プロレス界随一の論客・“GK”金沢克彦氏の独特の視点から、現在進行形の新日本プロレスに関するコラムを続々レポート(不定期連載)!!
今回は「オスプレイは本当の“モンスター”になろうとしている」『NEW JAPAN CUP 2021』仙台2連戦を大総括!
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■やはりファン・関係者の記憶にもっとも焼き付いているのは、初対決となった2019年の1.4東京ドーム大会だろう。
初代ⅠWGP世界ヘビー級王者の飯伏幸太が初防衛戦に臨んだ4.4両国国技館大会。挑戦者は先の『NEW JAPAN CUP2021』(以下、『NJC』)を圧倒的な強さで勝ち抜き、決勝戦では宿敵である鷹木信悟を下し初優勝を飾ったウィル・オスプレイ。
両選手の過去のシングル対戦は、意外にもすくなく3回だけ。結果は、飯伏の2勝1敗。
飯伏の2勝は連覇を達成した『G1 CLIMAX』(以下、『G1』)の2019年、2020年の公式戦でオスプレイを破ったもの。
ところが、やはりファン・関係者の記憶にもっとも焼き付いているのは、初対決となった2019年の1.4東京ドーム大会だろう。同大会のオープニングマッチに組まれたのが、飯伏vsオスプレイのNEVER無差別級選手権。
前年の12月、後藤洋央紀からNEVER王座を奪取して、ヘビー級転向以来初めて結果(ベルト奪取)を出した飯伏。その年の『G1』準優勝(※優勝=棚橋弘至)という実績も踏まえ、ようやく飯伏がヘビー級のトップ獲りへ動きだした、スタートしたといっていいNEVER王座戴冠劇であった。
ところが、無差別級志向を打ち出したオスプレイに完敗を喫した。飯伏時代への幕明けどころか、後頭部に強烈なバックエルボー(ヒドゥンブレイド)を食らい意識を遮断されたところにストームブレイカーでトドメを刺され初防衛戦にして王座転落。
しかも、大ダメージを受けた飯伏は起き上がることができずに担架で運ばれ退場。その後、約1ヵ月も戦線離脱する羽目となった。
「オスプレイ、おそるべし!」
それを初めて印象付けた試合といっていい。華麗なハイフライヤーではなく、エアリアルアサシンの本性を垣間見せた闘いでもあった。
■やはり飯伏vsオスプレイは別格の空気を醸し出した。2人が対峙したただけで、観客がスタンディングオベーションを送っている。
じつは、飯伏とオスプレイはもっと早く出会っている。2016年4月3日、テキサス州アーリントンのAT&Tスタジアムで『レッスルマニア32』が開催されているが、それに合わせて行なわれた直前のレッスルマニアウィークの興行で6人タッグマッチながら初遭遇を果たしている。
カードは、飯伏&ジョニー・ガルガノ&TJパーキンスvsオスプレイ&マーティ・スカル&トニー・エンドという顔合わせ。ただのインディースターの見本市とはいえないメンバーである。
すでに飯伏の知名度はワールドワイドなものだったし、新進気鋭のオスプレイ人気も凄まじいばかり。スカルはお馴染みの存在だし、ガルガノ、TJP、エンドはこの大会の直後にWWE所属となり、NXTのベルトも巻いている。
まあ、いまだから言える話として、もちろん飯伏もWWEからのオファーを受けている。しかも破格の好条件だった。それでも、その話を躊躇うことなく断って日本マットで生きていく道を選んだところが飯伏らしさ。飯伏のプロレスに対する価値観というのは、やはり他のレスラーたちの感性とは違っていることを証明した格好でもある。
それはともかく、やはり飯伏vsオスプレイは別格の空気を醸し出した。2人が対峙したただけで、観客がスタンディングオベーションを送っている。
米国ダラスのインディーマットで実現したドリームカードに世界中から集まってきたプロレスファンが大熱狂したのだ。
6選手が入り乱れる中、飯伏とオスプレイが飛びまくる。なんとリング外の会場のセットに上って、2人が同時にムーンサルトアタック。観客の興奮がピークに達した瞬間だった。
結局、試合を制したのは飯伏。オスプレイを捕らえると、シットダウン式のラストライドを完璧に決めて3カウントを奪ってみせた。
じつは、この試合に関してはあまり広く報道されていない。たしか、私も当スマホサイトの連載コラムで一度書こうとしたことがあるのだが、編集担当者と相談して自重した記憶がある…
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