ! ベイ!」のかけ声をかけながら、ミドルキックを連射していく。
しかし、うるさいベイの左足を抱え込んだジュースは、滞空時間の長いブレーンバスターの態勢に。だが、これを今度は背後からの飛びつき式スリーパーで切り返したベイ。
そのままぐいぐい締め上げると、ジュースはリング中央でダウン。だが、勢いよく背中からベイごとコーナーに倒れこんで、なんとかこの局面を切り抜ける。
ここから、ジュースはコーナーで倒れるベイに得意のキャノンボール! しかし、ベイはこれを見切って回避すると、逆にリング中央で再びミドルキック連射。キック、足攻撃のバリエーションでジュースをリングに叩きつけるが、これはカウント2。
イケイケ状態のベイだが、走り込んだところをジュースが強烈なスパインバスターで迎撃! このチャンスにフィンレーもセコンドで足を踏み鳴らしながらバックアップ。
ジュースは串刺し式ラリアット2連発、さらにもう一度、たっぷり勢いをつけて、今度こそキャノンボール炸裂! 「ジュース!」チャントを呼び込むと、得意のナックルパート連射。
ここでジェイがコーナーに立って、ちょっかいを出そうとするが、すかさずフィンレーが場外でジェイを排除。花道でジェイをパンチの雨を降らしていく。
一方、リング上では、ベイがジュースにオスカッター式の大技を爆発! これがズバリと決まって、なんとベイがジュースから完璧な3カウントを奪取、大金星をゲットしてしまった。
慌てて飛び込んできたフィンレーだが、あとの祭り。ジェイは、花道でベイの腕を掲げて勝利をアピール。この大番狂わせに気をよくしたか、ジェイは入場ゲートでベイにBULLET CLUBのTシャツを手渡した。
このTシャツを広げて腰に下げつつ、喜色満面のベイは、ジェイとTOO SWEETポーズを決めてみせた。はたして、IMPACT と『RESERGENSE』を股にかけた抗争劇、ここからどんな展開を見せるのか?
なお、この結果を受けて、翌週のIMPACT WRESTLINGでは、デビッド・フィンレー&ジュース・ロビンソンvsジェイ・ホワイト&クリス・ベイのタッグマッチが決定した。