• 2021.5.3
  • #Media
【無料公開!】野中大三の『ゲーム的プロレス論』!今回は「エル・デスペラードに見る、“こだわり”の魅力」!!

大好評! テレビゲームのプロデュースを行っている、野中大三さんによるプロレスコラム。今回は、“IWGPジュニアヘビー級王者”エル・デスペラード選手について執筆! 

■『レスリングどんたく 2021』
5月3日(月・祝) 16:30開場/18:00試合開始
福岡・福岡国際センター
★チケット情報★対戦カード情報
※「1階指定席A」は完売、「1階指定席B」「2階指定席」「3階指定席」は残りわずかとなりました。

5月4日(火・祝) 13:30開場/15:00試合開始
福岡・福岡国際センター
★対戦カード情報
※全席完売となりました。当日券の発売はございません。
 
 
■第30回 エル・デスペラードに見る、“こだわり”の魅力


 
みなさん、こんにちは。
株式会社カプコンでゲームプロデューサーをしている野中です。

今回のテーマは、現在新日本ジュニアの中心に立っているエル・デスペラード選手です。
デスペラード選手が放つ独特の魅力についてゲーム的プロレス論を展開します。
 

■駆け上がった“濃密すぎる10日間”



デスペラード選手は2月25日から3月4日の10日間で一気にジュニアの中心人物に駆け上がりました。高橋ヒロム選手の負傷欠場を契機に、ジュニアタッグ王座に挑戦し、これを獲得。その勢いでジュニアシングル王座決定戦に割り込み、3WAY戦を実現させてこれも獲得。さらにその勢いでIWGP二冠王にも挑戦し、『旗揚げ記念日』のメインイベントを飾りました。
この濃密すぎる10日間で無冠からジュニア2冠、さらには新設されたIWGP世界ヘビーにも手をかけたわけですから、ものすごい駆け上がり方を見せました。

この10日間、僕はもちろんファンは完全にデスペラード選手の虜になっていました。
タッグ王座へのリマッチ要求、シングル王座戦への横入り、果てはジュニアヘビー級でありながらIWGPヘビー二冠への挑戦要求など、ともすれば非難の的になりえるアクションでしたが、どのアクションもファンは驚きつつも喜んで受け入れてきました。そして熱狂させてくれました。
これは間違いなく「デスペラードならおもしろいものを見せてくれそうだ」という期待感と安心感が共通感覚として存在したからに他なりません。
シングル王座戴冠経験のないデスペラード選手に「きっとやってくれる」と期待を寄せる状況、つまりデスペラード待望論が完全に醸成されていたのです。

■ならず者の魅力は「こだわり」にあり

さて、デスペラード選手がファンを虜にする魅力とはなんなのか、について論じてみましょう。
まずはファイトスタイルについて論じます。
デスペラード選手はかなり器用な選手です。
ノータッチ・トペ・コン・ヒーロをはじめとする空中戦からハードコアマッチまで幅広いファイトスタイルに順応してきました。
しかし、試合ではそういった派手な技を多発することはなく、技を絞ってオーソドックスなレスリングをします。
チョップやボディスラムといった基本的な技で相手にダメージを蓄積させ、勝負どころで切れ味鋭いオリジナルムーブである、ピンチェ・ロコやギターラ・デ・アンヘル、ヌメロ・ドスといったオリジナルムーブを繰り出します。特にここ数年のピンチェ・ロコのフィニッシュ率は特に高く感じます。
破壊力が高いことがもちろんですが、決め所を見極めて使っていることから、フィニッシュムーブへのこだわりが強く感じられます。

■語らないからこそ感じられる「こだわり」



続いてデスペラード選手の魅力のひとつ、コメント力について論じます。
2.25後楽園での「次(のIWGPジュニア挑戦者)はどう考えてもオレだろ!」
2.28大阪城ホールでの「だからその時の俺じゃねえってもんを見せてやるっつってんだろ!」
はズバリ、ファン心理を代弁してくれた主張であり、聞いていて痛快でした。
東京ドーム前にワト選手に発した「考えてコメントしろ」や、
今シリーズ、3Kの2人に対して発している「チャンピオンらしくやれ」といったコメントもファンが感じていることを見事に代弁しつつ、自分への期待感を高める見事なコメントです。

