• 2019.12.28
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【無料公開!】「1.4でチャンピオンになったヒロムに勝ったら、おまえが引退だよって。俺は引退撤回するから!」獣神サンダー・ライガーにインタビュー!【WK14C】

いよいよ開催目前!『バンドリ!Presents WRESTLE KINGDOM 14 in 東京ドーム』へ向け、恒例のカウントダウンインタビューをお届け

今回は、いよいよ引退目前となった“世界の獣神”こと獣神サンダー・ライガーに現役最後のロングインタビュー! “最大のライバル”佐野直喜や新日本ジュニアへの想い、そして“最後の相手”高橋ヒロムについてもたっぷり言及!

撮影/タイコウクニヨシ

■『バンドリ! Presents WRESTLE KINGDOM 14 in 東京ドーム』
・2020年1月4日(土) 15時開場 17時試合開始
★チケット情報はこちら!
★カード情報はこちら!
※「ロイヤルシート」「アリーナA」「アリーナB」「レディースシート(アリーナB)」「バルコニースタンド」は完売となりました。
※「1Fスタンド」「2FスタンドA」「レディースシート(1Fスタンド)」は残りわずかとなりました。

・2020年1月5日(日) 13時開場 15時試合開始
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※「ロイヤルシート」「アリーナA」「アリーナB」「レディースシート(アリーナB)」「バルコニースタンド」は完売となりました。
 
★『バンドリ!Presents WRESTLE KINGDOM 14 in 東京ドーム』特設サイトはコチラ!


■佐野さんがいなければ、いまのライガーはなかったんじゃないかと思います。

――いよいよ引退の日が近づいてきましたが、仕事や依頼が殺到している感じで、毎日お忙しそうですね。

ライガー ありがたいですね! 引退に関しては「ほっといていいよ」って言われるより、「ライガーさんこっち! 次あっち!」って言われる方がうれしいので。

――各方面の方が、「取材お願いします」みたいな感じで来られてますよね。

ライガー そうですねえ。ありがたいことです!

――ここまで近づいてきて、反響がドンドン大きくなってきているような実感はありますか?

ライガー ボク自身はいたって平常心というか。結局このインタビューを受けてる時点で、あと後楽園ホールが3連戦あるし、まずはそこですし。練習して体調整えて、良い試合・良いパフォーマンスを後楽園でできるっていうのが第一なので。1.4や1.5がどうのこうっていうのは、先の話なんですよね。とにかくこの3連戦をちゃんとやらないと意味が無いということで。

――1個1個やっていくんだということですね。

ライガー そうそう、いつも通りです。

――とはいえ、1.4東京ドームのカードが、非常にライガーさんのキャリアを総括するようなカード(獣神サンダー・ライガー&藤波辰爾&ザ・グレート・サスケ&タイガーマスクvs佐野直喜&大谷晋二郎&高岩竜一&田口隆祐)というか。

ライガー 特に初日ですね。

――もともとライガーさんから「1番最後はお祭りみたいに楽しく」みたいなお話はあったんですけど、そういったご希望によって組まれたのでしょうか? 

ライガー プロレスに憧れるきっかけは、1番最初が藤波さんで。そして、ライガーになって暗中模索しながら、どういう方向でいけばいいのか迷ってた時に、佐野さんが現れて「おまえは悩むことないんじゃないの?」みたいなことを、試合で会話できたような感覚があるんです。佐野さんがいなければ、今のライガーはなかったんじゃないかと思います。

――ライガー像を確立したという相手ということですね。

ライガー そうです、そうです。あの当時は、やっぱり初代・佐山タイガーの影が色濃く残ってて。ああいう空中殺法ができなきゃジュニアは認めないって雰囲気があって。

――そこはいろんなジュニアの選手が苦しんだと思います。そのへんをライガー選手は佐野さんとの試合で克服していったというか。

ライガー 「おまえは、おまえなんだよ」って。試合の中で言ってもらった気がしますね。

――佐野さんは、若手時代も競い合って、ライガーとして改めてデビューした時、またライバルとして現れたというか。

ライガー 新弟子時代から、佐野さんとスパーリングやっても勝てなかったし、ウエイトやっても佐野さんの方が重いのを上げられたし、バネはバネで凄かったし。マスコミの間では「藤波2世」と言われてて。コッチは、「俺が憧れてたのになんであんたが藤波2世なんだよ? 俺だろ!」と(笑)。そういう部分がありつつ、佐野さんをずっと追いかけていましたね。

