7.12大阪城ホール大会でDOUKIを相手に、見事な凱旋初勝利を挙げた“グランドマスター”マスター・ワト選手。
そのミステリアスなビジュアルとカンフーや変則的な蹴り技を主体としたフレッシュな試合スタイル。これまでにない新日本ジュニア戦士、いま話題のワト選手に直撃インタビュー!
撮影/山本正二
※以下、コラムの「序盤部分」をWEBで無料公開!
■DOUKIに対しては「なんやコイツ?」っていう気持ちでした。でも、襲われたからには「まずはコイツからだ。ひとつひとつ片付けないと」って
――さて、ワト選手。まず、7.11&12大阪城ホール2連戦を終えた率直なご感想は?
ワト 「ああ、やっと帰ってこれたな」っていう気持ちです。久しぶりにファンの方に新しい姿をお見せする事、喜びとこれからが本当の勝負やと思いました。
――その大阪城までを振り返ると、まず新日本プロレスが自粛期間を経て大会を再開した6月15日から、謎の選手のVTRが流れはじめました。
ワト ハイ。
――その正体がワト選手だったわけですが、これまでの日本人選手では観られなかった手法というか。
ワト 新しいパターンであり、ひとつのアピールのかたちですね。そして、リングに立ったわけですけど、そこで“アノヤロー”が邪魔しに来て。
――7月3日の大会のことですね。ついにワト選手がリングに姿を現して、「プロレス界のグランドマスター、新日本プロレスの頂点を獲りにいきます!」と宣言しましたが、背後からDOUKI選手が鉄パイプで襲いかかり、せっかくの舞台を台ナシにされて。
ワト あのときは「くやしい」っていう思いと「DOUKIとやってやる!」って気持ちが交差して、「すぐシングルを組め!」っていう言葉につながりました。
――対するDOUKI選手も「こんなカッコ悪い凱旋、見たことあるか? おい、小僧! てめえなんかな、俺の餌でしかねえんだよ」と迎撃の構えを見せました。
ワト アイツとはメキシコで一緒になったことがあったんで。ただ、まさかあそこで仕掛けてくるとは思わなかったですし、まったく眼中に入ってなかったです。
――プロレスラーにとって凱旋帰国というのは晴れ舞台であり、重要な場面ですが、想定していたものとは違いましたか?
ワト そうですね。「頂点を獲りにいく」という言葉どおり、自分はIWGPジュニアヘビー級チャンピオンの高橋ヒロム選手を狙っていたので。だから、DOUKIに対しては「なんやコイツ?」っていう気持ちでした。でも、襲われたからには「まずはコイツからだ。ひとつひとつ片付けないと」って感じで、気が引き締まりましたね。
■凱旋マッチは60パーセントくらい。まだまだマスター・ワトはこんなもんじゃないですから。ワトの魅力を少しずつお見せしていきます。
――DOUKI選手は昨年から新日本に参戦するようになり、存在感を高めてきました。7.12大阪城で対戦してみた感想は?
ワト 思ったよりも技が鋭かったですね。でも、終盤にアイツのDDT(デイブレイク)が突き刺さったときに少し驚いたくらいで、べつに苦しむような試合ではなかったです。
――試合はワト選手が勝利を収めましたが、ご自身の中で持っている力の何パーセントくらいを出せたと思いますか?
ワト まあ、60パーセントくらいですかね。
――まだ、60パーセントでしたか。
ワト ええ。まだまだマスター・ワトはこんなもんじゃないですから。ワトの魅力を少しずつお見せしていきます。自分には“倒すべき相手”がいるので……。
――試合ではプロレスの中ではあまり観られないような、独特なモーションの蹴りも目立ちました
ワト 逆にああいう蹴りはプロレスならではというか、「おもしろいかな」と思って使いました。空手や総合格闘技、カンフーなどの蹴りをブレンドして独特のスタイルを作りたいと。
――さまざまなバックボーンをブレンドした、と。そのほか、ルチャのような身軽な動きもありましたが、ご自身のファイトスタイルの理想というのは?
ワト 自分の中では寝技が20パーセント、蹴りが50パーセント、あとは飛び技っていうような割合で考えています。なので、自分としては打撃中心でやっていきたいです。
――あくまで蹴りがベースになってくるんですね。
ワト ハイ。たとえばタッグで合体技を出すとしても、蹴りは意識したいと思ってるので。
■“RPP”の技名の由来? ……これはまだ言えないですね。
――そのほか、フィニッシュ前に繰り出したパワーボムの体勢から、そのまま後方に相手を叩きつける変型フェイスクラッシャーのような技も斬新だったというか。
ワト 、最近、日本ではあまり観られない技かもしれないですね。そのぶん、印象に残りやすい技だと思うので、これからも使っていくことになると思います
――どうやったら、オリジナリティを出せるかいろいろ考えられてるわけですね。
ワト ハイ。新日本マットの中であまり観られない技や動きを意識して戦っていきたいと思ってます。
――フィニッシュのトルニージョのように回転し、背中から落下する必殺技“RPP”も鮮烈なインパクトを残しました。
ワト あれは上に飛ぶのではなく、前に飛んで回転してるんですけど、メキシコだとソベラーノJr.が似たような動きを出してるくらいで、ほかはあまり見かけないですね。
――それだけ難易度も高いんでしょうね。あれはかなり練習を?
ワト 最初はもっと全然違う技をやろうと思ってたんですよ。スターダストプレスの逆バージョンみたいなかたちで、ボディから落ちようと思ってたんですけど、いろいろとやってくうちに回転数が増えていって、「コッチのほうがいいんじゃないか?」って最終的にああいうかたちになって。
――気になる“RPP”という技名の由来は?
ワト ……これはまだ言えないですね。
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