プロレス界随一の論客・“GK”金沢克彦氏の独特の視点から、現在進行形の新日本プロレスに関するコラムを続々レポート(不定期連載)!!
今回は「鷹木vs棚橋がNEVER王座戦で見せた“化学反応”とは?」 1.30愛知決戦を大総括!!
テキスト/金沢克彦
※以下、インタビューの「前半部分」をWEBで無料公開!
■ドーム後の最初のビッグマッチとして、予想以上にファンに期待を集め盛り上がった興行が、1.30愛知県体育館大会だった
1.4&5東京ドーム2連戦終了後から息つく間もなくネクストの闘いへ向けスタートを切った新日本プロレス。その最初のビッグマッチとして、予想以上にファンに期待を集め盛り上がった興行が、1.30愛知県体育館(ドルフィンズアリーナ)大会だった。
メインイベントには、NEVER無差別級選手権として鷹木信悟vs棚橋弘至のシングル初対決が組まれ、第3試合とセミファイルには遺恨・因縁がピークに達したテンコジ(天山広吉、小島聡)とUNITED EMPIRE(グレート‐O‐カーン、ウィル・オスプレイ)のスペシャルシングルマッチが実現。
今回の総括ではこの3試合に絞って検証してみたいと思う。まず、1.6TOKYO
DOME CITY HALL大会から勃発したテンコジとオーカーン&オスプレイの遺恨対決。
テンコジに辻陽太を加えた3人とジェフ・コブが入ったトリオで対戦した両陣営。結果的に、コブが辻をピンフォールして決着となったが、試合後にオーカーンが掟破りのTTDで天山をKOし、さらに3人で天山をメッタ打ち。
無抵抗でやられまくる天山を身体を張って庇う小島にオスプレイはヒドゥン・ブレイドを炸裂させた。この集中攻撃に首を痛めた天山は頭部を固定され担架で搬送された。
この無法ぶりにふだん冷静な小島も激高した。天山の復帰戦となった1.23大田区体育館大会ではテンコジが大逆襲に出た。セコンドのビー・プレストリーの介入に怒りを爆発させた天山が、奪い取ったイスでオーカーンを殴って反則負け。決着後もイスでオーカーンをメッタ打ちにしてダウンさせれば、小島はラリアットでオスプレイをKOしてみせる。
これにて遺恨清算マッチのルールは、天山vsオーカーンが『敗者モンゴリアンチョップ封印マッチ』と決定し、小島vsオスプレイが反則負けなしの『ノーDQマッチ』ルールと決まったわけだ。
■モンゴリアンチョップの元祖、つまり本家本元は新日本プロレス創成期のメンバーでもあったキラー・カーンであることは周知の通りだ
先の1月11日、デビュー30周年を迎えたばかりの天山だが、ヤングライオン時代からモンゴリアンチョップを得意技としていたから、もう30年近くモンゴリアンチョップとともにレスラー人生を歩んできたといってもいい。
一方のグレート‐O‐カーンが新日本マットでモンゴリアンチョップを使いはじめたのは昨年10月、イギリス遠征から凱旋してからの話となる。天山からすれば、「この小僧が!」という思いに駆られても仕方がない。
これは、私が実際にその場に居合わせた逸話なのでいまだからこそ書いておこうと思う。
モンゴリアンチョップの元祖、つまり本家本元は新日本プロレス創成期のメンバーでもあったキラー・カーン(小沢正志)であることは周知の通りだ。
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