――なるほど。「追いかけていた」という意識なんですね。

ライガー ボクの中では当然ね。いまでも追いかけてますよ? 運良くボクが海外に行くことができて、ライガーとして帰ってきて。ボクもライガーになって、どういうスタイルでやったらいいのか試行錯誤もあったし。その中で、先ほども言った通り「おまえみたいな不器用な人間が試行錯誤してんじゃない。いまのままでいいんじゃね?」って感じで、試合で言ってくれたような気がするのが佐野さんなんですよ。
 
――対戦することで背中を押してくれたと。

ライガー おたがい「こいつには負けたくない」っていう気持ちがあって。だからボクも、かっこよくとか気にしてられないんですよ。持ってるものを全部ぶつけないと。

■佐野さんとの試合を観た諸先輩方から「おまえらいつか死ぬぞ」って言われてましたね。


――お二人の抗争は、凄いインパクトがあったんですけど、でも実はそんなに長い期間ではないんですよね。

ライガー そうなんです。でも“濃い”抗争だったんですよ、ボクの中では。

――強烈に覚えているのは、プロテクター(1989年8月10日、両国国技館大会でのIWGPジュニアヘビー級選手権)を着けて……。

ライガー 肩ね。あれも肩鎖関節の亜脱臼で、「試合は無理」って言われてたんです。でも、あの人の前で「無理」は無いんです。それで、昔雑誌で見た力道山さんが、同じようなプロテクターをして試合をしてたのを思い出して、「ああ、その手があるな」と。それでさっそく取り寄せて試合をしたんです。

――すごい画でしたよね。プロテクターをして。

ライガー あんな角角のマスクで、「どんだけ派手になってくんだおまえ」っていうね(笑)。

――もしかしたら的外れなのかもしれないですが、ジュニアで極限の試合をやられていた当時、新日本プロレスから退団した新生UWFが激しい試合を繰り広げていて。

ライガー そうですね。脚光を浴びてましたね。

――全日本プロレスでも天龍源一郎選手たちが激しい試合をやられていました。そういった他団体への対抗意識はありましたか?

ライガー いや、それは無かったですね。ボクたちの試合は全然、素顔の頃からやってたような試合だし、とくに他団体の試合は意識はせず、ありのままをさらけ出してぶつけ合っていただけなので。……だからよく、諸先輩方から「おまえらいつか死ぬぞ」って言われてましたね。

――それは小林邦昭さんがおっしゃったと聞いていますが。

ライガー 小林邦昭さんもそうだし、いろんな人がそう言ってて。でも、ボクたちの中では、危ないことをやってる意識は無くて、ただ気持ちをぶつけ合ってるだけだったので。「そんなにマズいことやってるかな?」と思ってました。

――そういった重要な選手が今回は「佐野直喜」として出てくれるというのは……。

ライガー ありがたいですね! この間、取材で佐野さんの京都の焼肉屋さん(『焼肉巧真』)に行って、そこでいろいろとお話させてもらったんです。やっぱ先輩だよね、3ヶ月とはいえ。やっぱ佐野さんは先輩。さっきも言ったけど、いまでも追いかけてる。あの人凄いもん。焼肉屋を開くのだって、ただ名前貸しとかじゃなくて、5年間ちゃんと焼き肉屋の修行をして、それでやっとお店出してるんだもん。凄いよ。

――知識としては知っていたんですが、ライガー選手にとって佐野選手はそこまで大きな存在だったんですね。

ライガー やっぱり同期って「コイツには負けたくねえ。」って気持ちがあるんですよね。普通の先輩だったら、そこまでやらずに「ああ、タップタップ」って言うかもしれないけど、佐野さんに技を決められたら絶対タップしないですもん。「折れても構わねえ」ってぐらいの気持ち、それが同期なんじゃないかな。