非常に説得力あるデスペラード選手のコメントですが、そこにはある特徴があります。
自身のプロレス観、ベルトの価値に関して一切触れないのです。

「オレが一番強い」
「最高のプロレスを見せてやる」
「ベルトを取ったら外国人選手や他団体選手と防衛戦をやりたい」
こういったビジョンを選手が語ることはよくあることで、不自然なことではありません。
デスペラード選手がビジョンを語らないのはビジョンがないのではなく、“語るまでもない”のではないかと僕は捉えています。

デスペラード選手にとってプロレスはおもしろいものでベルトは価値のあるもの。
そこには説明不要の絶対的価値観が存在するからこそ、そこに触れるコメントがないのです。
つまり、ゆるぎなき「こだわり」があるのです。ファンはそのゆるぎなき「こだわり」のあるデスペラード選手の世界に浸り、酔いしれていたのが先に述べた濃密すぎる10日間だったのです。

■「こだわり」があるから安心感を与えられる
 
ゲーム業界でもこの「こだわり」はものすごく大切です。
ゲームのコンセプト、遊び、ジャンルへのこだわりは特に大切なものです。
技術の発達に比例してゲームのトレンドは日々変わっていきます。ゲームセンターで遊んでいたゲームが家庭で遊べるようになり、テレビの前で友達と2人でプレイしてたのがネットワークを介して世界中の数百名のフレンドとプレイできるようになりました。
ゲーム機の性能も上がり、実写のようなグラフィックや、どこまでも歩ける広いステージが実現できたり、スマートフォンとの連携で場所を選ばずゲームを楽しめるようになりました。
こういったトレンドに合わせて新しいゲームが多く生まれていますが、変わらないことが評価されているゲームもまた多く存在します。
そういったタイトルにファンが求めるもの、それが「こだわり」なのです。
新しいもの、ユーザーが今求めるものではなく、そこに存在する絶対的かつ恒久的な価値への「こだわり」を見せたタイトルは長くユーザーに受け入れられるものです。
『バイオハザード』は25年経っても「サバイバルホラー」だし、『ポケットモンスター』は25年経っても「ポケモン集め」だし、『どうぶつの森』は20年経っても「スローライフ」なのです。
元来存在したコンセプトを放棄してトレンドに走ってしまうと、たいていの場合、ユーザーは落胆します。

名作たちのコンセプトがなぜ変わらないのか。それは「こだわり」があるからこそです。
コンセプトを変えることは容易ですが、変えないからこそユーザーには「こだわり」が伝わります。
だからこそ、そのゲームを信じてみたくなる、委ねたくなるのです。
作り手の「こだわり」は受け手にとっての「安心感」を生み出しているのです。
 
■プロレスへのゆるぎない価値観
 


デスペラード選手にはプロレスへの強い「こだわり」を感じます。
「プロレスはおもしろいからみんな見てね」といったメッセージがないのはきっとデスペラード選手にとっては「そんなの当たり前だろ」というところなのでしょう。
それらがにじみ出ているのが以下2件のコメントではないでしょうか。

『SUPER Jr.』決勝前のコメント
「武道館でシングルができるんだぜ? 鳥肌が立つだろ?」
今年の東京ドームでのIWGPジュニアタッグ選手権前のコメント
「チャンピオンシップを足がかりとか取れてもない奴が言うな」

どちらもデスペラード選手がもつ価値観へのこだわりが感じられますよね。

大阪城のマイクアピールで語った「あの頃のオレとは違う」というコメントの裏には、この「こだわり」を生み出す苦労の過程があったことを感じさせます。
7年前はまだ十分に「こだわり」が持てなかったのでしょう。年月を経て試合を重ねることで徐々に形成されてきた、デスペラード選手なりのプロレスへの「こだわり」がいつしか完成したのです。
ファンの意見や対戦相手のコメントに揺らぐことのないプロレスへの価値観とそれにとことんこだわる思考ができあがり、そこにファンは酔うのです。

今やデスペラード選手にはデスペラード選手だけの世界観があります。
ならず者ルチャドールのプロレスはリング内外で魅力にあふれています。プロレス初心者であっても身をゆだねれば、そのおもしろさに間違いなく引き込まれるでしょう。
デスペラード選手が見せる「こだわり」はファンが安心して没入できるプロレス観を与えてくれるのです。
 

■野中大三(のなかだいぞう)
株式会社カプコン プロデューサー
プロレス観戦歴、ゲーム歴ともに37年。

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