5月30日、東京・駒沢体育館で開催された『2021年レスリング明治杯全日本選抜選手権』に、新日本プロレス所属・石黒峻士(いしぐろ・たかし)選手がフリースタイル97kg級に出場し、見事2試合を勝ち抜いて優勝しました!
◆4月『アジア選手権』3位の勢いのまま国内王者に!
2020年にブシロード入社→新日本プロレス『TEAM NEW JAPAN』のメンバーとなった石黒峻士選手。
4月に『アジア選手権』でモンゴルの強豪を倒して3位に入賞した勢いのまま、階級を97kgへ上げてから初めて臨む全日本選手権で盤石の試合運びを見せました!
初戦となる準決勝を落ち着いて勝ち上がると、決勝戦では新鋭の伊藤飛未来選手を相手に積極的なタックル等でポイントをゲットし7-0で優勢勝ち!
先輩&ライバルたちが消えたフリースタイル97kg級で初優勝を飾り、ついでに10月にノルウェー・オスロで開催予定の『世界選手権』の出場権もゲットしました!
優勝した石黒選手は「アジアで3位になり世界を経験したことが自信になり、国内でも優勝できて良かったです。2週間の隔離期間があり準備に不安もありましたが、克彦さんとのフィジカルでパワーアップできたこともあり以前より楽に試合が運べました、山口剛さんもついてくれたので、永田裕志監督が不在でも安心して臨めました」と喜びを語っていました。
◆監督代理・永田克彦さんが安心のサポート!
今大会では、いつも練習を見てくれているTEAM NEW JAPAN・永田裕志監督が不在となったため、弟の永田克彦さん(シドニー五輪レスリング銀メダリスト)が監督代行としてセコンドを務めてくださり、全日本王者として活躍した山口剛選手がコーチに就任、実のお父様の石黒哲也さんもトレーナーとして活躍するなど周囲もガッチリサポート!
普段からフィジカル面の練習も見てくださっていた永田克彦さんは「フィジカルの土台ができてきて、爆発的なパワーが徐々に出せるようになり、今回優勝できて安心している。全日本選手権のファイナルでセコンドを務められたのは自分にとってもいい経験になりました。今後も『パリ五輪』を見据えて石黒選手をしっかり支えていきたいです」と早くもパリへ向けての2年計画を準備中!
今回、セコンドで見守ることのできなかった永田裕志監督は「アジアで3位になったことが自信になって2試合とも盤石な試合運びで、積極的にポイントを取りにいったのがよかった。10月の世界選手権も決まって、これからは世界で闘える体作りと組み手のコンビネーションの強化が課題ですね」と総括しました。
◆山口剛(やまぐち・たけし)がTNJ卒業…!
石黒峻士選手の有償でチームが歓喜で沸くなか、2012年に発足した『ブシロードクラブ』所属第1号選手として世界で闘い続けた山口剛選手が5月いっぱいでチームを卒業することとなりました。
山口選手は「ブシロードクラブからの9年間いろんな経験をさせていただいて、目標とするオリンピック出場はできませんでしたが、最後に『アジア最終予選』に出られて自分のレベルは世界に引けを取るものではないことが証明できてよかったです。これからは一般企業で新しい生活が始まりますが、今後もレスリング界の発展に尽くしていきたいですし、TEAM NEW JAPANとして協力していきたいです。石黒峻士選手も落ち着いた試合運びで優勝できて本当に良かったです。これから追われる立場になり、国内でのプレッシャーも強くなると思うが頑張ってほしいです。ということで、9年間、お世話になりましたゼアッ!」と締めくくりました。
山口剛選手は6月よりブシロードグループを離れて一般企業の営業マンとしてバリバリ活躍する予定! 今後の山口剛選手に大きな幸あれ!
【石黒峻士:試合結果】
『2021年レスリング明治杯全日本選抜選手権』
フリースタイル97㎏級 ※6選手エントリー
▼決勝
石黒峻士(新日本プロレス職)○[7-0]●伊藤飛未来(日体大)
▼準決勝
石黒峻士(新日本プロレス職)○[4-1]●山崎祥平(早大)
【レスリング協会】
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