12月14日(月)東京スポーツ新聞社制定のプロレス大賞選考会議が行われ、『2020年度プロレス大賞』最優秀選手賞(MVP)には、3年ぶり3度目の受賞となる内藤哲也選手が選ばれ、新日本プロレス事務所にて記者会見が行われた。
また、ベストバウト賞は、1月5日(日)東京ドームで行われたIWGPヘビー級・IWGPインターコンチネンタル ダブル選手権試合・オカダ・カズチカvs内藤哲也戦が受賞。
オカダ選手は、なんと2014年から“7年連続”、通算で8度目のベストバウトを受賞という快挙。内藤選手は、今回のMVPと合わせてダブル受賞となった。さらに、新日本プロレスからは、高橋ヒロム選手が敢闘賞を初受賞した。
※オカダ・カズチカ選手、高橋ヒロム選手の受賞コメントは文末に掲載。
■選考理由(※司会の元井美貴さんより説明)
元井 史上初のIWGP二冠達成に加え、そのあとのベルトを巡る闘いでもつねにその中心にいた。返り咲きをはたして、21年ぶりの神宮球場大会を締めた。コロナ化で停滞を余儀なくされた2020年のプロレス界を最も盛り上げた人物と言える、という声が集まりました。
■MVP受賞:内藤哲也選手のコメント(以下、会見の模様)
内藤 オラ! このたびは、東京スポーツ新聞社制定2020年度プロレス大賞“MVP”に選んでいただき、ありがとうございます。今年の1月4日、1月5日東京ドーム2連戦を終えた時点で、『今年のプロレス大賞はもらったな』と正直、思いました。しかし、コロナの影響で10年間待ち続けた高橋ヒロムとのシングルマッチが中止。
そのあともプロレスをできない日々が続きました。終わってみれば、俺が思い描いていたものとはまったく違った1年間になってしまったなという印象ですね。でも、自分の思っていることが思い通りに進まないあたり、内藤哲也っぽいっすね。内藤哲也らしい1年だったなってホント思いますよ。
それから、ベストバウト賞に関して、試合の好みって人それぞれいろいろあると思うので、『ドームのオカダvs内藤戦が良かったよ。それでしょう』っていう人もいれば、『いやいや違う。誰誰と誰誰の試合が良かったじゃん。絶対そっちだよ』っていう人もいるわけで、なかなか難しい賞ではあるんですが、今年一年、自分の試合を振り返った時、すごく印象に残ってる試合ですし、数年後、自分のプロレスラー人生を思い出した時、絶対思い出す試合であることは間違いないので。
あの1月5日のオカダ戦っていう試合は……、だからその俺にとって凄く印象に残っている試合をベストバウトとして選んでいただけたことに関しては、凄く嬉しいですね。あの試合で印象に残っているのは、胸を2回叩いてコーナーにのぼってスターダストプレスをやる場面と、試合後の内藤コールですね。
試合前、入場の時の内藤コールっていうのは何度も聞いてるわけですけども、試合が終わってゴングが鳴って、『STARDUST』が流れるなか、東京ドーム中からの内藤コール、あれはすごく嬉しかったですし、自分の心にも響いたっすね。
あの内藤コール“込み”で俺にとって印象深い試合、そして今回のベストバウト受賞につながったと思うので、試合をした俺とオカダはもちろん、あの会場で声を出して内藤コールをしてくれた皆様と一緒に作り上げたベストバウトだと俺は思ってます。なので、あの時、内藤コールをしてくれた皆様には感謝してますよ。グラシアス、アミーゴス!
※ここで会見場の扉がノックされ、なぜか下田美馬さんが出前を届けに登場。
元井 すいません。いま、受賞会見をやっていまして……。
内藤 (立ち上がって)いやいや、元井さんいいんですよ。トランキーロですよ。トランキーロ(ニヤリ)。
下田 内藤選手、ファミレスからお食事が届きました(と、出前を机に並べ始める)。
内藤 (この展開に困惑する元井さんに)フフフ。いいんですよ。……だって、来年、この(東京スポーツ プロレス大賞の)授賞式ないんでしょ? どうせ開催されないでしょ? ねえ、岡本記者。きっと俺に1票も入れてくれなかった岡本記者。きっと授賞式ないでしょ? だから、ここでやりましょうよ、せっかくだから。
下田 ……内藤選手、お会計の方は?