■サスケ選手? 突拍子もないのは昔からでしたしね。空間を利用した技でも飛び技でもなんでも

――タッグを組むメンバーにはザ・グレート・サスケ選手もいます。

ライガー もう、『SUPER J-CUP』はみちのくプロレス無しでは語れないんで。あのとき、サスケ選手が「協力しましょう」って言ってくれたからね。

――選手としてのライガー選手から、プロデューサーとしてのライガー選手というか、さらに世界を広げるキッカケになったような大会で。

ライガー そう言ってもらえるとうれしいですけど、ちょっとこそばゆい部分もあってね。もともと、ジュニアの選手みんなで「オールスター戦のようなことやりたいね」と言ってて。「ボクたちの手でやって、ファンの皆さんに喜んでもらえたらうれしいよね」と。みんなも共感してくれたので、「じゃあ、とりあえず1回目は新日本プロレスが音頭をとってやらせてもらうけど、持ち回りでやろうね」って言ってたんです。「みんなが良い思いをすればいいやん?」って。だから、ボクがプロデュースしたというより、「みんなでやろう」っていうだけの話なんですよね。

――そのサスケ選手についてですが、いまはかなり独特な道を歩まれているというか(笑)。

ライガー ハハハ。彼独特の世界観を持ってますね。ボクも最初はちょっと面食らいましたけど。

――ライガーさんもタッグを組んで後楽園大会(『宇宙大戦争』)に出られたりしていますが、いまのサスケさんはどうですか?

ライガー ちょっと、こっち側の世界じゃないような世界で試合されてるんで……(笑)。そこにボクが入り込めるかどうかっていうのもあるんですが。でも、突拍子もないのは昔からでしたしね。空間を利用した技でも飛び技でも、なんでも。

――当時のサスケさんの試合は本当にセンセーショナルというか。

ライガー 凄かったですよ! まさに突拍子もないという。そういう意味では、変わってないんじゃないかなと思うし。彼の実力はみんな知ってるんでね。ボクも安心してますよ。

■藤波さんはホントに凄い身体だよ! 体調もいいしね! もう異常なくらい。ホントに凄いと思う。


――次に藤波選手ですが。藤波選手はライガー選手にとって大きな存在であると同時に、ひさびさの新日本マット登場になります。

ライガー プロレスでやっていくきっかけを作ってくれたのは藤波さんだし、試合を観てても、(アントニオ)猪木さんより藤波辰爾のドラゴンスープレックスとかドラゴン殺法、そっちに憧れましたね。

――そして、デビューしてからもいろんな繋がりがあったでしょうし。

ライガー そうですね、ドラゴンボンバーズもあったし。なんといっても新日本プロレスジュニアの先駆者なので。

――いまの藤波さんはヘビー級の印象が強いですけど、藤波さんをジュニアの元祖と考えると、この試合は新日本ジュニアの歴史が全部詰まってますよね。

ライガー 本当は佐山(聡)さんにも出て頂ければと思ったんですが、ちょっと体調がね。佐山さんも入っていたら、本当に新日本ジュニアの歴史ですよ。

――大先輩の藤波さんより先に引退されるというのは、お気持ち的にどうですか?

ライガー それはね、ボクの中で何も無いの。ボクの中でレスラー像っていうものがあって。それはアントニオ猪木さんとか、藤原喜明さん、山本小鉄さん、そういった方々に「プロレスラーとは」とずっと言われてたことで。あと、自分の中でも未熟なりに「プロレスラーとはこうあるべき」という考えがあって。でも、それは人それぞれだと思うんです。

――なるほど。

ライガー だから、ボクはここで引退するけれども、まだまだやられてる方は最後まで頑張ってほしいし、皆さんのプロレスラー像をまっとうしてほしいなと思います。

――藤波選手はいまでも凄い身体をされてますしね。

ライガー ホントに凄い身体だよ! 体調もいいしね! もう異常なくらい。ホントに凄いと思う。

■タイガー(4代目)はやっぱ佐山さんの愛弟子だもん! 佐山さんの弟子ってことは新日本プロレスの弟子って考えてもおかしくない。


――あと、ずっとタッグを組まれていたタイガーマスク(4代目)選手とも、最後にもう1度タッグを組むことになりました。

ライガー 一応、ボクは彼の仲人でもありますから。彼の子どもたちには「福岡のじいじ」って呼ばれてますから(笑)。

――じいじですか(笑)。あとは、タイガーマスク選手がみちのくプロレスから新日本プロレスへ移籍する際に、声をかけたのはライガー選手だという。

ライガー そうですね。「ぜひタイガーマスクを」みたいな感じで連絡して。やっぱり良いもんは良いし、サスケ選手も快く「やれるでしょ。預けます」みたいなことを言ってくれたんで、ホントに揉めることなく。

