現地時間・7月14日(水)に放送されたAEWの『FYTER FEST PART 1』内にて、IWGP USヘビー級王者のジョン・モクスリーが、『NJPW STRONG』新日本プロレス復活参戦をはたすカール・アンダーソンの挑戦を受けた。
モクスリーは、これが5度目の防衛戦であり、前回の永田裕志戦に続いてAEWマットでのタイトルマッチが実現。アンダーソンは、同王座に初挑戦。
モクスリーとアンダーソンは、ともにシンシナティ出身。ともにデビュー当時、インディー時代からの旧友であり、ライバルと言える間柄。
有観客で行われたこの大会、番組冒頭、まずはUSヘビー級王者のモクスリーがおなじみの観客席内をかきわけて観客席に仁王立ちになるパフォーマンスを披露。ベルトを抱え、堂々の登場をはたすと場内は熱狂に包まれる。
続いて、アンダーソンは、“Good Brothers”の相棒、ドク・ギャローズとともに入場ゲートに登場。花道の途中では、マシンガンポーズを見せて、意気揚々とリングに進む。
だが、試合が始まった瞬間、セコンドのギャローズにモクスリーのセコンドにいたエディ・キングストンが襲い掛かると、アリーナで場外乱闘が勃発。
これを合図にしたようにゴングが鳴ると、リング上ではモクスリーがアンダーソンにキックで先制。コーナーでモクスリーは逆水平チョップを見舞っていく。
反対コーナーに振ったところをモクスリーが走り込むも、これはアンダーソンがフロントキックでカット。リング中央で睨み合うと、場内は大「モクスリー」コールが発生。ここから、強烈なエルボー合戦を打ち合う両者。
ロープに走ったモクスリーをアンダーソンはカウンターのエルボーで迎撃。さらに、コーナーに押し込んで逆水平チョップ、パンチを放つが、モクスリーも逆襲に転じ、ラリアットでアンダーソンを場外へ叩き落す。
場外戦、花道のブレーンバスターを狙ったモクスリーだが、逆にアンダーソンにブレーンバスターで返されてしまう。場外カウントが続く中、リングサイド周囲で激しくもみ合う両者。
モクスリーはアンダーソンをリングに入れ、一息ついてエプロンに上がったところを、アンダーソンはロープ際で狙いすましたガンスタン。続いて、走り込んで強烈なフロントハイキックで再びモクスリーを場外へ叩き落す。
大ダメージをくらったモクスリーは場外で青息吐息。アンダーソンはリングに戻ったモクスリーをコーナーで痛めつけると、場内から大ブーイング。これには耳を当てて、憎々しい表情を浮かべるアンダーソン。
逆襲に転じたいモクスリーをアンダーソンは強烈なスパインバスター。さらにトップロープに上がったが、これをモクスリーが阻止。噛み付き攻撃を見せた後に、セカンドロープからの雪崩式ブレーンバスターで豪快に投げ切った。
ここから試合は一気に加速。モクスリーはアンダーソンを投げっぱなしジャーマン、だがアンダーソンはすぐさま得意のロケットキックで反撃。モクスリーは至近距離からのラリアット一閃。ブレーンバスター狙いを切り返したアンダーソンはガンスタンを狙うがこれも不発。
アンダーソンがランニング・ネックブリーカーを決めると、モクスリーもすぐさまランニング・ネックブリーカーで逆襲。両者がリング中央でダウンすると、場内はこの攻防に大歓声を送る。
モクスリーはまるで鈴木みのるのように、アンダーソンの背後に回り込むとスリーパー攻撃、さらにパイルドライバーの態勢へ。再びアンダーソンはフロントキック、さらにロープで跳ね返って来たモクスリーを強烈なバーナードドライバー。これは惜しくもカウント2。
続いて、アンダーソンはロープ二段目から飛び込みながらのガン・スタンを炸裂! だが、これもモクスリーはカウント2でキックアウト。アンダーソンは、ファイヤーマンズキャリーで持ち上げるが、モクスリーは脱出。
デスライダーの態勢に入るが、これを回避したアンダーソン。モクスリーは、ローリングエルボーを放つが、一瞬のスキからアンダーソンは、正調のガン・スタン炸裂! だが、体力消耗でカバーにいけないアンダーソン。
ここから、ロープ対角線の攻防へ。モクスリーは走り込みながらの串刺しラリアット! だが、2発目を狙ったところを再びファイヤーマンズキャリーで持ち上げたアンダーソンは、そこからスピニング・ガン・スタンを爆発! しかし、これもカウントは2。
今度は、トップロープからの飛び込み式のガン・スタンを狙ったアンダーソンだが、これはモクスリーが捕獲。そこから、レインメーカー式のラリアットを決めて、続けざまにデスライダーを炸裂させて、“旧友”アンダーソンから勝利。USヘビー級王座、堂々の“V5”を達成した。
モクスリー、アンダーソンはともに、現地時間・8月14日の新日本プロレスのロサンゼルス大会『RESURGENCE』にも参戦が決定しており、このタイトル戦の行方はどう反映されていくのか?
また、この試合後に、2020年1.4東京ドームにて、モクスリーの持つUSヘビー級王座に挑戦経験のある、現AEW所属のランス・アーチャーがバックステージで同王座に再挑戦表明。
翌週に行われるAEWテキサス大会で、モクスリーvsアーチャーのタイトル戦が実現となりそうだ。前回は、テキサス・デスマッチで行われたこの王座戦だが、アーチャーは再び、テキサス・デスマッチでの対戦を要求。現地時間・7月21日に、タイトルマッチが実現することになった。
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