内藤 いくらっすか?
下田 6,678円です。
内藤 あっ! 割と安く済みましたね。もっと頼んでおけばよかったなあ。じゃあ、お会計はもちろん……、あの黒いマスクをしている怪しい人(東京スポーツ・岡本記者)が払いますんで、下田さん、請求をお願いします。
下田 (※東京スポーツ・岡本記者に向かって)6,678円になります。よろしくお願いします!
内藤 ちゃんと払ってくださいよ? 逃げようとしてるんですか? 食い逃げですか? そういうのはよくないなあ。アナタ、東京スポーツでしょ? 世界の東スポの岡本でしょ? ちゃんとお金を払ってくださいよ。エッ!? やっぱチップ的なものも下田さんに? あの下田さんですよ。わかってます?
岡本記者 MVPの賞金から天引きしておきます……。
内藤 それはないでしょ。どうせ経費なんだから出しておいてくださいよ。自腹じゃないんでしょ? 多めに出しておいてくださいよ。
元井 ……まだ受賞会見の途中ですが、なにを頼まれたんですか?
内藤 気になるでしょ?
元井 ハイ。すごいいい匂いがしますけど。
内藤 食べます?
元井 いや、私はまだ司会の仕事がありますので。いろいろ聞きたいこともありますが、今年は新型コロナウイルスの影響もあり、無観客の試合があったりと、これまでにない年になりました。今年を振り返っていかがですか?
内藤 ん? このステーキの味ですか? 待ってください。焦らせないでくださいよ。いま食べますから。(※ステーキを頬張って)いやー、美味しいっすね(ニンマリ)。
いや、いつも美味しいですよ? でも、MVPを獲った後のステーキっていうのは格別ですね。食べます? 食べたいんですか?
元井 ほかにもいろいろと届いてますが……。ピザも頼んだんですね。
内藤 フフフ。お祝いの席でしょ? これぐらい頼みますよ。
元井 来年の1.4、1.5東京ドームへ向けての意気込みはいかがですか?
内藤 (※食事に夢中になって)申し訳ないんですけど、ちょっと食事中なのでいいですか。
元井 むしろ会見中ですよ!
内藤 冷めちゃうんで。
元井 では、食事をされているということなので、東京ドームに向けてはいずれ何らかの形でコメントしていただくということで……。どうします? 会見は終わっちゃっていいですか?
内藤 まあまあ、来年もまだコロナの影響でレスラーもお客様もガマンの日々が続きますが、そのガマンの先に明るい未来があると信じ、“Superar Juntos(スペラール・フントス)”一緒に乗り越えていきましょう。じゃあ、続きをいただきます。すいません! あれ、ドレッシングがない! ありますか、ドレッシング?
■ベストバウト賞
2020年1月5日(日)東京ドーム
[IWGPヘビー級・IWGPインターコンチネンタル ダブル選手権試合]
オカダ・カズチカvs内藤哲也
■ベストバウト賞:オカダ・カズチカ選手のコメント
「1.5の試合をまた見直して、この時のように戻りたいなと熱さを感じてもらえたら嬉しいです」
■敢闘賞:高橋ヒロム選手の受賞コメント
「敢闘賞、ぽにーーっっ!! 賞なんて高校の皆勤賞以来ですぽにから、嬉しい! 選考委員さんにチュポ!
今年はプロレスができない数か月もあったけど、そこで立ち止まらずチャンスに食らいついた姿を評価してもらえたのかなと思います。
ジュニアからは久しぶりの受賞。これからも夢のために闘い続けます。
次はMVPとベストバウトいただきますぽによ!
東スポ大好きチュポ!」