現地時間・5月15日(土)、アメリカのIMPACT WRESTLINGのPPVマッチ『UNDER SIEGE』に、IMPACT世界タッグ王者のジュース・ロビンソン&デビッド・フィンレー、BULLET CLUBのエル・ファンタズモが出場。
■フィンジュース&エドワーズ組がアンダーソン&ギャローズ&ケニー組を好連携で撃破!
ジュース・ロビンソン&デビッド・フィンレーはエディ・エドワーズとトリオを結成し、遺恨闘争を繰り広げる前タッグ王者のザ・グッド・ブラザーズ(カール・アンダーソン&ドク・ギャローズ)、そして現IMPACT世界王者ケニー・オメガ(AEW所属)の“元BULLET CLUB”トリオと激突した。
両軍はゴング前から激しい挑発合戦を展開。戦いの火蓋が切って落とされると、フィンジュースがグッド・ブラザーズを流れるような連携で攻め立てる。
グッド・ブラザーズ&ケニーがラフファイトで反撃するも、フィンジュース&エドワーズは一歩もひるまず応戦。エドワーズがケニーにマンハッタンドロップからフロントスープレックスを決めると、続いてフィンジュースもケニーにダブルのフェイスクラッシャーを華麗に炸裂する。
すかさずグッド・ブラザーズはジュースを場外戦に連れ出すも、ジュースは同士打ちを誘う。するとケニーがジュースを捕らえ、腰をエプロンに叩きつけダメージを与える。そこからグッド・ブラザーズ&ケニーはジュースの腰に集中攻撃。
劣勢のジュースだったが、アンダーソンに起死回生のバックドロップ。そして、スイッチしたフィンレーは相手チームーを一掃する。勢いに乗るフィンレーはアンダーソンにセカンドロープからヨーロピアンアッパーカットをヒット。しかし、グッド・ブラザーズ&ケニーは悪のインサイドワークで攻撃の流れを寸断する。
ギャローズはフィンレーに重いパンチを連発。さらにブレーンバスターからスリーパーで絞め上げる。ピンチに陥ったフィンレーだったが、ダイビングクロスボディを炸裂。
攻守が目まぐるしく入れ替わる中、エドワーズはケニーにマシンガンチョップからエルボー、さらにブルーサンダーとたたみかける。しかし、ケニーのフランケンシュタイナーを皮切りに、グッド・ブラザーズが猛攻を見せる。
だが、エドワーズはトレイン攻撃を切り抜け、逆にフィンジュースがトレイン攻撃を敢行。そして、エドワーズはケニーにタイガードライバーを炸裂するも、これはカウント2。
ここから両軍入り乱れる混戦模様となり、ジュースがギャローズにリズミカルにジャブを連発。しかし、ストレートを狙ったところでケニーがVトリガーで妨害。返す刀でケニーはエドワーズを高速ドラゴンスープレックスで突き刺す。続いてグッド・ブラザーズ&ケニーはエドワーズに3人がかりのボディプレスをお見舞い。だが、カバーはフィンジュースが間一髪で阻止する。
リング上、グッド・ブラザーズ&ケニーはエドワーズを孤立状態にし、リバースガンスタン&バックドロップをトリプルで炸裂。しかし、エドワーズはカバーを必死にキックアウト。ならばとグッド・ブラザーズは エドワーズに対しマジックキラーの体勢に入るも、フィンレーがカット。そして、ジュースとエドワーズがギャローズにダブルのブレーンバスターをお見舞いする。
続いてジュースとエドワーズはケニーにダブルの攻撃を狙うが、切り抜けたケニーはジュースに高速ドラゴン。だが、エドワーズが身体を浴びせかけるようなラリアットで、ケニーを場外に排除する。
そのエドワーズをアンダーソンが両肩に担ぎ上げ、豪快な旋回式ガンスタン。しかし、カバーをエドワーズが返すと、アンダーソンは悔しそうに大きな雄叫び。そして、とどめのガンスタンを狙うも、エドワーズは回避。すかさずフィンレーが突進するが、アンダーソンはガンスタンの体勢に。だが、フィンレーはアンダーソンを突き飛ばし、エプロンのギャローズに激突させる。
アンダーソンがフラフラと後退すると、フィンレーはPrima Noctaを炸裂。続いて、場外のギャローズにプランチャ。ジュースもアンダーソンにパルプフリクションを決め、ケニーにプランチャを決める。そして、最後はエドワーズがグロッキー状態のアンダーソンにボストン・ニー・パーティーを突き刺して3カウントを奪取。フィンジュース&エドワーズ組に凱歌が上がった。
試合後、フィンジュースは場外のグッド・ブラザーズにベルトをアピール。グッド・ブラザーズは花道で悔しそうに王者組をにらみつけた。
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■エル・ファンタズモは“X-Division王者”ジョシュ・アレクサンダーを追い込むも惜敗!
