ニュージーランド出身の若き闘将、トーア・ヘナーレ選手に直撃インタビュー!(後編)
2.26沖縄大会後、単身タイへ渡り参加した過酷なムエタイキャンプ、そして新日本入団の秘話を激語り!
撮影/山本正二
※以下、インタビューの「序盤部分(※一部抜粋)」をWEBで無料公開!
■ムエタイキャンプは本当に過酷で大変だったよ。ムエタイに対するタイ人の想いは、ラグビーに対するニュージーランド人の想いに似ていて、凄く情熱があるんだ。
――さて、ヘナーレ選手。2.26沖縄大会が終わった後、タイへ行ってムエタイキャンプに参加したそうですが。
ヘナーレ イエス。あれは凄くハードだったよ。じつは去年の夏にも行ったんだけど、比べものにならないキツかった。あれこそ、正真正銘のプロフェッショナルなファイト・キャンプ(軍事訓練合宿のようなもの)だ。
――そんなに過酷なトレーニングを積んできたんですね。
ヘナーレ 本当に過酷で大変だったよ。じつはキャンプの終盤、トレーナーに「ムエタイの実戦で闘ってみないか?」って誘われたから、(ファイトマネーを)いくらくれるのか聞いたら、まさかの6,000バーツって言われたんだよ。それって日本円に換算したら2,000円だぜ(笑)。
――それはちょっと安いですよね。
ヘナーレ フフフ。ちょっと少ないよな。まあ、次のシリーズもあったし、「ここで闘いを受けてケガでもしたら、ニュージャパンに怒られるかもしれないからやめとくよ」って断ったんだけどね。
――万一、ケガでもしてシリーズ欠場になったら大事ですからね。
ヘナーレ それにリスクを負うのに、2,000円は少ないかなと思ってさ(笑)。そしたら、トレーナーが彼らの大会に自分を招待してくれて、しかも最前列に座らせてくれたんだ。
――おお、ムエタイの会場はどのような感じでしたか?
ヘナーレ まるで後楽園ホールみたいな雰囲気だったな。どこかニュージャパンの大会と似ていて、なんだか居心地がよかったよ。
――たしかタイへ行ったのは今回が2度目ですよね?
ヘナーレ そうだな。去年の夏に1回行ってるんだけど、俺はずっと格闘技をやってきたから、あの場所が純粋に楽しいんだ。
――ちなみにタイのどこに惹かれたんですか?
ヘナーレ タイの気候がすごく好きなんだ。南国っぽい天気で俺にとっては丁度いい。
――ちょっと日本の気候とは違いますよね。
ヘナーレ そうだな。日本はもの凄い暑くなったり、雪が降るぐらい寒くもなったり寒暖差があるよね。
――ほかにタイの魅力は?
ヘナーレ やっぱり、タイの格闘技文化が好きだな。ムエタイに対するタイ人の想いは、ラグビーに対するニュージーランド人の想いに似ていて、凄く情熱があるんだ。
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