• 2020.5.24
  • #Media
『“シン・新日本プロレス”が生まれた時代』第6回「2011年3月11日“東日本大震災”発生…。そんな中、4.3後楽園は再び“奇跡”の大会に! 王者・棚橋は被災地を想って男泣き!!」

ここ数年で劇的な“V字回復”を遂げたことで知られている現在の新日本プロレス。しかし、その“復活”に至る道程には、いったい何が推進力となり、どんな選手が活躍したのか?

その過程を最前線で随時見届けてきた“GK”金沢克彦氏が2010年代からの生まれ変わった“シン・新日本プロレス”に至る歴史を紐解く、注目の集中連載! 東日本大震災が発生。その時、新日本の決断は?

文/金沢克彦

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※以下、金沢克彦氏「シン・新日本プロレスが生まれた時代」第6回の序盤を無料公開!

■「ああ、やっと通じました。金沢さん、いま何処ですか? 無事なんですか?」

2011年3月11日の金曜日。午後2時46分のできごと。当日、午後4時30分から私には仕事が入っていた。

東京港区六本木のテレビ朝日本社近くのスタジオで、翌日深夜放送分のテレビ朝日『ワールドプロレスリング』の実況・解説のMA収録を行なうことになっていた。

メニューは橋本大地デビュー戦。5日前の3月6日、両国国技館で開催されたZERO1の旗揚げ10周年大会で、高校3年生の大地は父・橋本真也の盟友であった蝶野正洋を相手にデビュー戦を行なっている。

この大会はスカパー!『FIGHTING TVサムライ』で生中継された。私はその試合の解説にゲストの武藤敬司とともについているが、なんといっても“ミスター新日本プロレス”と称された故・橋本真也の忘れ形見である大地のデビュー戦である。

テレ朝でもその映像を借りて、新たに吉野真治アナウンサーと私で実況を入れ、『ワールドプロレスリング』でも放送することになったのだ。

いつもの日課通り、家を出る前にパソコンを開いてメール等をチェックして、パソコンを閉じる。さあ、出かけようとかいう矢先に突然大きく部屋が揺れ始めた。

「これはデカイ地震だな、それにずいぶん長いなあ」

埼玉県内にある私の自宅マンションは7階に位置している。ただし、耐震構造のしっかりしたマンションなので、家のなかでモノが倒れたりするようなこともなかった。

「電車が遅れたりすると遅刻してしまうかもしれないなあ」

そんな程度のアタマで徒歩5分ほどの東武東上線の最寄駅に着いた。改札前には人が溢れていた。どうやら電車は止まっているらしい。

もうひとつの手段として隣接するJR武蔵野線の駅に移動してみた。こちらは改札口が閉鎖されており、警察官が2名立っていた。

そのときもう一度、余震がやってきた。これは普通ではないな。ようやく事の重大さに気がつきはじめた。

携帯電話から芳野亮太チーフディレクター、吉野アナ宛に何度かかけてみたものの、まったく通じない。それでもいずれ電車が動くかもしれないと、また東武東上線の改札を通って停車したままの電車に乗って待ったりしてみたが、「地震のため運行の目途は立っておりません」という車内アナウンスが流れるばかり。相変わらず、電話はまったく通じないし、メールの送受信もできない状態。

そのままの状態で2時間近く経過したころ、音響担当のチーフである戸澤三広さんから着信があった。

「ああ、やっと通じました。金沢さん、いま何処ですか? 無事なんですか?」

「まだ自宅の最寄駅の前にいます。ちょうど家を出るころに地震があったものですから」

「無事でよかった。いま、交通系統は完全にダメみたいです。こちらは、スタッフがみんな徒歩で来れましたから収録は大丈夫です。いま、吉野アナウンサーが実況をひとりで入れていますので。残念ですけど、今日はもう安全のためにもお帰りください」

戸澤さんの電話越しに、まさに実況中なのであろう、吉野アナの声が響いてきた。

「うーん、残念だなあ」と諦めきれない気持ちを抱きつつ帰宅してテレビをつけてみた。想像を超えるような大変な事態になっていた。

■ただただ、テレビのニュースを見て愕然とするばかり。津波が街を破壊しつくす映像、瓦礫と化した沿岸部の光景。

宮城県牡鹿半島の東南東沖130キロメートルを震源とする大地震の規模はモーメントマグニチュード9・0で、日本周辺における観測史上最大の地震だった。震源域は広大で宮城県、福島県、岩手県を中心に地震とともに大津波による甚大な被害が発生。さらに、福島第一原子力発電所で起こったメルトダウンなど原子力事故も過去最悪レベルを記録している。

日本国内で起きた自然災害で死者、行方不明者が1万人を超えたのは戦後初めてであり、この未曾有の大震災は日本国内のみならず、世界中に大きな衝撃を与えた。

ただただ、テレビのニュースを見て愕然とするばかり。津波が街を破壊しつくす映像、瓦礫と化した沿岸部の光景。どのチャンネルもまわしてみても各局がすべて悲惨な災害の模様を速報していた。

東京・大手町の会社で勤務していた妻から連絡が入り、電車がストップしているため、私の姉が住んでいる銀座のマンションまで徒歩で向かい泊めてもらうという。

とにかくテレビを観ていると、気が滅入るばかり。東北地方に住んでいる友人たちに連絡を入れてみると、電話がつながったりつながらなかったり。当時、宮城県に居住していたケンドー・カシンの携帯電話も通じなかったが何度目かで留守電になったため、メッセージを残しておいた。それから2週間ほどしてようやくカシンからの返信となる留守電を聞いた。

「大変ご心配をおかけしましたが、無事ですから。それでは、また」
本来実直なカシンらしい、短くも律儀なメッセージだった。

ワタクシ事ながら、この3月11日、1年以上続けてきた禁煙を破ってしまった。

■「なにかしたい、けどその方法が見つからない。できることをしていきましょう」


当日、新日本プロレスはオフだった。オフィスでは今後のスケジュールに関する対策が練られ、発表された。シリーズ8大会(『NEW JAPAN CUP2011』)のうち、12日=春日部、14日=燕、16日=水戸の3大会を延期。

13日、静岡・アクトシティ浜松大会から開催する決断をしたのだ。様々なエンターテインメントが自粛を迫られていた時期でもあるから、新日本プロレスとしても英断だった。

注目の浜松大会には、フタを開けてみれば超満員札止め(2,250人)の大観衆が詰めかけた。大会前、リングサイドには募金箱をもった棚橋の姿があった。先月22日に発生した「ニュージーランド地震」、「東北地方太平洋沖地震」の被害に対する義援金募金活動を棚橋が先頭に立って行ったのだ。

試合開始時刻となる15時に、出場選手たちがリングサイドに集まり、リングに上った棚橋がマイクを持った。

「ご存知のとおり震災で苦しんでる方々がいます。新日本プロレスは全力で支援したいと思います。皆さんも、募金など協力をお願いします」

こういうカタチで棚橋が選手の代表を務めるのが、このころから当たり前の光景となってきた。全9試合。棚橋はメインイベントのスペシャルタッグマッチに出場した。

棚橋弘至&後藤洋央紀vs中邑真輔&高橋裕二郎という好カード。後藤とのチームワークがギクシャクしながらも、最後はハイフライフローで裕二郎を沈めた。

IWGPベルトを肩に掛けた棚橋は、厳しい表情のままマイクを持った。

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