――いまの4代目のタイガー選手は非常にジュニアの強さを持っているタイガーマスクという印象ですね。

ライガー それは、やっぱ佐山さんの愛弟子だもん! 佐山さんの弟子ってことは新日本プロレスの弟子って考えてもおかしくない。

――佐山イズムがシッカリ注入されている、いまのタイガー選手からはストロングスタイルを感じますし。

ライガー 当然そうです。だって、“元”がそうだから。そこはやっぱり強烈な遺伝子が残っていますね。

■俺から見たら、大谷や高岩は新日本っていう畑から新日本の苗を持っていって、ZERO-1っていう畑に植え込んだんです


――そして、相手コーナーにはZERO-1から、大谷晋二郎選手と高岩竜一選手。

ライガー アイツらはもう本当に「とんがりコーンズ」だからね。あの世代、アイツらとか金本(浩二)選手とか石澤(常光)選手とかもいたけど。

――あの世代は気の強い方が多いというか。

ライガー アイツらにはね、本当に「先輩を敬う」って言葉が無いから! 「潰す」っていう言葉しかない。ほんとに最悪な後輩たちですよ(笑)。

――容赦なくガンガン来る人ばっかりですね。

ライガー でもね、この間ZERO-1に行ってタッグを組んだ時も、大谷も高岩も変わってなかった。タッグを組んでる時の方が緊張感あるしね。ひさしぶりにライガーと試合してがっかりしちゃったって言われたくなかったし、やっぱライガーはライガーだったねって言われたかったし。

――大谷選手と高岩選手は新日本という場所を出て、違う場所で自分たちを創り上げていった。その意地もあるでしょうし。

ライガー でもね、俺から見たら、新日本っていう畑から新日本の苗を持っていって、ZERO-1っていう畑に植え込んだんです。そしたら、出てくる芽は結局、新日本じゃんって。

――さっきの佐山さんのお話もそうですけど、脈々とそういう流れが受け継がれていると。

ライガー 流れはあるね。じゃあ、よその団体と、ちょっと飛躍した言い方をすれば学生プロレスと、新日本プロレスは何がどう違うのかって。その答えを、新日本から出ていった人間はみんな持っていて、答えられると思う。異口同音というか、結局同じことを言ってんじゃんみたいな。それをボクは猪木さんから教わってるし、後輩に教えたつもりだし。やっぱり新日本プロレスは闘ってる、闘いなんだよ? 素人になめられちゃダメだ。闘うんだからおまえたちはって。

――サスケ選手も、新日本のプロレス学校を出られてますしね。

ライガー そうだよ、アイツもプロレス学校で山本小鉄さんに教えられてるんだもん。だから全部関わりがあるんだって。

――まさに、新日本プロレス・ジュニアオールスターズですね。

ライガー そう! いろんなところに飛び火していったけど、全部それが集まって帰ってきたんだよ。

■ボクが「湿っぽい試合はイヤだからお祭りでいこう」って言ったのは、ワーワー賑やかしのお祭りじゃなくて、“新日本プロレス”っていう祭りだよね


――そして、そこに田口(隆祐)監督もいるわけですし。

ライガー フフフ。たぐっちゃんは、若手の頃は凄いテクニシャンで、でもちょっと地味な部分があって。エル・サムライ選手とか石澤選手に近い感じでね。そういうタイプのレスラーが、ある日突然ハジけちゃって(笑)。メキシコ遠征に行ってるときも、そんなに目立ってワーワーやる選手じゃなかったんですよ。それが日本帰ってきて、あるとき急にポーンと変わって、タグチジャパンの監督になっちゃった。いま凄くイキイキしていますよ。そして、たぐっちゃんは賢いもん。状況判断がすぐできるし、彼は凄いよ。

――このメンバーの中では、じつはかなりキーマンになってくる可能性も……。

ライガー 可能性あります!(キッパリ)。

――あとは、エル・サムライ選手がセコンドに付かれますが、ライガー選手的には本当は試合に出てほしかったですか?

