11月14日『JUST TAP OUT』後楽園ホール大会で、引退を控えた獣神サンダー・ライガーが、同団体の主催者であるTAKAみちのくとの最後のシングルマッチに挑んだ。
撮影/山本正二
試合は、二人が様子を探るようにレスリング~グラウンドの攻防からスタート。ライガーが弓矢固め、さらに変形カンパーナを出せば、TAKAも同じ技で対抗。ここからTAKAがフェイスロックや首4の字固め、三角固めでライガーを締め上げていく。
しかしライガーは得意の風車固めでペースを逆転。掌底、パワーボムからライガーボムを炸裂! さらにフィッシャーマンバスターと怒涛の猛攻を見せるが、いずれもカウント2。
粘るTAKAも再びフェイスロックで捕まえると、これがガッチリ決まってライガーは大ピンチ。なんとかロープエスケープに成功する。
試合終盤、ライガーが掌底を叩きこめば、TAKAはトラースキックで迎撃。しかしライガーが掌底から浴びせ蹴り、垂直落下式ブレーンバスターで勝負をかけるがTAKAは執念のキックアウト。
しかし最後は、ライガーが掌底の2連発で3カウントを奪って、勝負を決めた。
試合後、ライガーは「このTAP OUTという団体、おまえの肩にかかっているんだろ? ならおまえ一人で立ち上がれ!」とTAKAにマイク。
さらに「おまえ、いい選手育ててるじゃないかよ。この団体が上がるか下がるかおまえ次第」「おまえがシッカリしろ! おまえの足でこれからのプロレス人生、歩いて行け!」と激を飛ばした。
これを受けたTAKAは「ライガーさんよ、俺は最初から最後まであんたを超えることができなかった。最後までガキの頃に観たライガーさんだった。負け越したけど、悔いがない」とマイク。「最後、シングルマッチをやってくれてありがとうございました」と惜別のメッセージを送った。
バックステージのライガーは「ボクはとにかく(1月)4日、5日で終わろうと思ってる。6日はセレモニーか。それまでいつもの通り。一生懸命練習して、体調整えて、試合して。早く寝て疲れをとって。また次の日も同じサイクルでプロレスをやる。プロレスラーなんだからプロレスをやる」と引退を目前に控える状況でも平常心を強調。
「本当に練習して、コンディションを整えて、試合をして、また次の日に向けて動く。以上なんだよ。だから、4日、5日はシッカリ見届けてほしい」と現在の心境をコメント。
さらに「TAKAに言っておいてくれ、『ありがとう』って。いい舞台を用意してくれたし、やっぱTAKAみちのく強いわ」とTAKAを認める発言を残して締めくくった。
■11月14日『JUST TAP OUT』
東京・後楽園ホール
【第5試合 スペシャルシングルマッチ 30分1本勝負】
〇 獣神サンダー・ライガー [17分28秒 掌底→体固め]TAKAみちのく×