2020年1月16日、東京都内で『東京スポーツ』制定の2019年度プロレス大賞受賞式が行われ、授賞式の直後に最優秀選手賞・MVPと年間最高試合賞のダブル受賞をはたしたオカダ・カズチカ選手の囲み会見が行われた。
■オカダ・カズチカ選手の囲み会見の模様
――改めて、MVPを受賞してのご感想をお願い致します。
オカダ MVPも4回目ですけど、初めて一番最後に入ったというか。ボクがまだMVPを獲っていた時はMVPから入場だったので、最後の最後で出ることによって「獲った!」っていうのを凄い感じましたね。MVPは4年ぶりに獲って、ベストバウト6年連続で獲って、毎年ここに来てますので、また来年も来れるように活躍したいなと思いますね。
――1月5日東京ドームではIWGPヘビー級のベルトを落として、これからは再起のシリーズになると思いますが。
オカダ もちろん、こういう場にもベルトがあれば一番良かったなと思いますし。でも、ベルトがないからこそできる闘いっていうものあると思うので、それこそオリンピックをやるんであれば、負けないぐらいのプロレス界“ビッグイベント”を。こうやって、いろんな団体の人がいるなかでやっても面白いかなと。プロレスのパワーをレスリングに負けないように届けたいっていうのはありますし、そういうのがあってもいいんじゃないかなと。これはベルトがないからこそできることだと思いますし、できたらいいなと思いますね。
――新日本プロレスだけではなく?
オカダ そうですね。プロレス界を盛り上げていかないといけないと思いますので、新日本プロレスもまだまだ盛り上がると思いますし、新日本プロレスというよりもプロレスのパワーを、ボクはいまベルトがないからこそ、そういうことができても面白いんじゃないかなと思いますね。
――次のビッグマッチでは、2月1日札幌大会でジョン・モクスリー選手とのタッグ、2月2日札幌大会ではタイチ選手とのシングルマッチが決定していますが。
オカダ モクスリーっていうのはボクは触れたこともないですし、タイチさんっていうのはタッグマッチでは闘ったりしてましたけど、シングルマッチっていうのは新日本でのデビュー戦以来なんじゃないかなと思いますので、それはそれでベルトがないからこそある闘いなのかなと思いますし、そういう意味で札幌も2連戦で、東京ドーム超満員にならなかったですけど、このドームの熱を北海道に持っていって、それを日本全国にも持っていけたらいいなと思います。
――タイチ選手は「オカダはいつか俺にリベンジをしたいんじゃないか」という発言もされていますが。
オカダ ボクがそう思ってると思います? フフフ。
――タイチ選手は「ずっと逃げている」とも発言されていますが。
オカダ まぁでも、おたがい変わったはずですから。ボクの新日本プロレスのデビュー戦っていうのを生だったりテレビとかで観たことある人は12年前ですかね。その12年でこんだけ2人のレスラーが成長して変わったんだっていうのを感じてもらえればいいかなと。ホントに逃げてもないですし、12年経ったオカダ・カズチカvsタイチを観てもらいたいなっていうのはありますね。
――オカダ選手のなかで、オリンピックに負けないビッグイベントとしてオールスター戦的なものをやりたいなどの考えはありますか?
オカダ ボクはオールスター戦でもいいんじゃないかなと思いますけどね。それがチャンピオンだったら、そんなことは言わずに新日本プロレスのことを考えてたと思うんですけど、せっかくのオリンピックイヤーですからね。「2020年、オリンピックあったよね」で終わりじゃ寂しいじゃないですか。
「プロレスでもあんなオールスター戦があったんだよ」っていうのがあってもいいと思いますし、今日のプロレス大賞の授賞式でも同世代の選手とかもいたりするので、そういう若い人たちのパワーでいまのプロレスのパワーを広めることができたら、それは新日本プロレスに限らず、いろんな団体の発展というか、そういうのにもつながってくと思うので、そういうのができたらいいかなと思いますね。
――夏あたりにですか?
オカダ 夏でもいいんじゃないですか? 会場があれば(笑)。ハハハハ。でも、ホントにせっかくのオリンピックイヤーで次はいつ来るかわからないなかで、そういうことができても面白いんじゃないかなと思いますね。
――たとえば、他団体などで闘ってみたい選手は?
オカダ 誰ですかね? 他の団体のチャンピオンの人とも闘ったことがないですし、他団体っていうと誰とやったぐらいかな? 飯伏さん、丸藤(正道)さん(プロレスリング・ノア)、諏訪魔さん(全日本プロレス)、近藤(修司)さん(WRESTLE-1)とか……。
ホントに宮原(健斗)選手(全日本プロレス)とか、清宮(海斗)選手(プロレスリング・ノア)とかでも、また違ういまの若い世代のプロレスができても面白いかなと思いますし、そういうのが実現できたらいいなと思いますね。それこそ、プロレスファンからしたらオリンピックより記憶に残るかもしれないですし、そういうことができたらいいなと思います。