また、同大会では5月13日(木)のIMPACT WRESTLINGの番組で、IMPACT X-Division王座のNo.1コンテンダーマッチ(6人参加)を制したエル・ファンタズモが、王者ジョシュ・アレクサンダーに挑んだ。
開戦のゴングが鳴ると、ファンタズモはジョシュのレスリング仕込みの動きに翻弄されてしまう。必死にグラウンド勝負を挑み、弓矢固めを決めるも、アッサリ切り抜けたジョシュは余裕の笑み。
続くロープワークの展開では、ファンタズモがジャンピングニーをヒットし、すかさずマッスルポージング。しかし、リープフロッグで飛んだところを、ジョシュは空中でキャッチしてパワースラム。ファンタズモは一旦場外にエスケープする。
戦場がリングに戻ると、ジョシュは強烈なサイドバックブリーカー。劣勢のファンタズモだったが、相手の右足を踏みつけてひるませ、さらに鼻をひねり上げるダーティーファイト。
そして、ジョシュの手を捕らえてトップロープに飛び乗ると、華麗なティヘラを敢行。怒ったジョシュは重い逆水平チョップを連発し、負けじとファンタズモの足を踏みつける。だが、ファンタズモも足を踏み返すと、ジョシュをコーナーに逆さ吊りにし、急所を踏み潰す無法攻撃。
しかし、その体勢からジョシュはファンタズモのバックを捕らえ、スパイダージャーマンを敢行。ファンタズモは場外に避難するも、ジョシュは追いかけて逆水平チョップ。だが、二発目はファンタズモがかわし、ジョシュは鉄柱に右手を打ち付けてしまう。
ファンタズモはジョシュをリングに戻し、痛めた右手にニードロップを連発。そして指をひねり上げ、さらに噛みつき、なりふり構わず攻め立てる。
形勢逆転に成功したファンタズモはジョシュの手をつかみ、ロープウォークを敢行。だが、ジョシュはその体勢のファンタズモを両肩に引き寄せ、一気にカナディアンロッキーバスターを炸裂。
ここからエルボー合戦を経て、ジョシュは串刺しボディプレス、ビッグブーツとたたみかける。続いて目には目をとばかりにファンタズモの両手を踏み潰し、リバースフルネルソンで捕らえるも、切り抜けたファンタズモは首固め。
これをジョシュはアンクルホールドで切り返すも、ファンタズモはすばやく脱出し、フライングクロスボディ、ライオンサルトと流れるような空中殺法。そしてスピニングネックブリーカードロップからカバーするが、ジョシュはカウント2ではね返す。
するとファンタズモはサドンデスを繰り出すも、ジョシュは蹴り足を捕らえて担ぎ上げ、変形バックブリーカー。そしてアンクルホールドに連携するが、ファンタズモは前転して切り抜ける。
ファンタズモはもう一度サドンデスを狙うが、ジョシュは再びキャッチし、豪快な投げっぱなしジャーマン。さらにジョシュはコーナーを上るが、ファンタズモが妨害。そして雪崩式フランケンシュタイナーからフロッグ・スプラッシュを炸裂。しかし、ジョシュはカウント3寸前でキックアウト。
ならばとファンタズモはとどめのCRⅡの体勢に入るも、ジョシュは回避してリバースフルネルソン。ファンタズモもショルダースルーで返すが、ジョシュはクラッチを離さずブリッジで起き上がる。すると、ファンタズモはジャックナイフ式エビ固めへ。
これを返したジョシュは、突進してきたファンタズモの右足を巧みに捕らえてアンクルホールド。ファンタズモが逃れようとすると、パワーボムの体勢で担ぎ上げ、相手の腰をヒザに落とす荒技。そしてもう一度アンクルホールドで絞り上げると、ついにファンタズモはタップアウト。あと一歩のところで王座奪取を逃した。