大好評! 株式会社カプコンで、テレビゲームのプロデュースを行っている、野中大三さんによるプロレスコラム!
■『バルサン Presents WRESTLE KINGDOM 15 in 東京ドーム』
1月4日(月) 15:00開場 17:00試合開始
東京・東京ドーム
☆チケット情報/☆対戦カード情報
※「ロイヤルシート」「アリーナA」「バルコニースタンド」は完売となりました。
1月5日(火) 15:00開場 17:00試合開始
東京・東京ドーム
☆チケット情報/☆対戦カード情報
※「ロイヤルシート」「バルコニースタンド」は完売となりました。
■第25回「レッキンウィークの役割は“対世間”」
みなさん、こんにちは。
株式会社カプコンでゲームプロデューサーをしている野中です。
おかげさまでこの「ゲーム的プロレス論」が2周年を迎えることができました!
ありがとうございます!ありがとうございます!
これからもゲームとプロレスを楽しんで、その魅力を多くの方に届けていきたいと思ってます!
さて、今回のテーマはもちろん『WRESTLE KINGDOM 15』です!
追加カードも発表され、期待感が高まってきましたWK15ですが、今回はソフト面よりもハード面、興行形態にスポットを当ててゲーム的プロレス論を展開してみます。
■プロレス界最大規模のイベント
史上初の東京ドーム2連戦となったWK14に続き、2度目のドーム2連戦です。
野球場でプロレスの興行が行われることはありますが、2連戦となると世界を見渡してもなかなか聞くものではありません。まさしく、世界最大規模のプロレスイベントです。
1992年からスタートした1.4東京ドームは新日本プロレスの看板興行としてプロレス界の恒例行事となっています。その歴史はなんと29年!
『WRESTLE KINGDOM』に大会名を変更してから、もう15年が経過している歴史ある大会です。
ご存知の方も多いと思いますが、ここ数年は「レッスルキングダムウィーク」や「レッキンウィーク」と呼ばれ、1.4近辺に様々な団体のプロレス興行、イベントが集中して開催されるようになりました。
新日本プロレスも『大プロレス祭』や『NEW YEAR DASH』を1.4の前後に開催して東京ドーム大会に宿泊込みでやってくるファンを取り組む施策を実施してきました。1.4、1.5のドーム2連戦とその後の1.6『NEW YEAR DASH』が集中興行の現在形となっています。
レッキンウィークに合わせて興行を打つ他団体も増えました。来年は1月1、2、3日の興行がより一層多いようです。この期間は営業を行うプロレス関連の飲食店やショップも多く、それを目的に、例年であれば日本中、世界中からプロレスファンが東京に訪れます。
プロレス観戦をはしごして、その間にプロレスショップで買い物を楽しむ、ホテルで戦利品を鑑賞した翌日もまたプロレス観戦へ向かう。
文字通りプロレス漬けの日々が過ごせるのがこのレッキンウィークなのです。
コロナ禍の現在、来年に関しては、日本中や世界中から訪れるのは難しいかもしれませんが、ここ数年でレッキンウィークは世界中のプロレスファンが盛り上がる、メジャーイベントになりつつあるのです
■ゲーム業界のメジャーイベント
ゲーム業界でも似たようなイベントがあります。
毎年6月にロサンゼルスで開催される『E3(Electronic Entertainment Expo)』、9月に幕張メッセ衣で開催されるTGS(東京ゲームショウ)、そして12月にアメリカで開催されるTGA(The Game Award)などがそれに当たります。これらのショーには世界中のゲームメディア、ゲームファンの注目を集めるので、ゲームメーカーは発表ネタをしっかり用意するのが通例となっています。
ファンが注目しているイベントなのでメーカー側も期待を裏切らないよう入念に準備をして新情報を発表するのです。
驚きの新情報の連続でゲームファンが熱狂し、ゲーム業界の熱が世界中の注目を集めます。
ゲーム業界のニュースが密集多発するメジャーイベントの最大の効果は「対世間」である、と僕は捉えています。
