新型コロナウィルスの影響による大会中止の余波が続く中、いまウィル・オスプレイはどう過ごしているのか? スペシャル無料インタビューをお届け!
※このインタビューは後日、英語版Podcastで完全版をアップいたします。
■用心深くあるためには、大会中止は絶対に正しい決断だとは思う。ただ、それはわかってるんだけど……
――さて、オスプレイ選手。新型コロナウィルスの影響で大会が中止。想像以上にお休みの期間が長くなりましたね。
オスプレイ ちょっと変な感覚がするよ。「何かしなきゃ、プロレスしなきゃ」って思っているからかな
――プロレスがしたくて、身体がうずうずしているんですね。
オスプレイ そうだね。本当のことを言うと、大会の中止は残念なんだけど、十分に休んで身体を労わってあげる時間があるっていうのはいい気分だ。でも、またシンゴ(鷹木信悟)と闘いたいな。まあ、動揺もしているけど、この休みは自分なりに楽しみながら、やれることをやっているよ。
――滅多に起きない事態ですからね。ここまで長期間の大会中止を今までに経験したことはありますか?
オスプレイ 俺が初めて新日本プロレスの巡業で闘ったのがKUSHIDAとの試合( 2016年4月10日の両国国技館大会)で、その後『レスリングどんたく』シリーズに出場したんだ。たしか、その時に大きな地震があったよね?
――ハイ。2016年の4月14日に熊本で大きな地震がありましたね。
オスプレイ ああ、そうだった。その数年後、熊本大会が復活した時に、ナイトー(内藤哲也)があそこであった地震のことを話していたよ。あの時も、いくつかの大会が中止になったけど、いまの状況とはまた全然違うよな。
――今回はウィルスの感染拡大防止のためですね。
オスプレイ 用心深くあるためには、大会中止は絶対に正しい決断だとは思う。ただ、それはわかってるんだけど、俺はただプロレスをしなきゃいけない気がするんだ!
――どのような状況にあってもプロレスがしたいと。本来であれば、『NEW JAPAN CUP』1回戦で鷹木信悟選手との試合がある予定でした。
オスプレイ ああ、3月8日に闘う予定だったね。だから今の今まで気持ちを燃え上がらせていたというのに……。
――闘いに向けて燃え上がっていた気持ちをまだ発散させられていないんですね。
オスプレ イエス。こうなったら、代わりにチェスとかで勝負したらいいんじゃないか? まあ、プロレスみたいにワクワクはしないけどね!(苦笑)。
――『NEW JAPAN CUP』1回戦をボードゲームで勝負しますか。
オスプレイ チェス、モノポリー、コネクトフォー(四目並べの卓上ゲーム)。第1回戦を切り抜けるには結構良い方法だな。
■俺はあの勝利が「ただのまぐれじゃないんだ」って証明したいんだ。まあ、シンゴはあれが「まぐれだ」って言いたいんだろうけど。
――ただ、いずれにしろ鷹木選手とはリングで闘うことになると思います。
オスプレイ オフコース。誰もがこの試合を観たがっているんだ。ファンだけじゃなくて、俺たち自身も闘いを望んでいる。本当にこの試合のことを考えると、ワクワクするよ。
――最初に鷹木選手と闘ったのは『BEST OF THE SUPER Jr.』の優勝決定戦でした。
オスプレイ そうだね。俺はあの勝利が「ただのまぐれじゃないんだ」って証明したいんだ。まあ、シンゴはあれが「まぐれだ」って言いたいんだろうけど。
――まだご自身の強さを証明しきれていないと。
オスプレイ あの試合はシンゴとリングに立った本当に「初めて」の試合だったんだ。タッグマッチでも、前哨戦でも、どんな試合でもシンゴとは闘ったことが一度もなかったんだ。
――あれが正真正銘の鷹木選手との初遭遇だったんですね。
オスプレイ そうさ。だから俺とシンゴの2度目のシングルで何が起こるか? みんなワクワクしているんだよ。
――お二人ともあの時と今では立場が大きく変わりましたよね。オスプレイ選手も鷹木選手も、今では正式にヘビー級レスラーになりました。
オスプレイ イエス。あれから体重をいっぱい増やしたんだ。今朝は95キロちょっとだったけど……。日によって、100キロ超えてるときと100キロ以下の時があるんだ。
――日々、体重の変動があるんですね。
オスプレイ そうなんだ。特に、『THE NEW BEGINNING』シリーズの時はちょっと怪我しちゃってね。腰を打っちゃって、その時はあまり食事も取れなかったんだ。
――怪我の影響もあるんですね。
オスプレイ イエス。でもあれからケガもスッカリ治ったし、今では常に食べたりトレーニングしたりしているよ。
――そうやって休日を過ごしているんですね。
オスプレイ 巡業中は、リング上での闘いに集中するから試合の前にトレーニングとかはするんだけど、たまに食べるのを忘れちゃうときがあって。だから、俺にとって休日は身体に栄養をあげて、ダメージを修復するための期間なんだ。最近、新しいトレーニングも始めて、今は本当に最高の気分さ。また大会が始まれば、俺の体重も100キロになってると思うよ。
――最後に、大会中止期間中にファンに向けてメッセージをお願いします。
オスプレイ これは日本のプロレス団体だけにあてはまらないと思うけど、俺らがこういう休止期間を取ると、大会を開催している他の団体がファンの注目を集める。そして、俺らが今まで浴びていた注目や関心を奪おうとするんだ。でも、俺たちが戻ってきたら、絶対に大会を大成功させて、みんなにこう言ってやるんだ。「ノー。世界最高のプロレスはここにあるぞ!」ってね。
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