大好評! 株式会社カプコンで、テレビゲームのプロデュースを行っている、野中大三さんによるプロレスコラム!
■『NJPW STRONG』配信日程
『ROAD to LION’S BREAK:CONTENDER』
日本時間:1月16 日(土)昼12時~配信予定
★新日本プロレスワールドはコチラから!
■第27回 『NJPW STRONG』キャラクターガイド
みなさん、こんにちは。
株式会社カプコンでゲームプロデューサーをしている野中です。
『WRESTLE KINGDOM 15』、すごかったですね~!
名勝負連発のドーム2連戦でしたが、2連勝を上げて王者となった飯伏幸太選手と高橋ヒロム選手は価値が高まったベルトを持って2021年にそれぞれの階級をさらに盛り上げていってくれるでしょう。
さて、今回は過熱する日本マットから少し目を離し、海の向こうで展開されているもうひとつの新日本プロレス、『NJPW STRONG』をテーマにします。
『NJPW STRONG』がスタートしてからずっと視聴していますが、この番組にすっかりハマってしまい毎週土曜のお昼は『NJPW STRONG』ありきの生活リズムになってしまいました。
『NJPW STRONG』は新日本プロレスワールドで、毎週土曜 昼12時~配信の1時間番組。
1時間という視聴時間がとても視聴しやすく、手軽に楽しめます。
番組は3、4大会で1シリーズを構成していて、各シリーズのテーマもわかりやすいものになっています。
日本でおなじみの選手が活躍するのはもちろん見ていて楽しいのですが、僕が最も楽しんでいるのは『NJPW STRONG』でしか見られない選手達の活躍です。
今回は僕が注目している選手達をキャラクター的に紹介しながら『NJPW STRONG』の魅力を語っていきます。
題して「『NJPW STRONG』キャラクターガイド」!
それではスタート!
まずはLA DOJO所属選手。
手前の左からクラーク・コナーズ選手、THE DKC選手。
奥の左からカール・フレドリックス選手、アレックス・コグリン選手、ケビン・ナイト選手。
ヤングライオン杯で優勝したフレドリックス選手はヤングライオンを卒業してコスチュームをフリンジ付きの赤いショートタイツにチェンジ。ヘビー級の強豪選手とのぶつかり合いを繰り広げています。
コナーズ選手は『LION’S BREAK: CROWN』で優勝し、ジュニアヘビー級で存在感を大きなものにしています。試合はタフですが、激落ちくんのCMはノリノリです。ギャップに萌えざるをえません。
ケビン・ナイト選手はLA DOJO“第5の男”として昨年12月にデビューした新進気鋭のヤングライオンです。正面飛びドロップキックは打点が高くて非常に見応えがありますよ。
そして、THE DKC選手! 1月9日放送回で柴田選手に直訴してLA DOJO入りとなった、これからの動向が気になる選手です。小さな体に気迫を乗せて相手にぶつかっていくファイトスタイルは、とても新日本らしさがあり、戦っている姿はついつい応援したくなります。
表情と独特のレスリングスタイルがポイントのコグリン選手は現在欠場中。復帰戦を待ちましょう。
続いて、ヘビー級で活躍する4選手を紹介します。
左からフレッド・ロッサ―選手、ミステリオッソ選手、PJブラック選手、ジョーダン・クリアウォーター選手です。
フレッド・ロッサ―選手はWWEでも活躍した実力派ヘビー級選手です。
いわゆるアメリカンプロレススタイルがベースだと思われますが、STRONでの試合運びはストロングスタイルになじませようという努力が感じられます。
ミステリオッソ選手はヘビー級のルチャドール。
マスクマンかつルチャという独特のポジションを担う貴重な存在です。メキシカンなのに星条旗のコスチュームで登場したときは全力でツッコミました。柴田選手の厳しい解説にさらされる不憫な存在でもあります。
PJブラック選手はスカイダイビングをするド派手な動画で『NJPW STRONG』登場を果たした選手で、ヘビー級にも関わらず軽快な飛び技を繰り出すオリジナリティあるファイトスタイルが売りの選手です。
ヘビー級の体格でスワンダイブ式ファイヤーボールスプラッシュを決める超テクニシャンです。
ジョーダン・クリアウォーター選手はレスラー以外にもサラリーマンをしていることを公言する兼業レスラー。
「The Golden Boy」を謳うだけあって大きな体からは将来性をにじませる新世代の選手です。
コスチュームについて柴田選手にイジられるのもこれまたSTRONGの名物です。
続きまして本体ジュニアヘビー級で活躍する3選手の紹介です。
左からブレイク・クリスチャン選手、ローガン・リーガル選手、スターリング・リーガル選手です。
ジュニアヘビー級は選手が多く、かなりの激戦区です。
その中でも僕のイチオシがブレイク・クリスチャン選手です。
この選手、線は細いのですが、とにかく飛び技のバリエーションが多いのが特徴です。
トップロープから場内、助走をつけての場外、スワンダイブ式での場内など、どこからどこへでも飛びます。
しかも飛び技から飛び技に大技を連携させるという攻め方をします。
もちろん本人へのダメージも少なくないので、試合終盤はいつもヘロヘロ。
しかしそんな破天荒なファイトに目を奪われないわけはありません。
世界での活躍が期待できる次世代のハイフライヤーです。
ローガン選手とスターリン選手は世界でも珍しい双子のタッグで、その名も「リーガル・ツインズ」です。
タッグ歴は長く、非常に多彩なコンビネーションを駆使する好タッグです。
少しヒゲが濃い方が弟のスターリング選手とのことですが、本当に見分けがつきません!