ライガー ホントはボク、タッグ組みたかった! やっぱり彼がいたからこそ、当時も大谷たちとバチバチやり合えたしね。

――サムライさんも一緒に、その絡みを見たかったですね。

ライガー ただ、いまヒザがもの凄く悪いらしくて、動けないからって。でも、「セコンドなら行けますよ」ということで来てくれる。ありがたいなって、凄く感謝してますよ。

――しかも、反対側のセコンドには、小林邦昭さんもいらっしゃいますし、そしてレフェリーは保永昇男さん。

ライガー 小林邦昭さんはライガーのデビュー戦の相手だし、小林さんの引退試合の相手はボクなんですよ(00年4月21日後楽園ホール)。それで、今度僕も引退するときにセコンドに付いてくれるっていう。あと、保永さんも『BEST OF THE SUPER Jr.』の決勝(1991年4月30日 両国国技館)で闘って。

――あの試合も凄かったですね。

ライガー 保永さんが勝った時点で、お客さん立ち上がって泣いてんだもん。いやいや、泣きたいの俺だし、俺負けたし。会場はみんなで大「保永」コール、その横で俺ボロボロだし……(笑)。

――でも、これだけのメンバーが揃う1.4の試合は、本当に楽しみですね。

ライガー ただ、一つ勘違いしないでほしいのは、ボクが「湿っぽい試合はイヤだからお祭りでいこう」って言ったのは、ただワーワー賑やかしのお祭りじゃなくて、“新日本プロレス”っていう祭りだよね。新日本ジュニアの祭りって思ってほしい。

■引退していく人間にもし負けてみろって? おまえが引退だよって。俺が勝ったら引退撤回するから、おまえの10カウントを次の日、大田区でやれって!


――そしてその翌日は、これまた凄いカードが組まれました。佐野選手と組んで、高橋ヒロム&リュウ・リー組の試合。

ライガー コレね、ヒロム選手は前日にウィル・オスプレイとIWGPジュニアのタイトルマッチやるの。もし彼がチャンピオンになったら、引退する選手とチャンピオンが試合するんだよ? 絶対ありえないカードだよね。普通は、ゆかりのある選手が最後に集まってワーッとやるでしょ。ある意味、それが4日だけで終わるっていう。

――ホントに贅沢な2日間ですね。過去を全部総括した翌日に、こんなカードが見られるなんて。

ライガー いまの新日本のジュニア最前線と、かつて新日本のジュニアを引っ張っていた俺たち。向こうもライバル同士、ボクと佐野さんもライバル同士。それが組んでぶつかるんだもん。今の新日本と昔の新日本の闘いだよね。

――ずっとライガー戦を熱望していたヒロム選手にとっても、引退試合で闘えるのは光栄なことかと思いますが。

ライガー いやいや、ボクが光栄ですよ! 引退していく人間が、最後に新日本最前線の選手とやれるんだから。ただ、俺はプレッシャーになるのが嫌だったから、逆にヒロムにプレッシャーを振ったの。

――あ、ライガー選手からプレッシャーをかけた。

ライガー ヒロムが前日に勝ってれば、ジュニアチャンピオンとしてリングに上がるかもしれないから。そんなチャンピオンがだよ、引退していく人間にもし負けてみろって? おまえが引退だよって。俺が勝ったら引退撤回するから、おまえの10カウントを次の日、大田区でやれって!

――これは強烈ですね。

ライガー だってそうじゃん? そうなったら大田区では「こういう事情で、今日はヒロム選手の10カウントをします」って変更するから。今頃アイツ、「うわ、そうだ! やばっ! 負けらんねえわ」って思ってるよ(ニヤリ)。

