12月10日(火)東京スポーツ新聞社制定のプロレス大賞選考会議が行われ、2019年度プロレス大賞・最優秀選手賞・MVPに、4年ぶり4度目の受賞となるオカダ・カズチカ選手が選ばれ、新日本プロレス事務所にて記者会見を行った。
また、オカダ選手は10月14日(月・祝) 両国国技館で行われたIWGPヘビー級選手権試合・(王者)オカダ・カズチカvs(挑戦者)SANADA戦でもベストバスト賞を獲得し、2015年以来、自身が達成した2冠を再び受賞した。
そして、飯伏幸太選手が10年ぶりに技能賞を受賞した。
■選考理由(※東京スポーツ・岡本記者から説明)
「新日本プロレスはオカダ選手をはじめ、MVP候補には5選手の名前が挙がりました。一度目の投票で22票中15票を獲得して、オカダ選手がMVPに選ばれました。選考理由としては、国内大会での活躍はもちろんのこと、海外大会での実績、バラエティ番組をはじめとしたメディア露出で対世間にプロレスを発信したという、業界への貢献度が高く評価されて、4年ぶり4度目のMVP受賞が決まりました」
■オカダ・カズチカ選手のコメント
「ホントに4年ぶりという感じはしないんですけど、久しぶりに受賞もできて、こうやって東京ドームへ向けてMVPを受賞できましたので、この流れ、勢いに乗って、東京ドームを“超満員”にして、しっかり1.4、1.5と勝ちたいなと思います」
■質疑応答
岡本記者 MVPは4年ぶりの受賞で、アントニオ猪木さんの6回についで、天龍源一郎さん、武藤敬司選手、棚橋弘至選手に並んで歴代2位タイの受賞ですが、この点に関してはいかがですか?
オカダ 一昨年も一年中、防衛してもMVPは獲れなかったですし、去年もV12を達成してもMVPは獲れなかったんですけど、「これは一体、どうやったらMVPを獲ることができるのかな」と、「MVPは二度と獲ることができないんじゃないかな」と。「『これ以上、上がないんじゃないかな』ということをやってきてしまったんじゃないかな」と思ったんですけど、今回4度目を獲ることができたので。猪木さんが6回ですか? 次5回目はボクは何をして獲ればいいのかまったくわからないですけども、獲れるように2020年もしっかりやっていきたいと思います。
岡本 ベストバウトは両国国技館で行われたSANADA選手とのIWGPヘビー級選手権が選ばれましたが。
オカダ 嬉しいですね。ああやって“ライバル”と言ってきた人との闘いがベストバウトとして選ばれましたし、ホントに2019年は『NEW JAPAN CUP』もそうですし、MSGだって、イギリスでの防衛戦もあって、10月の両国、たくさんシングルマッチをやってきて、自分でも納得できるシングルマッチがたくさんあったので、そのなかで1試合選ばれて……。何年連続ですか?
岡本記者 6年連続です。
オカダ 6年連続ベストバウトを獲れてきているということで、7年8年、どんどん連続で獲っていきたいなと思います。
岡本 ベストバウトが6年連続というのは前人未到の受賞であり、今回で7度目の受賞なのですが、7度というのは歴代3位となっており、歴代1位が天龍源一郎さんで9度、2位が小橋建太さんの8度となっておりますが。
オカダ じゃあ、あと2回、ダブル受賞すれば、どちらにも追いつくということで、お先に”2冠”達成しましたので、次はベルトの方を目指していきたいなと思います。
――ご自身の中では、2019年の活躍というのは満足する結果でしたか?
オカダ そうですね。毎年満足してます。でも、今年は海外もそうですし、『NEW JAPAN CUP』も凄い思い出に残ってますし、満足いく1年でしたね。
――2020年は東京ドーム2連戦からスタートしますが、来年はどういった年にしていきたいですか?
オカダ まずは1月4日……勝つだけじゃなく、超満員が4万3000人らしいので、4万3000人しっかり入れて勝って、そして5日も4万3000人入れて勝って、2020年はオリンピックがあるので、オリンピックに負けないぐらいプロレスを、今年もラグビーが凄かったので、また来年もプロレスをたくさん盛り上げたいなと思います。
――この1年でご自身が変化された点は?
オカダ 正直、変化っていう意味ではこれといって何も変わらず、逆に変わらずできてるからこそ、こうやってベストバウトも何年も連続で獲れたりとか、MVPも獲れてるんじゃないかなと思いますね。
――刺激になったことなどはありましたか?
オカダ 今年に関しては、やっぱりラグビーがあれだけ盛り上がったので、「負けたくないな」と思いましたし、それが東京ドーム超満員につながってると思いますし、また東京オリンピックでその刺激をたくさんもらいたいと思いますね。
■ベストバウト受賞:SANADA選手のコメント
「全ての賞で、「ベストバウト」が1番好きです」
■技能賞受賞:飯伏幸太選手のコメント
「技能賞は10年ぶりの受賞となりますが、すごく嬉しいです。まぁ、技能と言われても、なにが評価されたのか分かりませんが…僕の技能を評価していただいてありがとうございます」