普段ゲームに興味のない人にも、大きな情報のうねりを届けることでゲームというジャンルに興味を持ってもらうチャンスになるのです。ライバルメーカー間の競争はもちろん無視できませんが、業界全体を盛り上げて対世間で認知度、注目度を上げ、今の、これからのゲームはおもしろそうだぞ、と感じてもらうことができれば業界全体にいい効果がもたらされます。
ゲーム業界が一丸となり世界中に最新ゲームの素晴らしさを届ける、それがこれらメジャーイベントの役割なのです。
■レッキンウィークの盛り上がりを世界に届けよう
WK15はプロレスを対世間に届けるプロレス界のメジャーイベントです。
レッスルキングダムがあるからレッキンウィークが生れ、東京に大勢のプロレスファンが訪れ、世界中から注目を集めます。プロレスの魅力、パワー、勢いを対世間に伝えることができる年に一度の機会、それがこのレッキンウィークなのです。
2020年の東京スポ―ツ制定 プロレス大賞のベストバウトは1.5東京ドームのオカダ選手vs内藤選手のIWGP二冠戦でした。
興行規模も2日間で7万人というスケールの大きなものです。
つまり、2020年で一番いいと評価された試合が行われ、最も多くの動員をした興行が『WRESTLE KINGDOM 14』となり、この大会は間違いなくプロレス界最大の大会となりました。
一年で一度しかプロレスを見ない人でも『WRESTLE KINGDOM』だけは見る。そんな方も実際はいると思います。
対世間に間違いなく響く、プロレス界のメジャーイベント。それが『WRESTLE KINGDOM』です。
我々プロレスファンがやることはひとつです。レッキンウィークにプロレスにどっぷり浸かり、プロレスの魅力に熱狂するのみです。ネットを飛び交うニュースやコメントで世界中を盛り上げましょう!
いざ、レッキンウィーク!!
■WK15注目カード
今回はハード面にフォーカスしましたが、最後にソフト面、つまりカードについても触れます。
タイトル戦を中心にいいカードが並びましたが、注目すべきはIWGP二冠戦とIWGPジュニア王座戦でしょう。
二冠を巡る戦いは2020年の二冠トーナメントから連続防衛戦に代わりました。
2020年1月4日に二冠王となった現王者内藤選手と挑戦権利証を持つジェイ選手、『G1 CLIMAX』2連覇を成し遂げた飯伏選手の三人によって争われます。この三人の争いから勝ち抜ける意味は非常に大きく、次期挑戦者の選抜が難しくなるくらいベルトの価値が高まるマッチアップです。
同じくジュニアヘビー級のマッチアップもなかなかです。王者の石森選手に挑戦するのが『BEST OF THE SUPER Jr.』覇者の高橋ヒロム選手と『SUPER J-CUP』覇者のファンタズモ選手の勝者。つまり、王者vs覇者vs覇者です。
これもまた次の挑戦者選びが難しくなるくらいの組み合わせです。
両タイトル戦ともに1.5のタイトルマッチ後にベルトを持っている選手がその重くなった価値を背負い、2021年の中心選手となることでしょう。ドーム2連戦を勝ち抜いた王者が対世間にどんどんプロレスの魅力を発信してくれることを期待しています! 2021年もプロレスはおもしろそうですね!
■野中大三(のなか だいぞう)
株式会社カプコン プロデューサー
プロレス観戦歴、ゲーム歴ともに36年。
2020年はステイホームでオンライン観戦が激増しました。
●Twitterアカウントはコチラ!
https://twitter.com/daizonnonaka
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■『バルサン Presents WRESTLE KINGDOM 15 in 東京ドーム』
1月4日(月) 15:00開場 17:00試合開始
東京・東京ドーム
☆チケット情報/☆対戦カード情報
※「ロイヤルシート」「アリーナA」「バルコニースタンド」は完売となりました。
1月5日(火) 15:00開場 17:00試合開始
東京・東京ドーム
☆チケット情報/☆対戦カード情報
※「ロイヤルシート」「バルコニースタンド」は完売となりました。