お次は日本でもおなじみのブロディ・キング選手です。
『NJPW STRONG』ではKENTA選手とUSヘビー級挑戦権を争って好勝負を繰り広げました。
KENTA選手との抗争ではオリジナル技のゴンゾボムを爆発させるなど、その実力を見事に開花させてくれました。『NJPW STRONG』で覚醒しつつある注目選手です。
これまではタッグマッチのイメージが強かった選手ですが、今後はシングル戦線での躍進に期待です。
お次はこちら、“チーム・フィルシー”(TEAM FILTHY)の4選手です。
左からJRクレイトス選手、ダニー・ライムライト選手、クリス・ディッキンソン選手、トム・ローラー選手です。
総合格闘技出身のトム・ローラー選手を中心に結成した武闘派ユニットで、『NJPW STRONG』ではBULLET CLUBとは違った路線でインパクトを残している注目ユニットです。
トム・ローラー選手は総合で数々の実績を残している選手ですが、プロレスにがっちり順応していて、場外乱闘まで繰り広げます。トレードマークのデニムのショートタイツには秘密がありますが、それは是非試合を見て確認してみてください。
その左となりのダニー・ライムライト選手は、ロッキー・ロメロ選手を裏切ってチーム・フィルシー入りをした策士です。ユニット内でも唯一の軽量級選手ながら司令塔としての役割を果たしてます。
後方左の赤いガウンの巨漢、JRクレイトス選手はまさしくスーパーヘビー級のド迫力ファイトが売りの選手です。この選手、この巨体でダッシュがものすごく速い。相手を待つスタイルかと思いきや、全速力でロープワークをするという意外な機動力を発揮する選手です。
そして最後の紹介となるのが後方右の紫タイツのクリス・ディッキンソン選手です。
現時点では1試合しか公開されていないので、打撃をベースにしたレスラー、ということしかわかりませんが、瞬発力の高さは間違いないようです。ヘビー級の中心選手になることを期待しましょう。
試合中に垂らしっぱなしのタイツの紐が気になりすぎる選手です。
どうです? 凄そうな選手がたくさんいるでしょう?
最後に、今回紹介した選手たちに共通するイチオシポイントを紹介します。
それは、「新日本プロレスのリングへのリスペクト」です。
大手団体を経由した選手もいれば、LA DOJOのキャンプに参加し、トライアウト的に出場している選手もいて、そのバックグラウンドは様々ですが、皆一様に、新日本プロレスのリングに強いリスペクトを表明しています。
この点は長年新日本プロレスを応援してきたファンにとっては誇らしいことこの上ありません。
「この俺が世界最高の団体、新日本プロレスに遂にやってきたぜ!」
「このライオンマークの意味がわかるか!」
「オレが遂にセルリアンブルーのマットに上がったぞ!」
こういったバックステージコメントを聞くと新日本プロレスが世界のレスラーにどれだけ強い影響力を与えてきたかがわかりますよね。
今回のコラムの最後に紹介するのは『NJPW STRONG』を盛り上げてくれる実況陣です。
左からアレックス・コズロフさん、ケビン・ケリーさんです。
アレックス・コズロフさんは元レスラーとしての専門的な解説もさることながら、一人のプロレスファンとしてNJPW STRONGを思いっきり楽しんでいる姿勢がとても好感持てます。
その実況パートナーとなるのがケビン・ケリーさん。鮮やかな取り回しとインタビューの折りに見せるフランクな切り込みはレスラーたちの魅力を際立たせてくれます。
また、毎週日曜に配信される、まとめ番組『FINISH STRONG』もおすすめです。
こちらはクリス・チャールトンさんが日本人にもわかりやすい英語でSTRONGのまとめをしてくれています。
STRONGが二倍楽しめる素敵な番組ですよ!
クリスさんはこのコラムの“英訳”もしてくれています。いつもありがとう、クリスさん!
注目選手が盛りだくさんの『NJPW STRONG』は毎週土曜日12時配信!
みんなで盛り上がりましょう!
■野中大三(のなかだいぞう)
株式会社カプコン プロデューサー
プロレス観戦歴、ゲーム歴ともに37年。
激落ちくんのCMは絶対にスキップしない。
●Twitterアカウントはコチラ!
https://twitter.com/daizonnonaka
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日本時間:1月16 日(土)昼12時~配信予定
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