――そのヒロム選手は、ライガーさんが引退発表した会見中に、一番乗りで対戦表明をしましたから。

ライガー 会見中に「対戦したい」って連絡きたよ。おまえまだケガしとるっちゅうねん(笑)。まず治せやっていうね。

――そのくらい、やっぱりライガーさんへの思いが強い選手ですから。

ライガー ありがたいですよね。だから、逆にプレッシャーを与えてるの。俺、いますっげー楽だから。アイツはいまキツイよね。

■俺もヒロムとは闘いたいよ。アイツは天才だよ。色気がある。練習して身に付くものじゃなく、天賦なんだよ。持って生まれたもの。


――ヒロム選手からすると、ライガーさんとの引退試合は本当に大事だから、そこにジュニアのベルトを持ってこれなかったら、自分が許せないと思いますし。

ライガー フフフ。だから、この2日間はヒロムは大変だね。「昨日負けました、すいません」って言ってきたら、それはそれでみっともないしさ。前の日勝ったら勝ったで、「おまえこの試合で負けたら引退だよ」って言ってやるから。

――そうなったら、1月6日に急遽もう1試合組まれるかもしれない(笑)。

ライガー ハハハハ! かわいそうだねえ~。まあ、「がんばれよ」って言っといて。

――ヒロム選手は、かなり以前から「イニシャルK」と戦いたいとおっしゃっていたんですよ。それがじつは「鬼神ライガー(狂神ライガー)」だったんですよね。それはご存知でしたか?

ライガー Kのこと言ってたのは知らないけど、鬼神ライガーはそうそう出るもんじゃないからね。

――ただ、この間の鈴木みのる戦の時に出たので、いまは鬼神にはこだわってないとおっしゃっていましたが、以前からライガーさんとは闘いたかったと。

ライガー 俺もヒロムとは闘いたいよ。アイツは天才だよ。色気がある。練習して身に付くものじゃなく、天賦なんだよ。持って生まれたもの。

――もちろん若手の頃からご覧になってたと思うんですけど、どういう印象でしたか?

ライガー 華がある! だから“色気”だよね。人間っておもしろくて、同時期に練習生として入門して、ほぼ同じくらいの時期にデビューして年数重ねるけど、同じ練習してんのに、もしくはコイツの方が絶対練習してんのに、もう一方が上行くってことが多々あるの。同じことをしても、お客さんに「おお~!」って言われる人と、「へえ~」ってくらいで終わっちゃう人もいる。

――そういう現象を長い年月、ご覧になってきているわけですよね。

ライガー いろんな選手を観てきたね……。でもやっぱり1番すごいのは猪木さんよ? 猪木さんはすべてを虜にしちゃう。猪木さんは天才だわ!

――そんなライガー選手のアンテナがヒロム選手にはピピッと来ますか。

ライガー いってる。だから最後にヒロムとやれるのはうれしいって。そんな色気のあるヤツと。

――ライガー選手から見ても、いまの新日本ジュニアを継承するのは高橋ヒロムだと思いますか。

ライガー 新日本ジュニアを牽引するのはオスプレイじゃなくて、ヒロムだと思う。オスプレイがヘビー級に移る・移らないってなる前に、ヒロムが1.4、オスプレイに引導を渡してほしい。それくらい、俺はヒロムを信用してるから。

■いまの新日本最前線のヤツらと闘って……。そして、いまのライガーの介錯をしてくれるのも佐野さんだなと


――そしてもう一人。メキシコから。ドラゴン・リー改めリュウ・リー選手もやって来ます。

ライガー フフフ。俺、アイツが小学校か中学校くらいの頃から知ってるんだよね。メキシコに長期遠征で4ヶ月くらい行ってたんだけど、その時にアレナ・メヒコのジムで練習してると、お兄さんのルーシュも練習してて。だからね、昼飯時になったら来んのよ、ミスティコとリュウ・リーの弟2人が。それで、ルーシュがご飯のお金を渡すと走っていって……。そういう様子をずっと見てたの。

――そうなんですね。

ライガー それぐらいの頃から彼を知ってるから、もう感無量ですよ。そんなヤツがいまはベルト獲ったりして、新日本のトップを争ってるんだもん。もうほんとに、俺にとっては大事な子どもだよ。それは(橋本)大地もそうだしね。

――あ、橋本真也さんの息子で現プロレスラーの橋本大地選手ですか。

ライガー アイツがまだ生まれる前の、おなかの中に入ってる時から知ってるんだもん大地は。「うわー、すごい!元気に出てこいよ!」みたいな。ウチの子どもと遊んだりもしてるし。

