プロレス界随一の論客・“GK”金沢克彦氏の独特の視点から、現在進行形の新日本プロレスに関するコラムを続々レポート(不定期連載)!!
「いま現在、事実として“時代の主役”に鷹木信悟が躍り出た」6.7大阪城ホール決戦を大総括!!
テキスト/金沢克彦
※以下、コラム記事の「序盤部分」をWEBで無料公開!
★各試合の詳細、コメント、選手日記も読める! スマホサイト“入会”はコチラから!
■なによりも評価できるのは、試合数は絞られていてもビッグマッチに相応しく、いつもと変わらぬ濃く、白熱した闘いが新日本マットで展開されたこと
本来であれば、6月6日(日曜日)開催予定であった大阪城ホール大会。ところが、緊急事態宣言の延長により、大阪府では土曜、日曜のイベント開催はNGと決定。新日本プロレスサイドはすぐに翌7日、月曜夕方からの大会開催へと切り替えた。
場合によっては中止、あるいは延期という決断もあったのかもしれない。ただし、5月に開催予定だった横浜スタジアム大会、東京ドーム大会も中止(延期)となっており、これだけビッグマッチが流れてしまうと、リング上の流れまでストップしてしまう。
それに不要不急の外出禁止が当たり前の日常になってしまうと、ストレスが溜まり気分が滅入ってしまう。こういうときに、プロレス観戦をすることにより心の健康を保つことは大切だと思うのだ。
そういう意味でも、ルールを守ってのプロスポーツ観戦というのは、いま現在の社会生活を営んでいくことにおいて必要なものではないのだろうか?
私なども同様で、プロレスの取材は仕事と位置づけされるが、それに劣らないほど好きなスポーツが野球だから、朝からメジャーリーグ中継をテレビ観戦し、大谷翔平(ロサンゼルス・エンゼルス)の投打にわたる大活躍に喜びを爆発させ、その後はNPBのセ・パ交流戦で読売ジャイアンツのゲームを観戦し一喜一憂することが、なによりもストレス発散となっている。
競技は違えど、スポーツの持つ力、魅力は偉大なり。それによって会場でのライブ観戦であろうとテレビ(動画)観戦であろうと、人間が本来持ち得る喜怒哀楽の感情をもっとも自然に表現することができるからだ。
このご時世だからこそ、身体の健康に留意するのは当然として、心を健康に保つことも本当に大切だと感じる。
だからこそ、新日本の大阪城ホールが1日ずれて開催されたことが正解かどうかという答えは出せないけれど、「やれて良かったなあ」と思うし、そこの部分ではプロレスファンも喜んでくれたのではないだろうか。
また、そこでなによりも評価できるのは、試合数は絞られていてもビッグマッチに相応しく、いつもと変わらぬ濃く、白熱した闘いが新日本マットで展開されたこと。
今回の総括では、さまざまなドラマを含んだ状態で実現し、その期待感に応えてくれた後半3戦を取り上げてみたい。
■やはりデスペラードはすでに王者の器を有しており、暫定王者などではない。
まずは第3試合のIWGPジュニアヘビー級選手権。王者のエル・デスペラードにとっては初防衛戦であり、挑戦者のYOHは同王座初挑戦となる。もともと、5・4福岡大会でタイトルマッチが組まれていたものの延期されたカード。
デスペラードは、高橋ヒロムの王座返上(大胸筋断裂)に伴い、2・28大阪城ホールでの3WAY戦(デスペラードvsエル・ファンタズモvsBUSHI)の新王者決定戦に勝利して(ファンタズモにフォール勝ち)、新王者となった。
それもあって、「オレは暫定王者だから」と事あるごとに口にする。ただし、ヒロムは「そんなこと言わなくていいのに!」とむしろ否定的。というのは、昨年の12・11日本武道館で行なわれた『BEST OF THE SUPERJr・27』優勝決定戦のヒロムvsデスペラード(※ヒロムが優勝)があまりに凄まじく、素晴らしい試合となったから。
敗れはしたものの、デスペラードが完全覚醒。ついにデスペラードが同期のライバルであるヒロムに並んだ瞬間を見せられた思い。
だからこそ、いまデスペラードがベルトを巻いているのは必然だと感じる…
※続きは有料サイトでご覧ください。
★加入するなら今! 新日本プロレス・スマートフォンサイトの詳細はコチラ!!
★月額=330円(税込)