史上初の試みとして注目を浴びた今年の東京ドーム2連戦は7万人の観客動員を達成。しかし、ここに至るまで1.4東京ドーム興行の歴史は、隆盛と苦難の連続だった。
新日本プロレスが東京ドーム興行を初開催した当初から、その歴史を観てきた菅林直樹会長に直撃インタビュー!
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※以下、インタビューの「序盤部分」をWEBで無料公開!
■何年か前から会場サイドには「2020年の1月5日も空いたら、二日間貸してください」と打診はしてたんです
――さて、菅林会長。史上初の東京ドーム2連戦が成功に終わりましたが、率直に振り返ってのご感想はいかがでしょうか?
菅林 そうですね。とにかく、ファンのみなさんに喜んでいただきましたし、評判も上々だったので「開催してよかったな」と思います。
――1.4東京ドームが40,008人(満員)、1.5東京ドームが30,063人と二日間合わせて7万人を超える大観衆が東京ドームに集結しましたが、この数字はどのように受け止めていますか?
菅林 目標数字を70,000に設定していましたので、ギリギリ達成してホッとしてますね。
――当初は「無謀ではないか」という声も少なからずありましたが、菅林会長の中で成功する勝算はあったのでしょうか?
菅林 もともと、東京ドームは毎年1月4日しか借りられなかったんですね。その前後も催しが入っているので、新日本プロレスは例年の3日の深夜0時から1月4日の深夜0時の24時間しか使用することができなくて。
――なるほど。ちなみに東京ドームでは毎年1月3日、アメリカンフットボールの日本選手権『ライスボウル』が開催されてるんですよね。
菅林 そうですね、学生代表チームと社会人代表チームが対戦して。
――では、2020年はなぜ1月5日も東京ドームを借りられたんでしょうか?
菅林 おそらく、1.4東京ドームのあとに開催される催しものの期間が、たまたまズレたんでしょうね。一応、何年か前から会場サイドには「2020年の1月5日も空いたら、二日間貸してください」と打診はしてたんです。というのは、その2020年の1.4が土曜日だったので。
――1.4が土曜日、1.5が日曜となり、平日開催よりも集客が見込めるということですね。
菅林 1.4自体が平日の場合は仕事始めと重なりますから、東京ドームに足を運べないというかたも多かったので、今回はタイミングとしてベストだったというか。
――なるほど。日程が固定されていても、毎年曜日が変わるから大変ですね。
菅林 ハイ。ちなみに次回、1.4が土曜日になるのは2025年みたいです。
――お~、すでにチェック済ですか!
菅林 それでも、その2025年に必ずしも1.5を借りられるとは限らないわけですから。それらを鑑みると、やっぱり今回はベストなタイミングだったんでしょうね。
――でも、借りられるということと、実際に東京ドーム大会を二日間にわたって開催するというのは違いますよね。かなり大きな決断だったと思いますが……。
菅林 ただ、東京ドームの観客動員数は年々上がってましたし、東京ドーム以外の興行も右肩上がりだったというのと、昨年はオーナー会社であるブシロードが上場したということもあり、“景気づけ”として何としてもやりたいとは思っていました。
――なるほど「大きな花火を打ち上げよう」と。
菅林 「ブシロードグループの中に新日本プロレスあり」という部分も見せたかったですし。結果的にですけど、獣神サンダーライガー選手の引退試合が行われたことも、今回の大会を大きく盛り上げる要因になりましたよね。ライガー選手がデビューの地であるドームでリングを下りるというのも、これ以上にないシチュエーションだったというか。
――たしかに運命的なものを感じます。
■私も“あの時代”の営業部にいたので(笑)。「攻めるタイミングで守ってどうする?」という思いはありますね
菅林 ただ、いま申し上げてきたことは、私が営業畑だったからこその観点であって、経営側としての立場で考えると、東京ドーム二連戦の開催は幹部会のみなさまの意向を伺わないといけないわけです。
――もちろん、組織として話し合い、決断は必要になってきますよね。
菅林 最終的に木谷オーナーと(ジョージ・ハロルド・)メイ社長のゴーサインをいただいたことで、正式に決定しました。
――今回のように東京ドーム“2連戦”を毎年の恒例にするというお考えは?
菅林 そうしたいという気持ちもありますけど、現状はやはり「タイミングが揃ったら」という感じですね。
――なるほど。あと、例年、東京ドーム翌日の1.5は後楽園ホール大会が開催されていましたが、今年は大田区総合体育館となりました。この変更の理由というのは?
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