――広島のバックステージで、リュウ・リー選手とヒロム選手のタッグと闘う可能性が出てきた時に、「ライガーさんは誰と組みたいですか?」という質問があって、さっと佐野選手の名前が出てきましたね。

ライガー 結局、いまのボクがあるのは佐野さんのおかげだからね。いまのボクを締めくくってくれるのも佐野さんかなって思うし。新日本で「おまえらいつか死ぬよ」って言われてた人間と組んで、解説しててもう「ワァーッ!」っていうくらいの試合をしてるいまの新日本最前線のヤツらと闘って……。そして、いまのライガーの介錯をしてくれるのも佐野さんだなと。前の日には闘うけど、ボクの中では同期って言われてもやっぱり先輩だし、その先輩と最後にタッグを組めるって幸せですね。

■東京ドームで引退試合をさせてくれるということだけでも凄いよ。それが1試合目だろうが、真ん中だろうが、メインだろうが関係ないんだよ!


――あと「ライガーさんの引退試合がなぜ第1試合なんだ」と言ってらっしゃるファンもいらっしゃるんですが。

ライガー ん? どうして?

――「もっと上の試合で良かったんじゃないか」みたいな。

ライガー いいよ! 東京ドームには東京ドームの色があるからね。その東京ドームで引退試合をさせてくれるということだけでも凄いよ。それが1試合目だろうが、真ん中だろうが、メインだろうが関係ないんだよ!

――そうですか。

ライガー その試合で、その試合を組まれた選手がどういうものを出せたかっていうのが1番大事で。第1試合だからとか、第2試合だからとか、メインとか、関係ないし、俺はそんなこと思って試合したことないよ? 「ちぇっ、今日は0試合だ、1試合だ」って。いまは東京ドーム0試合が続いているけど、0試合だって試合は試合だから「俺を見ろよ」って気持ちでやってたよ。

――たしかに、他のカードはこの1年の流れを組んだというか。

ライガー やっぱり東京ド―ムは1年の締めくくりだからね。締めくくりでありスタートであるみたいな。で、俺は“終わり”だから。そもそも色が違うんです。だから第1試合でいいんですよ。第1試合でライガー引退試合をしました。「さあ、じゃあこれから新日本を見ようよ」って感じで、第2試合を観てくれればいい。それで良いというか、ファンの皆さんがそう言ってくれるのはうれしいけど、ボクは第1試合が正解だと思う。

――よくわかりました。そして、次の日はセレモニーですが。そこまではまだ何か考えてないですか?

ライガー セレモニーは何も考えなくて、俺は立っとけばいいじゃん(笑)。10カウントで1、2って数えながら。俺、いっつも数えてるんだよね。「9、10、あら間違えた」みたいなのがないかなって。

――ご家族は応援に来られますか?

ライガー 来ますね。ただね、家族にとっては、ボクはボクなんですよ。普段のボクはライガーじゃないから。セレモニーは、まあ「ご苦労さん」っていうのはあるでしょうけど、例えばそれで何かが変わるっていうことは無いもん。

――よく、「家族に選手をお返しします」みたいになるケースもありますけど。

ライガー ただ、ボクは普段は福岡に住んでるから。東京からオフになって福岡に戻った時点で、もうライガーじゃないから。福岡でもたまにサイン会やテレビとかに出させてもらいますけど、滅多にないでしょ。だから、福岡に帰って空港降りた時点でライガーじゃないから。カミさんの中では、引退したから帰ってきたって感覚は無いと思うよ。

――なそこはマスクマンだからというのがあるかもしれないですね。オン・オフが完全に分かれるというか。

ライガー そうですね。リングに上がった時はマスクかぶってて、ライガーだから。帰ってきたらマスクとってて、ただのおじさんだから(ニッコリ)。

――最後に、東京ドームでファンの方にこれを観てほしいという部分はありますか?

ライガー ボクは、リングに上がる以上は、最後の最後まで新日本プロレスのライガーですね。何も足さないし、何も引かない。コスチュームも、いまもう宣言しとくけど、いつものライガーです。いつものテーマ曲でね(ニッコリ)


(了)

■『バンドリ! Presents WRESTLE KINGDOM 14 in 東京ドーム』
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■『NEW YEAR DASH!!』
・2020年1月6日(月)18時30分~東京・大田区総合体育館
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