10月25日後楽園ホールにて、ドラディションの『DRADITION 2019 RAGING OUTLAW TOUR in TOKYO』が開催。新日本プロレスからは、獣神サンダー・ライガー、天山広吉が参戦した。
撮影/横田修平
この日のメインイベントは、『ヒロ斉藤 40周年記念試合 in TOKYO』と題して、藤波辰爾&越中詩郎&獣神サンダー・ライガーvs ヒロ斉藤&武藤敬司&天山広吉という6人タッグ戦が組まれ、特別レフェリーとして蝶野正洋が登場する豪華版となった。
1.4東京ドームでの「獣神サンダー・ライガー引退試合Ⅰ」でカルテットを組むことが決定した藤波とライガーがこの日は越中を加えてのトリオ結成。
対するは、nWo JAPAN~Team2000でヒロと行動を共にした武藤、天山という魅惑のトリオ。武藤たちは試合前から、蝶野とウルフパックポーズ、レフェリーを味方に引き込もうという意図が見え隠れ。
試合は、天山と越中の“元G.B.H”対決からスタート、続いてヒロとライガーが向かい合うが、攻防の途中で蝶野レフェリーがヒロの背中を激励の意味で叩くとライガーはこれにクレームを入れつつ。サーフボードストレッチを披露する。
藤波と武藤の絡みを経て、今度は天山と藤波の顔合わせ。天山はヘッドバッド、さらにはモンゴリアンチョップ連射! しかしこれは藤波の反撃にあってしまう。
越中とライガーはダブルショルダータックルで天山を吹っ飛ばすも、天山もヘッドバッドで越中に逆襲。代わった武藤は越中に得意のフラッシングエルボーを一閃、場内を沸かす。
ここからSTFに移行した武藤。ライガーが救出に入るがなんと蝶野レフェリーはライガーのカットをブロックする越権行為。
再びライガーとヒロの場面。場外のヒロにライガーがスライディングキック!越中もエプロンからのヒップアタック弾でヒロを追い込み、さらにはライガーと越中が場外マットを剥がしての場外パイルドライバーを炸裂させる。
これ以降もヒロが捕まる時間が続く中、ライガーとヒロはチョップ合戦。さらにロープに飛んだライガーを倒したところに、十八番のセントーン発射! これでタッチに成功する。
気迫満点の天山はモンゴリアンチョップ、ヘッドバッド、串刺しラリアットで大暴れ。ブレーンバスターでフォールに入ると、蝶野がスピーディーなカウントを入れるも、カウントは2。
試合終盤、武藤がドラゴンスクリュー、足4の字固め、シャイニング・ウィザードと得意技を次々と決めるも、越中もヒップアタックで反撃。代わったヒロにもヒップアタック、ブレーンバスターをお見舞いする。
ヒロに対して、ライガーが掌底、越中がヒップアタックを決めれば、藤波はラリアット、スリーパー、さらに必殺のドラゴンスリーパーを決めてヒロは大ピンチ。ついにタップしてしまう。
しかし、蝶野レフェリーはこのヒロのタップを無視して試合続行させる暴挙。なんとライガーにケンカキックを放ち、藤波にもケンカキックを放ったが、藤波はこれをキャッチしてのドラゴンスクリュー!
ここへ加勢に入った武藤が藤波へドラゴンスクリュー!さらに蝶野と合体してのサンドイッチ式のシャイニングウィザード炸裂!
息を吹き返したヒロは、最高の援軍を得た状態で、藤波にも必殺のセントーンを爆発! 最後は、蝶野レフェリーと武藤が一緒に3カウントを叩いて、“40周年”ヒロが藤波から初勝利を挙げる結果となった。
試合後、マイクを握った藤波は「今日のレフェリングおかしいだろ、おまえ」と納得のいかない様子も見せながらも、「まあ、いいや。もう終わったことだ」と気持ちを切り替えて、ヒロの40周年をシッカリと祝福。
さらに「これはヒロ斎藤選手にも内緒にしてました。ビッグプレゼントを用意しました。この選手です!」と藤波が叫ぶと、場内に『パワーホール』が鳴り響き場内は大爆発。引退した長州力さんが花束を持ってリングインした。
花束を渡した長州さんはヒロに「よくがんばったな40年間も! まだがんばれるから。一生懸命トレーニングしてがんばれよ!」とマイク。
控え目なヒロは恐縮しながらもライガーと天山に促されて、「みなさん。この天候の悪い中ご来場ありがとうございます。この場を借りまして、藤波さんに感謝の気持ちを伝えたいと思います。藤波さんありがとうございました」とマイクした。
試合後のバックステージ、ライガーは「ヒロ斎藤さん、40周年おめでとうございます。ボクはもう来年1月に引退しますので、30周年! 40周年は無理です!(笑)。ボクは30周年で終わります」とコメント。
このあと、出場選手が入れ替わりに登場してヒロにお祝いする状況に。
最後に、このメンバーで一番年下の天山が「自分がいるのもヒロさん、蝶野さんがいてくれたからだと思います。自分はまだ30周年にもならないまだ下っ端のヒヨッコなんですけど、ヒロさんはいろいろ私生活でもなんでもヒロさんに頼めばなんとかなるっていう先輩ですから、ヒロさんなくして自分はないです」と感謝を表明。
「これからもますます40年を超えて50年まで行ってもらいたいと思います。自分も後ろを追っかけて、がんばっていきたいと思います!」と締めくくった。