10月13日、都内某スタジオにて、『明治プロビオヨーグルトPA-3』のTV CM出演中の古舘伊知郎さんと、新日本プロレスがスペシャル合体!「尿酸値が気になる世代が集う! 戦う! 応援する! 尿酸値プロレス」が開催された。
イベント終了後には、古舘さん、獣神サンダー・ライガー、永田裕志、天山広吉、小島聡、そして尿酸値気になるマスクも登場しての囲み会見が行われた。
撮影/山本正二
まず、古舘さんが「ひさしぶりにプロレス実況を行った感想」を問われると「年甲斐もなく昔に戻っちゃうので、アイドリングが終わったあたりで、試合が終わっちゃったというのが実況的にワガママを言うと残念」とコメント。
「永田さんのエクスプロイダーもパッと動いた瞬間に、“そり投げ”って言いたくなるんです。それは昔の自分のボキャブラリーでしかない。そこはいまに対応できていなかったかなと思ったり、いろんなことがめぐってきてスリリングだった」と振り返った。
本日の実況の点数を聞かれると「10点満点のうち、6点!」とキッパリ。その理由は「及第点とさせていただきたいという気持ち。だって、いきなり“尿酸値”と“プロレス”ですよ?(笑)」と前代未聞のコラボを乗りこなしたことに関して「及第点はもらえるかなと。でも実況のパターンとしてはまだまだの部分もあるので6点」と返答した。
一方、古舘さんの実況で闘った感想を聞かれた4選手。小島は「小中学校、夢中になったプロレスを思い出して。私自身、古舘さんの実況で育ったと言っても過言ではない。そのような方に実況してもらったのは、本当にプロレスラー冥利につきます」と振り返った。
また天山は「少年時代、古舘さんの実況を聞いて、プロレスラーになりたいという気持ちがあった。いま隣に古舘さんがいるだけで心臓がドキドキしているくらい、ホントに幸せな空間を味わえた。明治さんに感謝したいと思います」とひと際、感慨深い様子。
尿酸値気になるマスクは、「古舘さんに実況してもらうのが楽しみだったんですけど、試合に集中しすぎたためと、あるアクシデントがあったので……(苦笑)。それほど聞けなかったので、後日の配信を楽しみにしたいと思います」とコメント。
永田は、「以前、古舘さんにやって頂いた総合格闘技の実況では試合があっという間に終わってしまったので、『もう二度と現役生活で実況してもらえることはないかな…』と思っていましたが、大きなチャンスを頂いて今回ようやくシッカリと実況してもらったので感激しました」と語った。
そして解説を担当したライガーからも「金曜夜8時、子どもの頃、必ずテレビの前に座って古舘さんの実況を聞いてました。天山のように目がキラキラして、ファンに戻ってしまいました。それぐらい古舘さんの実況というのは、ボクらプロレスファンにとってすべてでした」と感謝の想いを語った。
これを聞いた古舘さんは「こんなに両サイドから一流の人から称えられると、『ああ、これこそが“生前葬”なんだな』って(笑)」と照れくさそうな様子。
続いて、現在の新日本プロレスに関して聞かれると、「第三世代と言われるこの方々と、その次の世代の方もそうですし。ボクがやってた昭和のプロレスから平成プロレス、令和のプロレスになり、ドンドン進化、進歩している。だから、付いていけないところと『すごいなあ~』と感服するところと両方あります」とコメント。
「付いていけないところというのは、もの凄くスピーディである種、デンジャラスになっていますんで、ドキドキしちゃって見ていられないみたいな、ちょっと古臭い感覚もある。自分の息子だと『強く生きろ!』と応援できるのに、自分の孫くらいに目に入れても痛くない世代ギャップがあると『やめなさい』って言いたくなるような。なんかそんな感覚がいまあります。だけど一方では『すごいなあ~』と思うし、『バーチャルリアリティじゃないの? VRじゃないの?』と思わせるような試合もある。だから、いまのレスラーの方たちはもの凄く昔以上に科学的に鍛え上げて、身体に肉ゴロモ、甲冑を身に着けてないと、気合も入れないとダメなんだっていうのもわかる。なので感服するのと『大丈夫か?』 というのと両方の気持ちがありますね」と思いを語った。
続いて「現在のプロレス実況のフォーマットを作った」と言われることに関しては「いや、自分よりプロレス実況の先達がいますから」と謙遜しつつ、「その昔からずーっとプロレスの実況というのは、NHKと日本テレビで初めて、のちにテレビ朝日、当時のNETが参画した。ボクなんかフォーマットを作ったといったらおこがましくて、先輩たちがやってきたことを引き継いで、自分もやらしてもらった。で、次にバトンを繋いだというのが正直なところ」とコメント。
「これはレスラーの方も一緒で、いま自分ががんばっているというのも事実なんだけど、同時に目に見えない昔の人たちの苦しいマット模様も背負い込んで、それも組み込んでやっているところが深みがある。それと同じで、僕なんかフォーマットなんてとんでもない」と語りつつ、最後に「……まあ、“それなりにがんばった”というのはありますよ?」と胸を張って一歩前に出て、報道陣を笑わせた。
そして、来年の東京ドームの引退を前にした獣神サンダー・ライガー選手に対して聞かれた古舘さんは、「僕は初めに知り合ったのは、マスクをかぶる前でしたので。ホントにあすなろスープレックス。今日よりも明日、明日よりも明後日、という風に成長過程とともにリングの中に突っ込んでいくっていう。そういうメンタリティを持っている人が三十有余年も経って、いよいよ引退ということですから。これは引退してからまたさらに、これからのライガーさんの人生。あすなろの精神でまたプロレス界の育成も含めて、いろいろなことを前向きにやってもらいたい。こう考えるのみであります。一足早いですけど、本当にお疲れ様でした」と熱いメッセージを送ると、ライガーも深々と頭を下げた。
また、古舘さんが数年ぶりにプロレスを実況した1988年のアントニオ猪木vs藤波辰爾(8月8日、横浜文化体育館)。その試合の話をしていると、天山が「自分、まだファンの時代だったんですけど、その試合を古舘さんが実況されると聞いて、京都から横浜文化体育館に行きました! 行かなきゃあ! と思って」と告白。トークショウと同様に、再び古舘さんと熱いハグを交わすシーンも。リング上同様に囲み会見でも盛り上がりを見せた。
このイベントの模様をまとめた動画は、11月1日(金)から「明治プロビオヨーグルトPA-3」ホームページでアップ予定です。お楽しみに!
●「明治プロビオヨーグルトPA-3」ホームページでもイベントレポート掲載中!